♥ 捨て場 / 掘り出し物探し
──*──*──*── 捨て場
アルト・ルキンツ
「 相変わらず色んな物が捨てられてるね 」
トッポ:ハイエルフ
「 ──アルト、掘り出し物を探そう 」
アルト・ルキンツ
「 まさか勇者が捨て場でゴミ漁りをしてるなんて誰も思わないだろうね… 」
トッポ:ハイエルフ
「 アルト、捨て場は無料の資源置き場だよ 」
アルト・ルキンツ
「 あはは……そだね… 」
物は言い様だよなぁ?
でも、確かにそうだ。
ゴミだと思えば、ゴミはゴミのままだし、資源だと思えば、ゴミは資源として生まれ変わる。
結局は、どんな見方をするか──なんだよな。
オレはトッポと分かれてニュイと掘り出し物を探す事にした。
トッポは「 掘り出し物の宝庫だ 」なんて言ってたけど、掘り出し物らしい掘り出し物は見当たらない。
一体何処に掘り出し物があるんだか……。
捨て場の中を歩いていると何かの鳴き声が聞こえて来た。
うん??
結構小さい鳴き声だな…。
アルト・ルキンツ
「 何の鳴き声だろう?
ニュイーーー、何処から鳴き声が聞こえるか分かるかい? 」
ニュイ
「 にゅ?
にゅにゅ〜〜 」
ニュイが鳴き声のする方へ向かってジャンプする。
止まったニュイは周りのゴミを次々に呑み込むと体内の酸で消化していく。
段々鳴き声が聞き取り易くなって来た!
アルト・ルキンツ
「 ニュイ、頑張れ!
近いよ! 」
ニュイ
「 にゅにゅ〜〜 」
ニュイが周りのゴミを消化していると、ゴミの奥で何かが動いた!?
アルト・ルキンツ
「 ニュイ、気を付けて!
何か居るよ!
動物かな? 」
ニュイ
「 にゅにゅ〜! 」
ニュイが周りのゴミを綺麗に消化した場所には動物が居た。
いや、動物って言うより、生き物…だよな?
……、……、……何か文鳥っぽい鳥なんだけど……オレが知ってる文鳥よりもデカい。
200gのインスタントコーヒーが入った瓶ぐらいデカい気がする。
多分、生き物は文鳥に似ているだけで文鳥ではないんだろうと思う。
アルト・ルキンツ
「 あっ──怪我をしてる!
ニュイ、この生き物を保護するよ! 」
ニュイ
「 にゅにゅ! 」
オレが言うとニュイは自分から進んで文鳥っぽい鳥を頭の上に乗せた。
文鳥っぽい鳥は、体中がボロボロで怪我もしている所為もあるのか衰弱しているっぽい。
弱々しく「 ちぃー…… 」と鳴いている。
これは直ぐにでも手当てをしないと助からないかも知れないぞ!!
アルト・ルキンツ
「 ニュイ、トッポを探すよ! 」
ニュイ
「 にゅ! 」
オレはニュイと捨て場の何処かに居る筈のトッポを探した。
アルト・ルキンツ
「 ──トッポ! 」
トッポ:ハイエルフ
「 アルト、どうしたの?
掘り出し物は見付かった? 」
アルト・ルキンツ
「 掘り出し物なんていいよ!
それより怪我をした鳥をゴミの中から見付けたんだよ!
助けたいんだけど、どう手当てをしたらいいのか分からないんだ…。
凄く弱っていて……今にも息が途切れそうで…… 」
トッポ:ハイエルフ
「 そう。
良く見付けたね。
街を出てホワロを呼ぼう 」
アルト・ルキンツ
「 えっ… 」
トッポ:ハイエルフ
「 弱っていても直ぐには死なないよ。
行くよ 」
アルト・ルキンツ
「 あ…うん、分かった… 」
トッポは踵を返すと捨て場の出入り口へ向かって歩き出す。
オレもニュイもトッポの後を追って捨て場の出入り口を目指して走った。




