♥ 宿泊施設 2 / 宿泊室 2
アルト・ルキンツ
「 ……、……絆が切れる。
それって分かるものなのかな? 」
トッポ:ハイエルフ
「 テイムされたテムモンには分かるみたいだね 」
オレはマントにくるまって遊んでいる ニュイを撫でた。
ニュイ
「 にゅ?
にゅにゅ〜〜(////)」
アルト・ルキンツ
「 ……、……ニュイとの絆が切れるのは嫌だな…… 」
トッポ:ハイエルフ
「 仮に絆が切れてもニュイにはボクとホワロが居るから安心していいよ。
四つ葉の勇者の役目を果たしたら、アルトは成長するし、歳だって取れるようになる。
大人になって、老いて──人生を終えるんだからね。
出逢いがあれば、別れは必ず来るのさ。
人に依って別れが早いか遅いかの違いだよ 」
アルト・ルキンツ
「 ……、……、……僕が役目を果たさないとトッポとホワロが消滅してしまうんだよね… 」
トッポ:ハイエルフ
「 ≪ マーザッカイ大陸 ≫に存在している精霊と妖精もだよ 」
アルト・ルキンツ
「 ……そうだね… 」
重たい話だ…。
ホワギナロとトッポが消滅すると精霊と妖精が≪ マーザッカイ大陸 ≫から消えてしまう。
精霊と妖精が居なくなると≪ マーザッカイ大陸 ≫の陸民は魔法を使えなくなる。
それだけじゃなくて、≪ マーザッカイ大陸 ≫も他の大陸同様に惑星自体を巻き込んだ──世界全土を襲う “ 終焉の宴 ” の被害に遭う。
世界の終焉から≪ マーザッカイ大陸 ≫を守れなかったら──間違いなく陸民は絶滅するだろう。
亜人類や人類が完全に死に絶えるわけじゃないけど、失われる命の数はきっと数え切れない程になるだろう。
この惑星の名前は知らないけど、地球みたいに大陸は他にも存在するみたいだ。
≪ マーザッカイ大陸 ≫だけじゃなくて、他の大陸にも魔王や超魔王が存在していて、魔王の塔や超魔王の塔が存在している。
超魔王の塔を攻略する為に必要なオーブを入手する為に、12体の魔王を倒さないといけない。
≪ マーザッカイ大陸 ≫だけじゃなくて、他の大陸にも召喚された勇者が存在するみたいだし、どの勇者よりも早く超魔王を倒して “ 終焉の宴 ” の被害から逃れられる回避権を手に入れないといけない。
重いんだよ、設定がさぁ!!
勇者の肩にどんだけ重たい宿命を背負わせるつもりだよ!!
背負わせ過ぎだろ〜〜。
他の大陸の勇者達は、どう思ってんだろうな?
≪ マーザッカイ大陸 ≫に居るオレ以外の勇者達に本音を聞いてみたいね!!
トッポ:ハイエルフ
「 さて──、こんな状態でテムバトを開催するのは困難だから、明日から開催予定のテムバトは暫く延期になるだろうね。
どうする、アルト 」
アルト・ルキンツ
「 あ…そうだよね……。
中止になるのは仕方ないよね…。
勝ち抜きバトルの申し込みは取り消さないとだね? 」
トッポ:ハイエルフ
「 そうなるね。
今から申し込みを取り消しに行く?
そうなると未使用の宿泊券は返す事になるけど 」
アルト・ルキンツ
「 仕方無いよね。
多分あっても使わないと思うし、返しても問題ないよ 」
トッポ:ハイエルフ
「 そう。
じゃあ、行こうか 」
アルト・ルキンツ
「 そうだね。
ニュイ、部屋で待っててくれるかい? 」
ニュイ
「 にゅにゅ… 」
アルト・ルキンツ
「 直ぐ戻って来るよ 」
ニュイ
「 にゅ〜…… 」
トッポ:ハイエルフ
「 行くよ、アルト 」
アルト・ルキンツ
「 うん 」
オレはマントにくるまっているニュイに手を振るとトッポと共に宿泊室から出た。




