♥ テムバト観戦しようぜ!! 3
アルト・ルキンツ
「 ニュイはテムバトが気に入ったみたいだね 」
トッポ:ハイエルフ
「 確り観戦して自分がバトルする時に活かしなよ 」
ニュイ
「 にゅにゅ! 」
アルト・ルキンツ
「 え〜と……次の試合は……、……14時からだね。
後5分後か… 」
トッポ:ハイエルフ
「 次からは1:1のバトルが続くみたいだね。
バトルの制限時間は15分だよ 」
アルト・ルキンツ
「 画面に流れてるテイマー同士のテムモンが対戦するんだね 」
トッポ:ハイエルフ
「 対戦者が入場するよ 」
対戦者のテイマーが2名、テムモンを連れて入場して来た。
アルト・ルキンツ
「 やっぱり見た事のない怪物だね。
何処でテイムしたんだろう? 」
トッポ:ハイエルフ
「 気になる? 」
アルト・ルキンツ
「 まぁね… 」
トッポ:ハイエルフ
「 モンスター図鑑ならあるよ。
コンプリートしてみる? 」
アルト・ルキンツ
「 あるんだ?
コンプしてみたいかも 」
トッポ:ハイエルフ
「 テントに戻ったら見せるよ 」
アルト・ルキンツ
「 有り難う、トッポ 」
バトルコートの中央で会釈をしたテイマーはテムモンを残してコート外へ出た。
審判が「 テムバト〜〜〜、ファイト!! 」と合図を出すとテムモン同士のバトルが始まった。
テムモン同士の壮絶で大迫力なバトルを見ているだけなのに、手に汗が滲む。
どっちのテムモンに勝ってほしいとかはないけど、どっちにも頑張ってほしいと思う。
オレもバトルに出場したら、ハラハラしながらニュイを応援するんだろうか…。
1:1のテムバトを観戦し終わった頃には17時前だった。
テムバトは午前9時から開始して、18時で終了するらしい。
オレ達はテイマー広場へ戻らないといけないから、テムバト観戦を17時に切り上げる事にしたんだ。
次のバトルが始まる前に観戦席から離れる。
次のバトルが始まったのか、観戦席からは観戦者達の血肉が騒ぐような観戦が聞こえて来る。
アルト・ルキンツ
「 凄いね、此処まで聞こえてくるんだね 」
トッポ:ハイエルフ
「 明日はアルトもテムバトに参加する? 」
アルト・ルキンツ
「 そうだね。
ニュイはテムバトに出場したそうだから、明日はテムバトに出場するよ 」
トッポ:ハイエルフ
「 それなら受け付けで申し込まないとね。
行こう 」
明日のテムバトに出場する為には受け付けカウンターで申し込みが必要らしい。
そんなわけで、オレの代わりにトッポが受け付けカウンターでテムバトの申し込みをしてくれた。
オレが出場するのに選んだテムバトは、1:50の勝ち抜きバトルだ。
テムバトの申し込みが済むと受付嬢から10枚綴りの宿泊券を渡された。
この宿泊券を使う事で、スタジアム内にある宿泊施設,入浴施設,ランドリー施設なんかを無料で使えるようになるらしい。
施設券を使い終わったら、テムバトへ申し込みをすれば新しい施設券が貰えるらしい。
アルト・ルキンツ
「 へぇ?
入浴施設も使えるんだね。
宿泊施設に泊まれるなら、テイマー広場のテントを畳んで此方に移った方がいいかな? 」
トッポ:ハイエルフ
「 その必要はないよ。
テントは出したままで良いし。
アルトの試合は午後13時からだから、ゆっくり出来るよ。
テントへ戻っても良いし、スタジアム内の宿泊施設を利用しても良いし。
好きにするといい 」
アルト・ルキンツ
「 じゃあ、折角スタジアムに来たんだし、宿泊施設に宿泊してみようかな? 」
トッポ:ハイエルフ
「 先に宿泊施設へ向かってチェックインしよう。
宿泊1枚でチェックインとチェクアウト1回だよ 」
アルト・ルキンツ
「 じゃあ、チェクアウトする迄は何日でも宿泊してられるんだ? 」
トッポ:ハイエルフ
「 そうだね。
マナはテムモン関係にしか使えないし、スタジアム内ではポイント払いも出来ない。
スタジアム内では必ず現金チャージした分しか使えないんだ。
現金を沢山スタジアムに落としてもらう必要があるから、テムバトを申し込んだテイマーは多少の優遇はされているよ 」
アルト・ルキンツ
「 ははは……企業って世界が違っても同じなんだね… 」
トッポ:ハイエルフ
「 持っていると気持ちが大きくなって、使いたくなるのが人間だからね。
テイマーはお金を落としてくれる絶好の鴨って事だね。
具の入った鍋を背負って歩いてる鴨──って言えば分かる? 」
アルト・ルキンツ
「 あはは… 」
そんなわけで、オレはトッポと宿泊施設へ早々に向かった。
──*──*──*── 宿泊施設
宿泊施設の受け付けカウンターで宿泊券を1枚千切って受付嬢に渡したら、チェックインが完了した。
15歳で成人の義を終えた事になっているオレだけど、連れ── 兄であり保護者でもあるトッポ ──も同伴で宿泊室に泊まれるらしく、受付嬢の計らいで2人用の宿泊室に宿泊する事になった。
オレは1人用の宿泊室でも構わないんだけどな。
いや…変な意味ではなくて、トッポには小さい妖精王の姿に戻ってもらえれば、1人用の宿泊室で十分なわけだよ。
トッポの奴は受付嬢に「 ベッドはダブルベットが1つだよね? 」なんて不愉快な事を聞いてたが、2人用の宿泊室のベッドはシングルベッドが2つ置いてあるらしい。
オレと同じベッドで寝るつもりだったのかよ。
妖精王は寝る必要ないんじゃないのかよ、全く…。
何はともあれ宿泊室の鍵を受け取れたから、夕飯を食べに行く事にした。
スタジアム内には何軒かフードコートがあって、好きな料理を選んで食べれるらしい。
フードコートか…懐かしいな。
良くダチと学校帰りに屯っては駄弁ってたよ。
毎回クレープを買って食べてた奴が居たな〜〜。
トッポ:ハイエルフ
「 フードコートへ行く?
それとも飲食店へ行く? 」
アルト・ルキンツ
「 う〜ん……フードコートに行こうかな。
どんな感じなのか見てみたいし 」
トッポ:ハイエルフ
「 そう。
フードコートは2階にあるよ。
彼処の階段を上がって行こう 」
アルト・ルキンツ
「 流石にエスカレーターは無いみたいだね 」
トッポ:ハイエルフ
「 エスカレーター? 」
アルト・ルキンツ
「 自動で動くハイテクな階段だよ。
乗ってるだけで、上まで運んでくれるんだ 」
トッポ:ハイエルフ
「 へぇ、アルトの前世の世界には動く階段があったんだね 」
アルト・ルキンツ
「 エレベーターもあったよ 」
トッポ:ハイエルフ
「 エレベーター? 」
アルト・ルキンツ
「 自動で動く箱かな。
大きな荷物を運ぶ時に使うと楽なんだ。
1度に何人も上に移動する事が出来るんだよ 」




