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⭕ 1基目 ── 魔王の塔を攻略せよ! 3


 ホワギナロ & 精霊,トッポ & 妖精のずっとオレのターンコンボが発動してるから、魔王サティルセイザーは攻撃をする隙もなければ、逃げる隙がない。


 どんどん()()が減っていく。


 四つ葉の勇者であるオレがなにをしているのかというと、茫然と立ち尽くしてむごい光景を見てるだけだ。


 だってな、オレの出る幕なんて微塵も無いもんな。


 コントローラーを握りながら画面の中で繰り広げられる戦闘シーンを見ているような気分だよ。


 気になってニュイ(バブルスライム)の様子も見てみようと目を向けてみると、オレの可愛いニュイ(バブルスライム)は超強力な酸を魔王のに吹き散らしていて、ワレ(死へ)キュ(いざな)ーレ(精霊)達をマトにして容赦なく酸を飛ばしまくっている。


 上下にジャンプしながら──、体を左右に高速回転させながら──、全身から大量の酸弾を飛び散らせている姿は、今世紀最大の恐怖かも知れない!!


 回転式ガトリング砲よりもヤバいヤツじゃないのかぁ?!


 10体もワレ(死へ)キュ(いざな)ーレ(精霊)達が1体のニュイ(バブルスライム)の攻撃を避けられずに大人しくマトにならざるを得ないような地獄絵図的光景を見てしまって、オレのメンタルが限界を迎えてしまわないか激しく不安になった。


 敵ながらワレ(死へ)キュ(いざな)ーレ(精霊)達に同情してしまうよ…。


 ニュイ(バブルスライム)は一切の手加減もする気はないらしく、酸弾だけでは飽き足らず、酸シャワーの放水まで始めた。


 どうやらニュイ(バブルスライム)いかりは相当らしい。


 ニュイ(バブルスライム)が体内で内分泌している酸が煮えくり返っていているのか、グツグツと沸騰しているのが見える。


 高温の酸が酸弾となって容赦なくニュイ(バブルスライム)の体から発射されまくっているだけじゃなく、沸騰して高温の酸を物凄い強さで酸シャワーするという二刀流的な荒業を使ってワレ(死へ)キュ(いざな)ーレ(精霊)を亡き者にしようとしているみたいだ。


 ………………裏技を使って進化したスライムっていな…。


 トッポの奴、極上にヤバいスライムを誕生させやがったな。


 これは多分、確信犯──じゃなくて、もはや故意犯だ!!


 いやね、スッゴく心強いし、頼りになるし、がたいんだけてさ……、テイマーに忠誠心の高いテムモンってガチにな……。


 そんなこんなで複雑な心境でニュイ(バブルスライム)を見ていたら、10体のワレ(死へ)キュ(いざな)ーレ(精霊)は高熱の酸にかなわなかったのか消えてしまった。


 ニュイ(バブルスライム)が10体のワレ(死へ)キュ(いざな)ーレ(精霊)を倒した事で、オレとニュイ(バブルスライム)のLVが大幅に上がった。


 がとな〜〜ニュイ(バブルスライム)


 オレ、突っ立って見ていただけなのにニュイ(バブルスライム)のお蔭でLVが一気に20も上がったよ。


 いや、ほんがたい。


 これでもだ5桁には程とおいけどな〜〜〜。


ニュイ

「 にゅにゅ〜〜〜 」


 どうやらニュイ(バブルスライム)もLVが上がって嬉しいみたいだ。


 ニュイ(バブルスライム)はピョンピョンとジャンプして喜んでいる。


 1人で10体ものワレ(死へ)キュ(いざな)ーレ(精霊)を倒せたんだもんな、嬉しいに決まってるよな!


アルト・ルキンツ

「 ──ニュイ、強くなったね!

  1人で魔王サティルセイザーの部下を倒すなんて凄いよ!! 」


ニュイ

「 にゅ〜〜(////)」


 ニュイ(バブルスライム)は照れているのか、体をモジモジとさせている。


 アルト・ルキンツ

「 ニュイ、残るのは魔王サティルセイザーだけだ!

  僕が魔王サティルセイザーにドドメをさせれるようにニュイ(バブルスライム)も参戦してくれるかい? 」


ニュイ

「 にゅにゅ! 」


 オレだ頼むとニュイ(バブルスライム)は素直に魔王サティルセイザーへ向かってジャンプをしながら移動する。


 ニュイ(バブルスライム)の体内に溜まっている酸はタプンタプンになっていて、でも放水可能らしい。


 全く…とんでもないスライムだよ…。


 ニュイ(バブルスライム)魔王サティルセイザーへ向かって高温の酸を惜しみ無く放水している。


 まるで家事現場に水を放水する消防士みたいだよ。


 ニュイ(バブルスライム)も集団リンチに加わった事になって、現状は更に苛烈になった。


 だけど、魔王サティルセイザー()()は更にガンガン減っていく。


 これなら瀕死の状態になるのは時間の問題じゃないか?


 実は魔王や超魔王にドドメをさせるのは勇者だけらしいから、魔王サティルセイザー()()を削っているニュイ(バブルスライム)ですらトドメを刺す事は出来ない。


 流石に魔王ともなると簡単には()()を減らさせてくれないらしく、()()が高いだけじゃなくて防御力も半端なく高いらしい。


 それでも魔王サティルセイザーに1度も攻撃させる隙を与えない、ずっとオレのターンコンボは末恐ろしい…。











 どのぐらい待ちぼうけをらっていただろうか。


トッポ:ハイエルフ

「 ──アルト、そろそろトドメを刺す準備をして! 」


アルト・ルキンツ

「 分かったよ! 」


 トッポに声を掛けられたオレは、柄を握って長剣を鞘から抜くと構える。


 長剣の握り方や扱い方はダンジョンの中でホワギナロに教えてもらったていた。


 勿論、合格点も貰えている。


精霊王:ホワギナロ

「 ……アルト…首を落とせ… 」


 冷静過ぎるホワギナロの合図で、オレは握っている長剣を振って瀕死の状態に陥っている魔王サティルセイザーの首を跳ねた。


 魔王サティルセイザーの首が胴体から離れて飛ぶと大量の血が首から噴き出した。


 魔王の魔王サティルセイザーの飛び散った血で汚れる。


 石床には大量の血が流れ出ている。


 こんなに大量の血を見たのは人生初だと思う。


 リアルだ……。


 本物の血なんだと思う。


 大量の血に戸惑いながらも長剣を鞘へ収めると、から音が鳴り響いてた。


 ──パンパカパ〜〜〜〜ン、パンパンパン、パンパカパ〜〜〜〜ン。


 ──チャカチャチャ〜〜〜〜ンチャン、チャカチャチャチャ〜〜〜ン、チャチャチャカチャ〜〜〜ン。


 〔 おめでとう御座いまぁ〜〜〜す 〕

 〔 魔王の塔LV3の攻略が達成されました 〕

 〔 達成者はマーザッカイ大陸出身の四つ葉の勇者──アルト・ルキンツです 〕

 〔 回避権へ1歩、近付きましたね 〕

 〔 残りの塔攻略も頑張ってください 〕

 〔 では──、魔王討伐の証としてオーブを贈呈します 〕

◎ 変更しました。

  「 ニュ~~ 」─→「 にゅ~~ 」

  妖精王:トッポ─→ トッポ:ハイエルフ

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