⭕ いざ、魔王討伐の旅へ! 目指すは魔王が住む塔だ! 10
変わらないと駄目なのか??
前世の自分の在り方を悔やんで、心を入れ換えて変わる努力をする奴も居るだろう。
そういう奴の方が圧倒的に多いと思う。
オレはその中には入らないと思う。
オレは別に前世の自分の在り方を悔やんじゃいない。
抑オレは悔やむような人生を生きてないしな。
無理に自分を変える必要なんて微塵もないと思うんだよ。
アルト・ルキンツ
「 ……、……、……ホワロ,トッポ……約束は出来ないけれど、僕は僕なりに出来る限りの事はしようと思うよ… 」
トッポ:ハイエルフ
「 そう…。
まぁ、精々奮闘してよ 」
アルト・ルキンツ
「 ……トッポ 」
素っ気な〜〜。
さっきは「 本気を出してほしいだけ 」とか何とか言ってなかったか?
たく、本音はどっちだよ…。
妖精王の考えは分からん。
アルト・ルキンツ
「 ──それにしても、周りがこの有り様だと移動が出来ないよね 」
キャンプ地の周りは濁流で動く事が出来ない状態だ。
一体何処の川が氾濫したんだか。
≪ テスラハンの町 ≫を旅立って早2日目で足止めを食らう羽目になるとはな…。
う〜〜ん……〈 大陸神 〉って奴はオレに旅をさせる気があるのか??
アルト・ルキンツ
「 これ…キャンプ地の結界魔法を解いたら、僕達も何処かへ流されるよね… 」
トッポ:ハイエルフ
「 そうだね。
水が引けさえすれば移動は出来るから、気長に待とう 」
精霊王:ホワギナロ
「 ……これ程の氾濫なら、立ち寄る≪ 村落 ≫や≪ 町 ≫も被害を受けているだろう… 」
トッポ:ハイエルフ
「 だろうね。
水害対策の仕方なんて知らないだろうし、壊滅的なダメージを被ってるかも知れないね。
まぁ、良いんじゃないかな。
大自然の恩恵を忘れて自然破壊をしないと栄えられない種族が減ったって誰も困らないし。
害虫駆除されてると思えば──。
あぁ…そう言えばアルトも人間だったね。
アルトは特別だから気にしないで 」
アルト・ルキンツ
「 ははは……有り難う? 」
コイツは人間を害虫だと思ってるのかよ。
……、……、……いや、まぁ…確かにな。
否定は出来ないよなぁ…。
地球に生存している生物の中で唯一自然破壊をするのは人間だけだしな…。
人間の身勝手な都合で山や森を伐採して、動物の住み処を容赦なく奪ったり、川や海を埋め立てたりして土地を作ったり、動物や魚を濫獲したりして私利私欲を肥やして懐をパンパンにするようなゲスを極めたような生物が人間だ。
人間以外の生物から害虫呼ばわりされたり、絶滅を望まれても文句は言えない立場に立ってるんだよな…。
自然を大事にして守ろうとする精霊や妖精から見れば、自然と調和するよりも自然破壊を繰り返す人間なんて、天災の被害に遭って死んでしまっても微塵も構わない種族の代表なんだろう。
逆に人間であるオレの方が耳が痛いし、恥ずかしくなる…。
この世界は地球と違って人間を中心にして回ってない世界なんだろうな。
いや、地球も人間を中心に回ってないとは思うけどさ。
アルト・ルキンツ
「 ──でもさ、人間の中にも自然と調和をして、自然と共に生きている人間も少なからずは居るわけだし…、必要以上に人間を嫌わないでほしいな…なんて? 」
トッポ:ハイエルフ
「 別に嫌ってはいないよ。
〈 大陸神 〉は人間も一緒に救おうとされておられるからね。
何度か自然淘汰はされるだろうけど 」
アルト・ルキンツ
「 自然…淘汰…?? 」
トッポ:ハイエルフ
「 篩に掛けてゴミ掃除をするのさ。
人間も篩を使うだろ。
それと似たようなものさ。
自然淘汰の場合は篩から落ちたら終わりだけどね 」
精霊王:ホワギナロ
「 ……主に天災と呼ばれる自然災害の事だ…。
……場合によっては人災も使われる事もある…。
……悪い心掛けで居れば、悪行をさせられたり、見せしめにも使われたりする場合もある… 」
アルト・ルキンツ
「 そう…なんですね… 」
〈 大陸神 〉は終焉とやから人間も一緒に救いたいと思っているくせに、自然淘汰とやらをして人間を篩に掛けて人間を選別してるのかぁ?
何がしたいのか分からん……。
精霊王:ホワギナロ
「 ……深く考えない事だ…。
……アルトは四つ葉の勇者としての役割を果たせばいい… 」
アルト・ルキンツ
「 そ、そうですね… 」
トッポ:ハイエルフ
「 アルト、どうしてホワロには敬語なんだい?
敬語なんて使わなくていいんだよ 」
アルト・ルキンツ
「 えっ…あぁ……何か、つい? 」
精霊王:ホワギナロ
「 ……ブェイにも対してもタメ口で構わない…。
話し方は統一した方が楽だろう… 」
アルト・ルキンツ
「 ……確かに楽にはなるとは思うけど……いいんですか? 」
トッポ:ハイエルフ
「 アルト、また!
今からアルトはホワロに敬語を使うの禁止!
敬語を使ったら、ボクがアルトにキスするから 」
アルト・ルキンツ
「 は…何で?? 」
トッポ:ハイエルフ
「 罰がある方が気を付け易いからね。
どんどん敬語を使っていいよ。
アルトの身体中にボクの証を付けてあげるよ! 」
ウゲェ──、マジかよ?!
コイツは──、きめぇ奴だったのかーーーー!!!!
全身にキスマークなんて付けられて堪るかよ!!
アルト・ルキンツ
「 あはは……全力で気を付けるよ!! 」
トッポ:ハイエルフ
「 そう?
ボクは聞き逃さないからね 」
勘弁してくれよ……。
「 敬語を使ったらキスする 」なんて冗談じゃないのかよ…。
いや…、トッポなら本当にやりそうだな…。
精霊王:ホワギナロ
「 ……トッポ…あまりアルトを困らせるな… 」
トッポ:ハイエルフ
「 困らせてないよ。
困ってないよね、アルト 」
アルト・ルキンツ
「 ……あ、はは…… 」
精霊王:ホワギナロ
「 ……明らかに困っているな… 」
何とも空気が重い状況の中で朝食を食べ終えたオレは、癒しを求めてニュイを膝の上に乗せて撫でた。
ニュイ
「 にゅ〜〜〜(////)」
撫でられて嬉しそうなニュイを見ていると、気持ちが和むぜ。
アルト・ルキンツ
「 ニュイのLVを上げないといけないね。
ニュイにもトドメを刺させないとLVは上がらないよね? 」
トッポ:ハイエルフ
「 そうだね。
アルトがトドメを刺さなくてもニュイにトドメを刺させれば、アルトにも経験値が入ってLVが上がるよ 」
◎ 変更しました。
妖精王:トッポ ─→ トッポ:ハイエルフ
「 ニュ~~ 」─→「 にゅ~~ 」




