⭕ いざ、魔王討伐の旅へ! 目指すは魔王が住む塔だ! 7
妖精王:トッポ
『 ホワロは美丈夫で美麗人なんだよね〜〜。
顔を晒したら性別も年齢も関係無くホワロに人の波が押し寄せるんだよ〜〜。
アッハハ、困っちゃうよね〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 それって…笑い事じゃないよ… 」
妖精王:トッポ
『 仕方無いよ〜〜。
精霊王が実体化すると魅力より強力なフェロモンがバンバンに放出されるんだもん。
だから、ホワロは年百年中フードを被ったままなのさ。
ホワロの着てるローブは特注品でね、ホワロのフェロモンが駄々漏れしない為の魔法のローブなんだよ〜〜。
それでもフードを外しちゃうとフェロモンが駄々漏れしちゃうんだよね〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 た…大変なんですね… 」
精霊王:ホワギナロ
「 ……顔を見せられなくて済まないな… 」
アルト・ルキンツ
「 いえ、いいんです!
そんな大変な思いをしてまで僕の為に実体化をしてサポートをしてくれているだけで十分ですよ!
有り難う御座います 」
妖精王:トッポ
『 良かったね〜〜、ホワロ!
「 顔を見せろ! 」って言われなくて♥ 』
アルト・ルキンツ
「 あ…ははは……。
そう言えば、ニュイに弓を射ったのはトッポだったんだよね? 」
妖精王:トッポ
『 そうだよ〜〜。
それがどうかしたかい? 』
アルト・ルキンツ
「 トッポも実体化する事が出来るって事かい? 」
妖精王:トッポ
『 エッヘン!
そうだよ〜〜!
実体化したボクも美丈夫で美麗人だよ〜〜。
スラッとした長身のハイエルフに姿を変えてるよ〜〜。
弓を武器にしてるよ〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 妖精王なのにエルフ…… 」
妖精王:トッポ
『 ハイエルフだよ、アルト〜〜。
ハイエルフって種族はね、 “ 最古のエルフ族 ” って言われている幻のエルフなんだよ〜〜。
この世界に存在している全てのエルフの始祖でもあるんだ。
ハイエルフは凄いんだからね! 』
アルト・ルキンツ
「 そ、そうなんだ… 」
妖精王:トッポ
『 でもね、安心して!
ボクはホワロと違って狂気的で殺人的なフェロモンなんて駄々漏れないからね〜〜。
ボクは何時でもアルトだけのトッポだよ♥ 』
アルト・ルキンツ
「 あ…有り難う? 」
妖精王:トッポ
『 もぅ〜〜、何で疑問系なのさ〜〜 』
……、……、……オレは妖精王に求愛なんかされてないよな??
妖精王に求愛されても困るだけなんだが…。
勘弁してほしいな、マジで。
精霊王:ホワギナロ
「 ……アルト…そろそろ就寝してはどうだ… 」
アルト・ルキンツ
「 えっ、もうそんな時間ですか? 」
妖精王:トッポ
『 話に盛り上がっちゃったもんね〜〜。
寝床は妖精が用意してくれてるよ〜〜 』
オレを先導するようにトッポがテントの奥に飛んで行く。
テントの奥には立派なベッドが置かれていた。
なんと大量収納が出来てしまう便利なセミダブルベッドだ!
テントの中にセミダブルベッドがあるなんて変な感じだ。
それに大量収納が出来ると言ってもだ、今のオレには収納出来そうな物は何も持ってないんだ。
トッポに手渡されたピコハンぐらいかな…。
妖精王:トッポ
『 どうだい?
宿屋にあったベッドよりも高級品を用意したんだよ〜〜。
睡眠は大事だからね〜〜。
アルトが良質な睡眠が出来るように枕にも拘ってみたんだよ〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 ──有り難う、トッポ 」
妖精王:トッポ
『 エッヘン(////)
ニュイの寝床もちゃんと用意させたよ〜〜 』
ニュイ
「 にゅ〜? 」
妖精王:トッポ
『 ニュイはボクの弟分だからね〜〜。
ニュイ専用のハンモックを用意したんだよ! 』
トッポは自慢気にハンモックをニュイに見せ付けている。
何時の間にニュイを弟分にしたんだか…。
ニュイ
「 にゅ〜〜(////)
にゅにゅ〜〜 」
ニュイは初めて見るハンモックに興奮してるのか、上下にピョンピョンと跳び跳ねている。
ジャンプをしてハンモックにinしたニュイは、まるでゴールネットにスッポリとハマったバスケットボールみたいだ。
今のニュイはバスケットボールよりも小さくて、小玉スイカぐらいだけどな。
どうやらニュイはトッポが用意したハンモックを気に入ったようだ。
ニュイはハンモックをブランコみたいに揺らして楽しんでいる。
和むなぁ…(////)
妖精王:トッポ
『 アルト〜〜、寝間着を用意したよ〜〜。
上下がある寝間着と1枚の寝間着のどっちを着るんだい? 』
アルト・ルキンツ
「 上下の寝間着にするよ。
有り難う、トッポ 」
妖精王:トッポ
『 どう致しましてさ☆ 』
精霊王:ホワギナロ
「 ……トッポ…アルト…今夜は雨が降るそうだ…。
……キャンプ地に結界を張る…。
……キャンプ地の外には出ないようにな… 」
妖精王:トッポ
『 分かったよ〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 こんなに夜空が綺麗なのに雨が降るんですか?
信じられません 」
妖精王:トッポ
『 この世界の天気は変わり易いんだよ〜〜。
終焉が近付いてる影響でね、天気が狂って来てるのさ。
大雪が降ったかと思えば、翌日には真夏日だったりする事も珍しくないのさ 』
アルト・ルキンツ
「 そんなに?! 」
精霊王:ホワギナロ
「 ……台風の後に雹が降ったりもする… 」
妖精王:トッポ
『 そうそう。
精霊にも妖精にも天気を変える事は出来ないんだよね〜〜。
人間は天気に振り回されているんだよ〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 ……大変なんだね… 」
妖精王:トッポ
『 そうなんだよ〜〜。
だけど、超魔王を倒して回避権を入手すれば、天気も安定するから、陸民が天気に振り回される事も無くなるんだよ〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 ……回避権には天気を安定させる力もあるんだね。
魔王討伐を頑張る身近な理由が出来たから、励めそうだよ 」
妖精王:トッポ
『 そうなの?
頑張れる原因が出来て良かったね! 』
アルト・ルキンツ
「 じゃあ、僕はそろそろ寝ます。
御休みなさい、ホワロ。
御休み、トッポ,ニュイ 」
精霊王:ホワギナロ
「 ……あぁ…御休み…アルト… 」
妖精王:トッポ
『 御休み〜〜、アルト 』
ニュイ
「 にゅ〜〜にゅ 」
皆に挨拶を済ませたオレは、寝間着に着替えるとセミダブルのベッドの中に潜った。
嘘みたいに寝心地の良いセミダブルベッドだ!
これなら明日の朝まで熟睡も出来そうだぜ!!
◎ 変更しました。
「 ニュ~~ 」─→「 にゅ~~ 」




