⭕ いざ、魔王討伐の旅へ! 目指すは魔王が住む塔だ! 5
妖精王:トッポ
『 ナイトスラーブだけじゃなくて、怪物の類いはアルトに近付けさせないか・ら❇ 』
アルト・ルキンツ
「 有り難う…トッポ。
心強いよ… 」
妖精王:トッポ
『 じゃあ、行ってくるね〜〜 』
キャンプ地へ入って行くホワギナロへ手を振ったトッポは、オレの右肩に腰を下ろして座っている。
トッポが指示する場所へ向かって歩いていると、草が生えている所がカサカサと動いている。
何かが出て来るかも知れない!!
何か武器になるものを──って、オレは丸腰だったぁぁぁああああああッッッ!!!!
アルト・ルキンツ
「 トッポ、何か武器になりそうな物はないかな?
僕、丸腰なんだけど… 」
妖精王:トッポ
『 ──はい、ハンマーね。
これで叩いたらいいよ〜〜 』
トッポが四次元バッグから取り出してくれたのは、刃物じゃなくてハンマーだった。
これで叩けってか……。
ハンマーはハンマーでもピコハンだぞこれ。
叩くとピコピコ鳴るあの笑いを誘うピコピコハンマーだぞ?
どっからどう見ても勇者が装備するような武器じゃないだろう!!
ピコハンの叩く場所には何故か四つ葉のマークが描かれている。
………………これってマジで勇者の武器なのか??
アルト・ルキンツ
「 トッポ…これって…… 」
妖精王:トッポ
『 ──アルト、ボクが弓を放ったら怪物は弱まる直ぐにピコハンで怪物を叩くんだよ!
「 ピキュン 」って音が鳴ったらテイム成功だからね! 』
アルト・ルキンツ
「 えっ?!
これやっぱり武器なのかい?!
テイムに使うの?? 」
なんてオレがオロオロしているとカサカサと動いていた草むらの中から蒼色のゼリーみたいな何かが飛び出して来た!
妖精王:トッポ
『 今だ! 』
そう言ったトッポは、何時の間にかオレよりも背の高い人間の姿に変わっていて、草むらから出て来た目の前の怪物へ向かって素早く弓を射っていた。
妖精王:トッポ
『 ──アルト、チャンスだよ! 』
アルト・ルキンツ
「 あっ、うん!! 」
トッポが射った弓は見事に怪物に命中している。
オレは急いで持っているピコハンを振り上げると弓矢が刺さっている怪物を叩いた。
ピコハンが命中すると「 ピッキュン 」と緊張感を台無しにし兼ねない可愛い音が鳴る。
〔 ベビースライムのテイムに成功しました 〕
〔 ベビースライムが一時的に仲間になりました 〕
〔 ベビースライムを永久テイムをしたい場合は、ベビースライムに名前を付けてください 〕
〔 名前を付ける対価としてマナを消費します 〕
アルト・ルキンツ
「 ──マナ?
トッポ、マナって何だい? 」
妖精王:トッポ
『 LVが上がると手に入るボーナスポイントだよ~~。
使い方は職業によって違うけど、テイマーはテイムした怪物に名前を付ける時に消費するみたいだね。
折角だし、名前を付けちゃおう! 』
アルト・ルキンツ
「 永久テイムなんて出来るんだね…。
一時的なテイムしか出来ないって、教えてくれたよね?? 」
妖精王:トッポ
『 う〜〜〜ん、ド忘れしてたよ〜〜。
テヘ♥ 』
……、……、……妖精王の「 テヘ♥ 」は無性にオレをイラッとさせる効力があるみたいだ。
何時の間にかトッポは小さい姿に戻っている。
妖精王:トッポ
『 どうしたのさ、早く名前を付けてあげなよ〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 そうだね…。
どんな名前が良いかな… 」
ベビースライム
「 にゅ〜〜 」
アルト・ルキンツ
「 へぇ、スライムって『 ニュー 』って鳴くんだ?
そうだ!
名前は──、ニュイ。
今日から君の名前は “ ニュイ ” だよ。
宜しく、ニュイ 」
〔 ベビースライムの名前が決定しました 〕
〔 ベビースライムの名前は、ニュイ 〕
〔 ニュイは、四つ葉の勇者と永久テイムの契りを交わしました 〕
〔 マナを対価として消費します 〕
アルト・ルキンツ
「 トッポ、僕って未だLVアップしてないんだけど……、消費するぐらいのマナってあるのかな? 」
妖精王:トッポ
『 アルトのマナは0だよ〜〜。
-が付くけど、ガンガンLVが上がれば直ぐ+になるよ〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 赤字の借金みたいなものかな… 」
妖精王:トッポ
『 そうそう、そんな感じだね〜〜 』
ニュイ
「 にゅ〜〜 」
アルト・ルキンツ
「 えぇと…今から宜しくね、ニュイ。
僕はアルトだよ 」
ニュイ
「 にゅ〜にゅ 」
妖精王:トッポ
『 ベビースライムをテイム出来たから、キャンプ地に戻ろう!
太陽が沈んじゃうからね〜〜 』
アルト・ルキンツ
「 そうだね。
ニュイ、僕の腕までジャンプ出来るかい? 」
ニュイ
「 にゅ! 」
プルンプルンと体を揺らしたニュイは、素直にオレの腕の中にジャンプしてくれた。
従順だな〜〜。
オレはニュイを抱っこした状態でトッポと一緒にキャンプ地へ向かって歩いた。
──*──*──*── キャンプ地
アルト・ルキンツ
「 ──ただいま、ホワロ 」
精霊王:ホワギナロ
「 ……アルト…お帰り…。
……無事にベビースライムをテイム出来たみたいだな… 」
アルト・ルキンツ
「 うん。
ニュイって名付けたんだ。
ニュイ、彼は僕の旅をサポートしてくれる精霊王のホワギナロだよ 」
ニュイ
「 にゅ…?!
にゅ〜〜〜…… 」
精霊王:ホワギナロ
「 ……ホワギナロだ…。
……ブェイの事は “ ホワロ ” で構わない…。
……アルトの家族には何もしない…。
……震えなくていい… 」
アルト・ルキンツ
「 え?
ニュイは震えてるのかい? 」
妖精王:トッポ
『 あははっ、だって精霊王が目の前に居るんだよ〜〜。
震えない怪物なんて居ないよ!
そうだ、ボクの紹介が未だだったよね〜〜。
ボクは妖精王のトッポだよ!
ボクがアルトの1番だからね!
ボクよりアルトを独占するんじゃないよ~~。
スライム如きの分際で、ボクのアルトを独占なんてしたら、お前なんか── 』
精霊王:ホワギナロ
「 ……トッポ…怖がらせるな…。
……アルトの1番は精霊王のブェイになるのではないか…? 」
妖精王:トッポ
『 ホワロの意地悪ぅ〜〜〜!!
ボクがアルトの1番で良いって言ってくれたじゃないか〜〜〜 』
トッポはホワギナロを両手でポカポカと叩いているが、ホワギナロは痛くも痒くもないらしい。
◎ 変更しました。
「 ニュ~~ 」─→「 にゅ~~ 」




