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忍び寄る陰謀・・・

蒼河遥(あおかわ はるか)です。

第5話を読んでいただき、ありがとうございます。


「付与」の力を身につけ、鍛冶職人として順調に成長していくアルフレッド。


しかし、その一方で――。


公爵家を追放された彼を取り巻く状況が、少しずつ動き始めます。

ということで、何度も何度も付与の練習をおこなっていったオレは、

その成功率を100%近くまで高めることが出来るようになった。


なので今度は、自分の装備している武器や防具にも、能力を付与することにした。


今のオレのジョブレベルだと、1つの武器や防具に3つまでの能力付与が可能なので、

全てに3つの能力強化の文字を刻み込んでいったんだ。

なんて欲張りなオレ(笑)


更に師匠からは、彼女が使っている鍛冶用のハンマーなどの道具にも能力強化を

付与してほしいってことだったので、そいつらにも、ドンドン文字を刻み込んでいったぜ!



「よおアル、この剣に攻撃力強化と耐久性強化を付与してくれるか~!?」

「おぉ、任せてくれ!」


「いくらになるんだっけ?」


「付与1つで銀貨2枚と大銅貨5枚(2万5千円)だ!

2つで銀貨5枚(5万円)だな」


「分かった、頼む!」

「ラジャー!」



武器や防具って、新しいものを購入するには、それなりにお金が掛かる。


なので、オレが付与スキル持ちと知った冒険者達が、

こぞって、付与を依頼してくるようになっていたんだ。




そんな感じで、オレもお店も順風満帆だったんだけど、

ただ一方で、この店には1つ問題があった。


ヒルダ師匠のこのお店・・・

実は商業ギルドに登録していない非正規の武器屋だったんだ。


なんでも昔、師匠と商業ギルドの間で揉め事があり、

このお店って、ギルド登録を外されてしまったらしいんだ。


なので、街の騎士団といった公職の人達がお店に来ることはない。

お客は冒険者ばかりなんだ。


しかも非正規のお店ということで、

あまり派手に目立ち過ぎると、それはそれで問題になりかねないそうなんだ。



とまあ、色々と面倒なことはあるけど、でもオレは、順調に鍛冶の腕を上げていき、

次第にお客からも、その腕と武器を信頼して貰えるようになっていった。


そんな充実した日々が続き、約1か月半の時が過ぎていった・・・




【視点変更】 ラインハルト・ヴァン・ハールト (アルの長兄 22歳男性)


「なるほどな・・・商業ギルド長。

アルフレッドの奴が、今、そのようなことをしているというのか」


「はい、ラインハルト様、

彼は今、街の路地裏にあるスミット工房という非正規の武器屋で働いていまして、

しかも、かなりの腕前ということで、我が商業ギルドに登録している武器屋の客を奪い、

少々困った事態に陥っておるのです」


「非正規の武器屋くらい、其方(そなた)の方で、何とでもなるだろう?」


「はい、それが・・・

この店の店主、ヒルダ・スミットと私は、いささか因縁がありましてな。

彼女には、少々都合の悪い情報を握られていたりするのです。

なので、あまり彼女を刺激したくない・・・

出来れば、アルフレッドだけを、追い出す形に出来ないかと、思案しておるのです」


「なるほどな・・・

ギルド長、分かった。

私の元身内が迷惑を掛けているということであれば、

こちらで手を打つことにしよう」


「ありがとうございます、ラインハルト様。

是非、よろしくお願いします。

では、こちらが今回の謝礼となります。是非、お納めください」


「・・・ふふふ、今回もかなり入っているようだな?ギルド長」

「はい、ラインハルト様には、いつもお世話になっておりますので・・・」


「では、遠慮なく頂いておこう」


アルフレッド・・・

我がヴァン・ハールト公爵家を追い出されて、ようやくスッキリしたと思っていたのだが、

色々と面倒を掛けてくれる。


やはり、あんな目障りな奴は、早めに消しておくに限るな・・・

第6話を読んでいただき、ありがとうございました!


アルフレッドは「付与」の力を身につけ、スミット工房でも少しずつ存在感を増してきました。

しかし、順調に見えた日々の裏側では、アルフレッドを追い落とそうとする者たちが動き始めています。

果たして、アルフレッドの新しい生活はどうなってしまうのか……。


次回もお楽しみください!

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