突然の逮捕!アルフレッドに掛けられた容疑とは?
【毎日 夜21時10分投稿!】
蒼河遥です。
第52話をご覧いただき有難うございます。
二人のギルド長を屈服させ、街の状況も改善したダールの町。
アルフレッドはアンネとセムの成長を見守りながら、もうしばらくこの街に滞在することにします。
しかし、そんな平穏な日々に、思いもよらない出来事が起こります。
「そう言えばアル、お前って元々、港町ポールトへ海を見に行く予定だったよな?」
2人のギルド長のとこへ殴り込み?に行った数日後の朝、
ユウマがオレにそんなことを聞いてくる。
確かにそういえば・・・
っていうか、オレが今滞在しているダールの町って、
一晩だけ泊まる予定で立ち寄った場所だったんだよなぁ。
ただ・・・
「まあ別に、ポールトへ行かないといけない期限ってないし、
オレ、もう少しこの街に居るよ。
アンネとセムが安定して暮らせるまで、もうちょっと時間が掛かりそうだしな」
「そうか・・・
まあ、アルの人生だ。
お前の思う通りにやれば良いさ」
ということで、オレはもうしばらく、このダールの町に滞在することに決めたんだ。
アンネとセムの2人のレベル上げをもうちょっとしておきたいし、
2人のギルド長、そして市長が、本当に、このまま黙って大人しくなるのかも、
ちゃんと見定めておきたい。
「おはよう!アンネ、セム。
じゃあ、今日も冒険者ギルドへ行くか!」
ということで、この日もオレは、アンネとセムと共に、
ギルドへ依頼を受けに行ったんだ。
「今日は、この依頼にしましょう!」
「分かったぜ」
アンネが持ってきた紙を見つめ、そう返事をしていく。
この日、受注した依頼は、街の北の森に出る魔物退治だ。
3人で街の北門を出て、森に向かっていく。
そしてギルドの依頼をこなしながら、街の外で魔物を倒しながらレベリング。
最近では、オレがパラライズを敵に掛けなくても、
2人でドンドン魔物を倒せるようになっている。
ただ、時折索敵に引っ掛かる、強めの魔物を倒す時のみ、
オレはパラライズを入れていったんだ。
そんなやり方を繰り返していき、この日の夕方までに、
アンネのレベルは25に上がり、セムのレベルも20まで伸びていた。
因みに、オレのレベルは現在90。
レベルだけ見れば、もうすぐA級冒険者って感じなんだけど、
冒険者としてクラスを上げていくためには、キチンと依頼をこなさないといけないので、
実際のところ、オレもしばらくはF級冒険者に留まったままになりそうだ。
そんな感じで、オレ達は依頼をこなしながら、
レベル上げに勤しむ毎日を過ごしていくんだけど、
そんなある日、事件は起きた。
「アルフレッド、お前を拘禁する」
朝飯を食って、冒険者ギルドへ出掛ける仕度をしている時間帯。
ロスト家のドアが激しく叩かれる。
そして、アンネが玄関のドアを開けると、
騎士団のあの兄ちゃんを先頭に、数名の団員達が室内に踏み込んできたんだ。
そして・・・
オレは彼らに手枷をつけられて、そのまま連行されてしまうことに・・・
「なあ兄ちゃん、オレが何をしたって言うんだよぉ?」
唐突な出来事に、オレは声を上げていく。
ただ・・・
「シュトライト商業ギルド長およびバッケル医療ギルド長に対する、
脅迫並びに暴行の疑いが掛かっている。大人しく付いてくるんだ」
何とも事務的な兄ちゃんの返事。
それにしても・・・
あの2人のギルド長達が、あのまま大人しくしているとは思わなかったが、
こういった手で来るとはなぁ。
「なあ兄ちゃん、この件って、2人のギルド長から訴えがあったんか?」
「いや、今回の件はフリース市長から命令だ」
「ふ~ん、市長かぁ・・・」
やや意外・・・・
いや、そうでもないか。十分予想出来たことだ。
"なあユウマ、どう思う?"
"そうだな、2人のギルド長が市長に頼んだのか?
もしくは、市長が話を聞いて、独自に判断してやったのか・・・
まだちょっと、情報が足りないな。
ただ・・・"
"ただ?"
"このまま、アルが大人しくしていても、事は悪い方向にしか進まないだろうな"
"なるほどなぁ・・・じゃあ、逃げる?"
"今はちょっと待って、騎士団や市長がどう出てくるか様子を見よう。
動くとしたら、今夜だな"
"わかったぜ"
ということで、オレは一旦大人しく、騎士団に連行される事にした。
「で、2人のギルド長のところへ殴り込みに行ったと?」
「殴り込みじゃないぜ?話し合いに行ったんだ!
さっき、オレが脅迫と暴行の疑いって言ってたけど、
少なくともオレは暴力は振るってない。
逆に奴らは、3度もオレ達に脅迫や暴行、誘拐、それに家まで壊そうとしてきたんだぜ?
それって、兄ちゃん達も知ってるだろう?
それなのに、なんでオレだけ捕まるんだ?
こっちは先に3度も被害を被ったのに、騎士団は何もやってくれなかったじゃないか?
オレだけ一方的に捕まえるって、おかしくないか!?」
オレは当然、自分の正当性を主張した。
だって、騎士団のやり方が、あまりに一方的だと思ったから。
勿論、彼らも上から圧力が掛かっての事だろうけど、
それでも、本当に正義を貫くのなら、上とも戦ってほしいんだ。
そして、オレの主張に対して、騎士団の兄ちゃんは・・・
「・・・」
ちょっと言葉に詰まってしまったみたい。
基本的に、この兄ちゃん、良い人だというのは分かっている。
なので、ちょっと苦しい立場なのかもしれない。
第53話をご覧いただき有難うございました。
アンネとセムのレベル上げを続けていたアルフレッドでしたが、ある朝、突然騎士団に拘束されてしまいました。
容疑は、二人のギルド長に対する脅迫と暴行。
しかも、今回の逮捕はギルド長たちからの訴えではなく、フリース市長の命令によるものだったのです。
騎士団の対応に疑問を感じるアルフレッド。
果たして、この先どうなってしまうのでしょうか?




