生意気な少年と偉そうなギルド長!?
【毎日 夜21時10分投稿!】
蒼河遥です。
第49話をご覧いただき有難うございます。
ロスト家に侵入した2人の男を捕らえたアルたち。
尋問の結果、今回の事件にも医療ギルド長フルールが関与していたことが判明します。
そしてアルは、ついに本人と直接話をつけるため、医療ギルドへ乗り込むことに!
ということで、オレは麻痺魔法を食らったアホな2人の侵入者に、
闇の自白魔法を唱えていく。
「マインド・ハック!
さあて、何を聞いていくかぁ~」
「じゃあ、私が聞いて見るわ。
アナタ達、この家に入って、何をしようとしてたの!?」
アンネはかなり怒りの表情で、そんなことを尋問していく。
「・・んぐぅ・・・・・んがが・・・」
「何をしてたの!?」
「・・・家・・・・中を‥‥メチャクチャ・・・に・・・」
2人の男のウチ、スキンヘッドで如何にも・・・って感じのおっさんが口を割っていく。
ガタイもかなり良く、腰に剣を帯同しているコイツ。
家の中を滅茶苦茶にって・・・
「で、お前らに指示を出したのは、商業ギルド長か?それとも医療ギルド長か?」
まあ、どっちでも今更なんだけど、一応聞いておくことにした。
「ほら、どっちなんだよ!?」
「・・・・医療・・・・ぎるど・・・長」
「ほう・・・」
今回は医療ギルド長のフルール・バッケルのほうらしい。
「じゃあ、アナタ達は何者なんだ?」
珍しく、セムも怒りに震える声で尋ねていく。
まあ、彼は昨日、誘拐されたり、怖い思いもしているからな。
「・・・・・冒険・・・者」
そんなことを白状していくんだ。
「そうか・・・私、この2人のこと、何か見覚えがあるのよね。
もしかしたら、冒険者ギルドで見かけていたのかも・・・」
「そうなのか、アンネ」
ということで、コイツら2人の正体と、この部屋に侵入した目的、
そして、裏で糸を引いている奴も分かった訳だ。
さあて、どうしてくれようか・・・
「また、騎士団に引き渡しても、多分ダメなんだろうね、アル」
昨日の騎士団とのやり取りを聞いていたセムは、
恐らくは両ギルド長と裏で繋がっている市長から、
騎士団へ圧力が掛かっていることを知っていた。
なので、騎士団に引き渡した後の事も、何となく想像がつくんだろうなぁ。
「なあアル、もうここまで来たら、直接、両ギルド長と話を付けるしかなさそうだな?」
ユウマがそんな事を言って来る。
そういうのって、ユウマが一番嫌いそうなやり方に思えるんだけど・・・
「いやいや、話し合いをするんだぞ?決して、戦いに行く訳じゃないからな?」
「けどユウマ、そんな奴ら相手に、どうやって話をつけるんだ?」
「まあ、暴力は使うつもりはないが、ちょっと脅しておく位は必要かもしれないな」
「??」
ということで、侵入者の2人は、結局、再び騎士団に引き渡して、
オレはまず、医療ギルド長のフルール・バッケルに話をつけに行くことにしたんだ。
街の中心にある広場の西・・・
そこに医療ギルドの建物がある。
オレは、単身、そこへ乗り込んでいく。
「なあ、ギルド長のフルール・バッケルっておばさんに会いたいんだけど!?」
医療ギルドの建物に入ると、1階の受け付けでオレは大声を上げていく。
流石に14歳の子供が、ギルド長を"おばさん"扱いすることに驚いたのか、
受付のお姉さんが、困惑の表情に陥って行ったんだ。
「お・・・お約束は?」
彼女は、そう返すのが精いっぱいだったみたいだ。
「約束は無いぜ!
でも、"いつも広場でハイヒール掛けてる子供が来た"
って伝えれば、おばさんも会う気になるんじゃないか?
アンタだって、噂は聞いてるんだろう?」
「わ・・・分かりました。すぐ確認してきます!」
そういって、受付のお姉さんは、奥の部屋に入って行ったんだ。
そして数分後・・・
「お客様、ギルド長がお会いになるそうです。こちらへどうぞ」
「おう、物分かりが良いな、おばさんは!」
再び大きな声で、"おばさん"を強調していくオレ。
ホールにいる人達が、かなり訝し気な表情でオレを見つめているのが分かる。
そう感じて、逆にオレは爽快な気分だった(笑)
そして、通された部屋では・・・
「ふ~ん、アナタが例の水とハイヒールの少年ね?」
部屋の奥のソファにふんぞり返り、偉そうにしているおばさんが、
オレの姿を舐めるように見ながら、そんな事を言う。
なんか、性格悪そうだなぁ~
このおばさん。
「アンタが、フルール・バッケルさんかい?」
「ええ、そうよ。にしても、思っていたよりカワイイ坊やね」
「へへへ、それって見た目だけだと思うぜ、おばさん」
相手がオレを、舐めて掛かって来るのは分かっていた。
なので、事前にユウマのアドバイスを受けて、オレも不敵に返していく。
「何よ、失礼ね!私はまだ、おばさんって言われる年齢じゃないわ!」
「でも、オレが坊やって言うんなら、その坊やから見たアンタは、おばさんだろ?」
意外と"おばさん"という呼び方が効いているように見える。
まあでも、オレを"坊や"呼ばわりするんだから、それってお互い様だろう。
第50話をご覧いただき有難うございました。
ロスト家に侵入した男たちの背後にいたのは、やはり医療ギルド長フルール・バッケルでした。
騎士団に任せても解決が難しいと判断したアルは、ついに医療ギルドへ直接乗り込みます。
しかし、待ち受けていたフルールもなかなか一筋縄ではいかなそうな人物。
果たしてアルは、彼女と話をつけることができるのでしょうか?
次回も、ぜひご覧ください。




