人質救出作戦スタート!アンチ・マジック・エリアを突破せよ!
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蒼河遥です。
第43話をご覧いただき有難うございます。
セムを救うため、敵の待ち構える倉庫へ乗り込んだアルフレッド。
しかし、倉庫内には魔法を封じる結界が張られていました。
果たしてアルは、この窮地をどう切り抜けるのでしょうか?
"ユウマ、どう?何か分かった?"
"あぁ、やはりこの倉庫の中は、アンチ・マジック・エリアの光魔法が使われている。
倉庫の四隅に魔法陣が描かれていて、その4つの頂点を結ぶエリア内では、
基本、魔法が使えないようになっているんだが・・・"
"だが?"
"正直、それを掛けた術者のレベルがそこまで高くないみたいだ。
だから、アルであれば精霊魔法や闇魔法は使えるんじゃないか?
要は、アンチ・マジック・エリアって、
発動者よりレベルが上の術者を抑えきれないんだ"
"じゃあそれって、
偽装スキルで、オレのレベルを低く見せていたお陰ってことか?"
"いや、そうでもなさそうだぞ、アル。
周囲の敵を調べてみる限り、鑑定スキル持ちは居ないみたいだ。
その上、アンチ・マジック・エリアを張れる光魔法系の奴を探してみても、
目の前にいるC級の中に、ジョブレベル40ちょっとの治癒士が1人いるんだけなんだ。
実際のところ、ヤツしか、この光魔法を掛けられる奴が居ないんじゃないか?"
"なるほどな・・・"
ということで、色々と敵のステータスなどを確認したオレとユウマだったけど、
一旦、敵の指示に従って、オレは目の前に剣を置いていく。
「じゃあ、その剣を、こちらの方へ蹴飛ばせ!」
更なる敵の指示に従って、オレは床へ置いた剣を足で蹴飛ばしていったんだ。
「ふふふ、これでお前は、何も抵抗できなくなったな」
やっぱり、彼らはこのアンチ・マジック・エリアで、オレを抑え込めると思っているみたいだ。
ガキだと思って、完全に舐めてやがるな。
愚かな奴らだぜ。
じゃあ取り敢えず、敵がもう少し近づいて来るまで我慢しとくか・・・
すると徐々に、前方でセムを拘束しているC級5人と、
オレの周囲をぐるりと取り巻いているD級以下の25人が、オレに近づいてくる。
「ふふふ、じゃあ、お前のこの剣で、
水やヒールを生み出す、お前のその邪魔な腕を切り落としてやるか!」
C級5人のリーダー格っぽい男が、オレの蹴った剣を拾い、
ニヤリとした表情でそんなことを言ってきやがる。
完全に自分が勝者であるということを確信したヤツの表情。
そして・・・
約30人の敵が、円を描くように、オレの周囲をグルリと取り囲んでしまう。
距離はオレを中心に3~4メートルといったところか。
しかも、どいつもこいつも、ニヤニヤとした勝ち誇ったような表情だ。
正直コイツら、ちょっとムカつく。
そして、全員が一旦止まると、オレの剣を拾った男だけが、
その剣を鞘から抜いて、更に俺に近づいてきたんだ。
「さあ、まずはその右腕を出せ。バッサリと切り落としてやるぜ?」
リーダー格の男がそう言うと同時に、背後でセムを抱えている男が、
セムの喉元にナイフを突きつけていく。
オレは観念した表情を(ワザと)して、右腕を真っすぐ前方に伸ばしていったんだ。
「くくく、いい覚悟だ、ガキ。
こういう場で出会わなければ、お前とは仲良くできたかもしれねぇ~な」
勝手なことを言う男。
ハッキリ言って、こんな卑怯者と仲良くするなんて、オレは御免だ。
「さあ、いくぞ!」
ヤツがそう叫んだ瞬間!
オレは頭の中で唱えた。
"エリア・スリープ!"
すると、次の瞬間・・・
前方のリーダー格、その背後のC級クラスの4人、周囲のD級以下25人、
そしてセムも、その場に崩れて眠りに入っていったんだ。
セムを眠らせてしまうのは申し訳なかったんだけど、
彼だけを除外して敵だけを眠らせる方法がないんだ。
「まあ、セムは起こしてやれば良いだけさ。気にするな」
「そうだよな・・・」
ということで、目の前のリーダー格から、オレの剣を奪い返すと、
そのまま、奥に駆けて行き、セムを解放していく。
病み上がりの彼に、こんな事をするなんて・・・
オレはコイツらを絶対に許さない!
そしてオレは、セムの口枷と手枷を外し
更に・・・
「アウェイク!」
眠りに就いているセムを起こすため、オレは彼に、睡眠解除の魔法を掛けていったんだ。
「ん・・・んん・・・・・アル?・・・・あれ、僕って?」
「セム、体調は大丈夫か?あと、どこか痛い所は?」
「うん、大丈夫。けど、これって?」
「あぁ、全部眠らせといたぜ」
「えっ!?けど、この人達、この倉庫内では魔法が使えないって・・・」
「ははは、コイツらのレベルと、オレのレベルを一緒にすんなって。
こんな低レベルな魔法で、オレを抑え込もうなんて100年早いぜ!」
「流石だね、アル!」
ということで、セムを無事解放したオレだったんだけど・・・
さぁてコイツら、どうしてくれようか?
第44話をご覧いただき有難うございました。
アンチ・マジック・エリアによって魔法を封じたつもりの敵たち。しかし、アルの実力は彼らの想像を超えていました!
睡眠魔法で約30人を一気に眠らせ、無事にセムを救出したアル。
さて、残された敵たちをどうするのか?
アルの反撃は、まだ終わりそうにありません。
次回も、ぜひご覧ください。




