無料治療を妨害する悪党を返り討ち!動き出す商業ギルド
【毎日 夜21時10分投稿!】
蒼河遥です。
第37話をご覧いただき有難うございます。
町の人々への無料治療を終えたアルフレッド。
再び水を求める住民たちを待っていたところ、思わぬ連中が現れます。
「ふ~、終わったー!!」
オレの前に並んでいた人の列が無くなり、ようやくこの日の治療が完了する。
街の時計を見ると14時過ぎ・・・
何という達成感!
やっぱり、人助けって、やってて気分がいいよな(笑)
オレが、そんな思いに浸りながら、ひと安心していると・・・
「あの~、ちょっとよろしいですかな?」
そんな声を掛けてくる人が・・・
見ると、ちょっと年配のおっちゃん(決してもう爺ちゃんとは呼ばないぜ)だった。
「まだ、ハイヒールが必要な人がいる!?」
オレがそう返事をしていくと・・・
「いえ、アナタさんは、昨日ここでみんなに水を配っていた方とお見受けしますが・・・」
「あぁ、確かに昨日、ここで給水してたぜ?」
「もし良ければ、このバケツに水を一杯いただけませんかな?」
なるほど、そういうことか・・・
まあ、水なんて、1日経てば結構使っちゃうもんだしな。
「分かったよ」
「おぉ、ありがとうございます!」
そういうと、おっちゃんは、手に持っていたバケツをオレの前に置いていく。
「じゃあ・・・アクア・フィル!」
「おぉ~」
オレが魔法を唱えると、右掌から大量の水が溢れ出していく。
おっちゃんのバケツを、あっと言う間に満たし終えていった。
「ありがとうございます!」
「お安い御用だぜ~」
おっちゃんは、今にも泣きそうな表情で、大事に水を抱えて去って行ったんだ。
すると、そんな様子を見ていた周囲の人たちまで、
家にバケツを取りに走っていくのが分かった。
勿論、オレは彼らを待つ義理はないんだけど、
ここまで、この街に関わってしまったんだ。
ここは待つべきだろうな・・・
そう思って、しばらく待機することにしたんだ。
ということで、彼らが戻って来るまでのひと時、
休憩がてら、ちょっとだけボ~っとしながら、気が抜けていたオレ。
ところが、そんなところへ突然!
「オイ坊主!お前、ここで随分と勝手な真似をしているようだなっ!?」
ガタイの良い・・・さらに言うとガラの悪い奴らが5名、
オレの前に立ちふさがって、因縁をつけてきたんだ。
「勝手な真似?」
「お前、昨日は無料で住民に水を配り、今日はハイヒールを掛けてただろう!?」
"やっぱり、来やがったぞ・・・アル"
今朝ユウマが言ってた悪党か・・・
オレはそう理解したんだ。
「水を配って、ハイヒールを掛けちゃいけないのか?」
「ダメに決まっているだろうっ!」
「そんな法があんのか?」
「うるさい!俺様がダメといったらダメなんだよっ!」
話になんねぇ~・・・
何だ、このバカどもは。。
やっちゃうか?
そんなことを考えていたら、奴らのほうが先に剣を抜いてきやがった。
その後方には、水を貰うためにバケツを抱える人達の山。
でも、さすがにこの状況に怯え、近づいてくることができないみたいだ。
「お前ら、街の中で剣を抜くなんて、それこそ法律違反だろ?」
「うるせーっ!黙ってろっ!」
「覚悟しろよ、ガキッ!」
「その腕、二度と魔法が使えないように叩き切ってやるぜ!」
ギャーギャーと喚きたててくるチンピラ共。
マジ、本当にウザい。
しかも腕が無くたって、魔法は使えると思うんだが・・・
コイツら、どう見ても脳筋だから、そういうことも知らねぇ~んだろうなぁ。
そして奴らは・・・
抜いたその剣で、容赦なくオレに襲い掛かって来たんだ!
こんな街中で、堂々とよくやるぜ・・・
オレはそんな事を思いながらも、一瞬で対応していく。
「エリア・パラライズ!」
奴らの剣が、オレに振り下ろされる事は、勿論無かった。
まあ、当然だよな!
「ぐわぁっ!」
「な・・・な・ん・・・・だ」
「や・・・・ばい」
「う・・・ご・・・・・けん」
「あ・・・・ぁぁ・・・」
オレが唱えた一言で、5人の悪党の動きが止まっていく。
その上で、体が痺れて動けないためか、彼らはその場に崩れ落ちて行ったんだ。
痺れて動けず、その場に横たわっていく悪党5人。
それでも、怒りでオレを睨みつけてくる彼らは、
ある意味、仕事に忠実で、立派なのかもしれない。
けど、そんなの、オレの知った事じゃない。
「さあて、お前ら5人、どんな死に方がお望みか!?
首を斬られたいか?それとも、炎魔法で火炙りのほうがお好みか?
お前らに、死に方を選ばせてやるよ!」
「・・・・」
まあ別に、コイツらをヤる気は無かったんだけど、
オレこの時、結構腹が立っていて、
ちょっと意地悪してやりたい気分だったんだ。
にしても、コイツらって、夕べアンネが言っていた、
結託している商業ギルドと医療ギルドの手下ってことなのか?
って言うか、それを知ることができる魔法って存在しないものかな?
第38話をご覧いただき有難うございました。
無料で水を配り、治癒魔法を施すアルフレッドの前に現れた5人の悪党。
剣を抜いて襲い掛かってきた彼らを、アルフレッドはパラライズで一瞬にして制圧しました。
果たして、彼らの背後には商業ギルドや医療ギルドがいるのでしょうか?
次回も、ぜひご覧ください。




