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初めての野宿と女神のギフト!?

【毎日 夜21時10分投稿!】


蒼河遥(あおかわ はるか)です。

第29話をご覧いただき有難うございます。


ベルヘンの町を出発し、港町ポールトを目指すアルフレッドたち。

旅の途中、初めての野宿を経験することになります。

「ほらアル、最初にエリアパラライズを入れて、それから雷魔法だろう?」

「えぇ~、あんな雑魚、雷魔法で一発だぜ~」


「だから何度も言ってるだろ?

倒すことが目的じゃなくて、魔法のレベル上げが目的なんだって!」


「あぁ、そういえば、そうだったな。忘れてたぜ」


「アルって、いつも本来の目的を忘れちまうよな?

この先、ホント大丈夫か?」


「いいじゃんかよ~、別に死ぬわけじゃないし」


「いや、そんないい加減なことしてたら、いつか本当に死んじゃうぞ?」

「・・・・」



オレの名前はアルフレッド、14歳男性。

ヴァン・ハールト公爵家の三男として生きてきたオレだったんだけど、

14歳の誕生日に行われた "ジョブ鑑定の儀"で、

鍛冶士の上級職 "マイスター"と宣告されてしまった。


望まれていた魔道士系のジョブではないということで、

オレは親父から勘当を言い渡され、家から追い出されてしまうことに。


その後、オレは街の武器屋に住み込みで働くことになったんだけど、

ある日、ヴァン・ハールト家からの刺客に襲われてしまう。


その刺客は返り討ちにしたオレだったけど、

このまま、武器屋で働き続けると危険だし、お店にも迷惑が掛かると判断して、

街を出る事にしたんだ。


そして街を出たオレは、一刻も早くヴァン・ハールト領を出るため南下。


そんなところに、異世界からやってきたというカーバンクルのユウマと知り合い、

彼はオレのアドバイザーというか、バディ(相棒)というか、

そんな立場に落ち着くことになったんだ。



「言っとくが、俺はアルのペットじゃないからな!」


時々、ユウマの姿を見て、オレのペットと言ってくる人がいるんだけど、

その度にユウマ、ちょっと傷ついているみたいだった(笑)


そしてユウマが、オレの能力を鑑定すると、

オレはマルチジョブの持ち主であることが分かる。


そう・・・

オレって鍛冶職以外にも、剣や魔法系などのジョブを沢山持っていることが分かったんだ。

最初からそれが分かっていれば、オレって、家を追い出されることは無かったんじゃね?

まあ、それを言っても今更だ。


で、オレは、今まで一度も見たことのない海を見るため、

ゼーラント公国の南西部にある港町ポールトを目的地に定めて、

今、その街に向かって歩いている最中だった。


オレが住んでいたヴァン・ハールト家のある領都ブレダから、

港町ポールトまでの距離は250キロメートル程。


歩いて一週間掛かるかどうかの距離って感じらしい。


途中の町でお金も入ったので、馬でも買おうかと思ったんだけど、

旅に耐えられる馬となると、金額もそこそこするので、

グッと堪えて、我慢することにした。


まあ、その話には裏があって、

実は、オレが馬を買おうかと考えていたら、

ユウマの奴が、


「歩くのも、体力づくりの一環だぞ」

なんてことを言うんだよなぁ・・・


この人って前世では、絶対に未開の国で生まれ育ったんだろうなぁ。


「何を言っている、オレが昔暮らしていた国は、

こちらの世界とは比較にならないくらい文明国だったんだぞ?」


彼はいつもそう言ってくるんだけど、オレは全く信じなかったんだ。





昨日、港町ポールトのあるデ・ウィット侯爵領に入ったオレ達だったけど、

昨晩は宿泊できる街が無く、仕方がないので初の野宿をすることになった。


デ・ウィット侯爵領に入って以降、今までの緑豊かな草原や森といった景色から、

けっこう乾燥した荒野に近い環境に変化していたため、周囲はちょっと埃っぽい。


そんな中、オレは、前の街で購入してあったテントなどの野営用グッズを

アイテムボックスから取り出し、野宿の準備をしていく。


でもそんな中、新たな発見があったんだ。


テントの周囲に、ユウマが魔物除けの結界魔法(ホーリー・フィールド)を

張ってくれたんだけど、

実はその結界が、風に運ばれてくる埃もブロックしてくれることが分かったんだ。


「へぇ~、これは俺も知らなかったよ~」


珍しくユウマがそんなことを言っている。

まあ彼も、決して万能じゃないってことだよな。



埃も魔物も結界魔法が寄せ付けず、

その上で、何かあればユウマが起こしてくれる。


オレは野営テントの中でも、結構熟睡することができ、

そう言う点では、快適な野宿ができたんじゃないかと思う。



「ユウマ、そう言えばさぁ、オレ、

女神様から貰ったギフトをもっと試してみたいんだけど?」


そう・・・オレって女神様から直々に天象魔法というギフトを頂いたらしくて、

半径2キロメートルの範囲で、お天気をコントロールできるようなんだ。

第30話をご覧いただき有難うございました。


初めての野宿も、ユウマの結界魔法のおかげで快適に過ごせたアルフレッド。

そして今回、アルフレッドは女神から授かった「天象魔法」を試してみることに!

果たして、どんな力を見せてくれるのでしょうか?


次回も、ぜひご覧ください。

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