アル、冒険者登録が完了!無事、魔物討伐の報酬(結構大金)をゲット!?
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蒼河遥です。
第28話をご覧いただき有難うございます。
ベルヘンの町で、冒険者登録をすることになったアルフレッド。
果たして、どんな冒険者登録証が発行されるのでしょうか?
彼女に導かれるまま、オレは受付の脇に置かれている、
高さ50センチくらいの造形物の一番上にある球体に右掌を開いて置いていく。
その造形物の向こう側には、オレが今記入した靭皮紙と、
金属のプレートが既に設置されていた。
恐らく、あの金属プレートが、オレの冒険者登録証になるんだろうな。
そして、掌を球体に置いて暫らくすると・・・
「おぉ!」
その球体が一瞬輝き、下のパネルにオレのレベルとジョブが表示されてくる。
「えっ!?アル君のジョブって "マイスター"??
それなのにアル君自身はレベル86って???」
そうだ、ウッカリしてた。。
オレのジョブって、世間的には "マイスター" (鍛冶士の上位職)だったんだよな・・・
「ねぇ、お姉さん・・・生産職だと、冒険者に成れないのかなぁ?」
「いいえ~、そんなことは無いわよ~。
ただ、命に関わる問題だから、なろうとする人が居ないだけよぉ~」
「オレ、強いから・・・いいよね?」
「勿論よ~♡ ごくたま~に、ジョブ以外の能力が高い人、居るみたいよ~。
アル君み・た・い・に・ね♡」
「う・・・うん」
ますます赤くなっていくオレの頬・・・
更に心臓はバクバクな状態だった。
そして手渡されたプレートを見ると、
お姉さんの言う通り、そこにはオレのジョブとして"マイスター"と表示されていた。
これって、もし中位職のジョブを上位職に転職させたら、
書き換わることって有るんだろうか・・・
"アルの場合、ソードマスターと、魔導師という上位職があるのに、
この世界の鑑定では、生産職のマイスターが優先的に表示されてしまうっていうの、
なんか理由でもあるのかな?"
"そこはユウマでも分かんないのか?"
"まあ、もしかしたら、俺がアルを鑑定しても、マイスターが一番上に表示されるから、
単純に、この世界の水晶では一番上が表示されるのかもな。
ただ、そもそも何故、この世界の鑑定用の水晶が、1つしかジョブを表示しないのか?
そこから意味不明だけどな"
"ホント、そうだよなぁ・・・"
ユウマと脳内で直接やり取りしながらも、この世界の水晶では、
なぜ、マイスターのみが、オレのジョブとして表示されてしまうのかは、
やっぱり分からないんだ。
「は~い、これがアル君の冒険者登録証よぉ~」
「あ・・・ありがとう、イングリッドさん・・・・
って、オレF級冒険者なのかぁ」
「そうなのよぉ、アル君。
どんなにレベルが高くても、最初はみんなFランク冒険者から始まるの~。
そして、依頼を受けて、数をこなしていくことによって、
ランクが上がっていく仕組みなのよぉ。
更にね、C級以上になるためには、昇級試験を受ける必要があるのよね~」
「へっ・・・へぇ~、結構大変なんだなぁ」
冒険者登録証を渡される時、つい、彼女の胸に目が行ってしまうオレ。
心の動揺を隠せない・・・。
「そうなのよねぇ。
でも、ギルド長が有望と思い推薦してくれれば、それが試験代わりになって、
それだけで昇級しちゃうこともあるのよぉ~」
「へぇ~、そうなんだぁ」
という感じで、オレは受付のお姉さんから、冒険者としての心得を、
トクトクと説明されていく。
でもまあ、その時オレは、当然集中力が欠けていた訳で、
彼女の話の半分以上が、オレ頭には入ってこなかったんだ。
まあ、オレの代わりに、ユウマが覚えておいてくれるだろうけど(笑)
他人まかせなオレ。
でも・・・
"俺の中では寧ろ、イングリッド嬢を見ながら、ニヤけているアルの顔のほうが、
頭ん中に焼き付いてしまったんだよなぁ~"
「・・・・」
何も言い返せない。。
だって、このお姉さん、マジで反則級なんだもん。。
とはいえ、イングリッドさんの説明の中で、1つだけオレの頭に刻まれたこととして、
登録証は無くしちゃダメ!ってことだった。
これって、再発行に、かなりのお金が掛かるらしいので、
そこは、ちゃんとしとかないといけなそうだ。
「アル、これが今回のお前さんの報酬になる」
ギルド長が、直々にオレへ報酬を渡してくる。
しかも、そのオレの掌にそれが置かれた瞬間、その袋はかなりズシリと感じられたんだ。
それだけで、多額のお金が袋に入っていることが分かる。
「中を確認してもいいのか?」
「勿論だ」
そう言って、オレは袋の中を確認していく。
すると、その中には、金貨が30枚、銀貨が50枚入っていることが分かった。
ユウマの世界の通貨に換算すると・・・
"まあ、オレが前に住んでた国だと、
金貨1枚が10万円だから、それだけで300万円分、
そして銀貨が1枚1万円だから、50枚で50万円、
合計350万円ってことになるな。
多分、ギルド長は、使いやすさも考慮して、
敢えて50万円分を銀貨にしてくれたんだな"
"なるほどなぁ。
確かに、金貨ばかりで貰っても、ちょっとした買い物には使いづれぇしな"
ということで、オレは無事、高額報酬をゲットできた訳だ。
贅沢しなければ、これで半年は食いっぱぐれることがなさそう。
「にしても、お前さんのジョブがマイスターって言うのは、かなり意外だったな」
「あははは、まあ、そうみたいなんだよなぁ」
「まあいい。
冒険者に必要なのは強さだけだ。
お前さんの実力は、俺が確認済みだ。何も文句はないぞ」
「おう!」
「で、だな、ここだけの話なんだが・・・
アル、お前さんが、今回一番活躍してくれたので、
他の冒険者より報酬をかなり多くしてある。
なので、幾ら貰ったかは、他言無用で頼むぞ」
「分かったぜ!ギルド長のオッちゃん、色々とサンキューな!」
オレは、彼に礼を言い、その後、名残惜しいけど、受付のお姉さんにも挨拶をして、
そのまま冒険者ギルドを後にした。
「これで、当面のお金の心配は無くなったな、アル?」
「あぁ、冒険者って、思ったより稼げるもんだな?」
「そりゃまあ、一つ間違えば、あの世行きの職業だからな。
その分、報酬はいいんだろうさ」
それは確かにそうだよな。
そして・・・
オレは宿屋の近くで待っていたフィール・アンカーの4人と再合流。
ただ、ちょっと話をすると、彼らもそろそろ、西に向けて出発するみたいだ。
「アル、色々と世話になったな!」
「オレも、みんなと知り合えて楽しかったぜ!」
そんな挨拶を交わして、ブラム、サスキア、ルーク、エマとそれぞれと握手をしていく。
エマさんなんかは、カーバンクルのユウマの頭を撫ぜ回している。
よっぽど、彼のことが気に入ったんだろう。
「じゃあアル、またどこかで会おう!」
「あぁ、またどこかで!」
オレ達は冒険者。
そのうち、どこかで顔を合わせることも有るだろう。
街の西門の外で、遠ざかっていく彼ら4人に手を振りながら、
オレはそんなことを思っていたんだ。
第29話をご覧いただき有難うございました。
無事にF級冒険者となり、今回の討伐報酬も手に入れたアルフレッド。
フィール・アンカーの4人とも別れ、いよいよ次の目的地へ向かいます。
アルフレッドの新たな冒険を、引き続きお楽しみください!




