強大な魔物出現!アル、救出へ急げ!
【毎日 夜21時10分投稿!】
蒼河遥です。
第17話を読んでいただき、ありがとうございます。
港町ポールトを目指して旅を続けるアルフレッドとユウマ。
そんな二人の前に、突然、異様に強い魔物が現れます。
しかも、その魔物は人を襲っているようで……。
アルフレッドは、急いで救出へ向かいます!
【視点変更】 アルフレッド (主人公 14歳 男性)
「今日もだいぶん夕陽が傾いてきたから、早めに今夜泊まる街に向かおうぜ、アル」
「あぁ、そうだな」
懐中時計を見ると、今の時刻は16時過ぎ。
真夏が終わり、徐々に暑さも和らいでくる10月末のこの季節。
日没時間も徐々に早まってきているので、先を急ぎたい時間帯となっていた。
さっき開いたマップを見ると、この辺りから一番近いのは
フェルハールト伯爵領のベルヘンという町っぽい。
距離的には、ここから10キロメートルほど?
歩いて2時間ちょっとってとこだろう。
「なあユウマ~?空を飛べる魔法ってないのかぁ~?」
「ないっ!」
昨日も今日も歩いてばかりで、そろそろ飽きたし、足も疲れてもきた。
もうちょっと楽に、移動できる方法は無いものか?
そう思って聞いて見たんだけど、彼の答えは冷たい。
「あのなぁ~、冷たいんじゃなくて、無いモノは無いんだって」
「オレの考えること、勝手に読むなよぉ~」
「いや、読んでるんじゃなくてなぁ、聞こえてきちゃんだよなぁ」
「う~ん・・・」
ユウマは、オレが心の中で思ったことまで、全て分かってしまうみたいなんだ。
隠し事が出来ない。。
そのくせ、ユウマの考えていることを、オレは勝手に読むことが出来ない。
ちょっと不公平だ。。
「まあ、気にすんな。
お前が女の子とエッチする時とか、見て見ぬフリしといてやるからさ」
「しねぇーよ!」
「えっ、普通その歳なら、したいもんじゃね?」
「そ・・・そうなの?」
「なんなら、やり方教えてやろうか?」
「・・・・」
ユウマって、前の世界では20歳だったらしい。
オレよりちょっと大人なんだ。
なので、こういったことを言い争っても、勝てる気がしねぇ~んだよなぁ。
そんな感じで、暫らくフェルハールト領内を南西に向かって歩いていると・・・
「なあアル、この先2キロメートルのところに、
1匹だけど、異様に強い魔物の反応が有るみたいだ。
ちょっと注意したほうが良さそうだな」
ユウマがオレに注意喚起して来る。
なのでオレも、即座に索敵をおこなっていく。
すると・・・
確かに今まで見たことも無いような強い反応があるんだ。
なんで突然、こんなに強そうな魔物が、この辺りに出没したんだろう。
「オレ、コイツに勝てるかな?」
戦う事を前提に、オレは話しを進めていく。
だって、こんなの野放しにしといたら、そのうち誰かが襲われちまうし。
「そうだな・・・敵の体力・魔力だけ見ると、アルより少し弱そうだ。
ただ、どんなスキルを持っているか分かんないから、油断はするなよ?」
ユウマも、オレが戦うこと前提に応じてくる。
ということで、オレ達の思惑は一致した。
けど・・・
「ていうかコイツ、人を襲っているんじゃないか、アル?」
そう言われて、オレも索敵画面を再び凝視していく。
そういえば、確かにその周囲には人の反応もあるみたいだ。
「じゃあ、早く助けにいかないと!」
「あぁ、その方が良さそうだな」
ということで、オレは急いで敵のいる場所へ向かう事にした。
「で、やっぱ空飛んでいけないのか?
急いでいかないと、間に合わないかもしれないぜ?」
「だから、そんな魔法は無いんだよ。
まあ闇魔道士のジョブが上位職になると、瞬間移動出来るようになるけどな。
ただ、アルの闇魔法士のジョブレベルは21だから、
レベル50までには、もうちょっと掛かりそうだ。
ということで今回は、身体能力強化の魔法を掛けてから移動しよう」
「身体能力強化!? 何それ、最初から教えといてくれよ~!?」
「お前はまだ修行中の身だ。最初から楽をしようとするんじゃない!」
う~ん、ユウマって何だか、剣の師匠のバルトみたいなことを言いやがる。。
バルトったらいつも、
「剣の腕前を上げるための近道はありません!日々稽古です!」
なんてこと言ってたもんなぁ・・・
そう言えば、バルト、それに魔法の師匠エルマ、姉貴や妹のフィオナは
元気にやってるんだろうか・・・
「じゃあ、いくぞ!フィジカル・ブースト!」
ということで、自分自身に身体能力強化魔法を掛けていく。
「おぉぉーっ!」
体中にみなぎるパワー!
ということで、オレは身体強化魔法の力を借りて、
全力で魔物の元へ向かっていくことにしたんだ。
「速えーーーーーーっ!」
フィジカル・ブーストの効果はメッチャ凄かった。
いつもの倍くらいのスピードで走れるようになり、しかも全然疲れない。
これなら2キロメートル先でも、ものの2分で到着できるハズ!
第18話を読んでいただき、ありがとうございました!
今回は、アルフレッドが初めて本格的な救出戦に挑むことになりました。
ユウマから教わった「フィジカル・ブースト」で、アルフレッドは驚異的なスピードを発揮!
果たして、待ち受ける強敵を倒すことができるのか?
次回もお楽しみに!




