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知られざる転職システムの秘密

【毎日 夜21時10分投稿!】


蒼河遥(あおかわ はるか)です。

第15話を読んでいただき、ありがとうございます。


アルフレッドが持つ7つのジョブについて、改めて確認したアルフレッドとユウマ。

しかし、そこでユウマから、とんでもない事実が告げられます。


なんと、ジョブには「転職」というシステムが存在していたのです。

さらに転職には、特定の武器が必要になることも判明。


そして翌朝、二人はライデンの教会へ向かいますが、

そこで、二人の認識に大きな食い違いがあることが分かります。


今回もお楽しみください!

大まかには、そんな構成になっているジョブなんだけど、

ユウマが突如、これまた、とんでもないことを言いだすんだ。


「各ジョブとも、ジョブレベルが50を超えると、

その1つ上のクラスへ転職出来るって、知ってるよな?」


「えぇーっ!?そうなのぉっ!?」


天地がひっくり返るような話・・・

転職なんてシステム、オレ、生まれてから今まで、一度も聞いたことがないぜ・・・


「そうか、それも知らないのか・・・

どうも、この世界の人達って、ジョブに関する知識が余りにも薄いみたいだなぁ。

なんでなんだろう・・・」


オレがユウマの発言に驚くと、

逆にユウマは、そんなオレの知識の薄さに疑問をもってしまうようだ。

それにしても転職って・・・・


「なあユウマ、じゃあ、転職ってどうやってするもんなのさ?」


それって、この件の核心となる、とても重要な話だ。

転職出来るって分かっても、やり方が分からないんじゃなぁ・・・


「あぁ、このゼーラント公国の比較的大きな街には、大抵、教会があるだろう?

その教会で転職できるはずだ」


「教会!?あんなところで出来んのぉ?」


教会って、各市町村にある、あの教会だろう??

比較的大きな街・・・どころか、小さな村にも教会は大抵あるぜ?


「このライデンの町にも教会は有るけど、そこでも転職出来るってこと?」

「いや、オレの記憶では、この街に教会は無かったはずだが・・・」


「えっ?でもさっき、オレ達、教会の横を通ったよな?」

「ん、この街に入って、教会なんて見かけなかったぞ?」



あれ?話がかみ合わない・・・おかしいな。

ユウマの奴、さっき通った教会のこと見落としてるのか?

だったら明日にでも、ユウマを教会に案内してみるか。


「あぁ、あとな、教会に行くだけでは転職出来なくて、

転職するにはアイテムが一つ必要なんだ」


「へぇ~、それって、どんなアイテム?」

「それがな・・・」


彼の話では、中位職、上位職へ転職するためには、

それぞれのジョブが装備できる武器を祭壇に捧げる必要があるそうだ。


剣士なら剣、魔道士なら杖・・・そんな感じ。

まあ、非戦闘職の場合は、またちょっと事情が違うらしいけどな。


で、実は、武器にはランクというものが有って、

SS級を頂点にS級からF級までの8段階にランク付けがされている。


オレはマイスター職のスキル"分析"によって、武器のランクが丸見えなんだ。

しかもオレ、色々な武器を作れちゃうしな(笑)


なお、基本職から中位職へ転職するにはC級以上の武器が必要、

中位職から上位職へ転職するにはA級以上の武器が必要らしい。


因みにオレが、師匠の店で作った剣を鑑定してみると、それってA級だった。


まあオレ、剣士系ジョブは、既に上位職のソードマスターなので、

今後、転職で必要となって来るのは、剣以外の武器になるんだけど、

残念ながら今のところ、剣以外は、そこまで良い出来栄えのモノがないので、

その辺りは今後、腕を上げて行かないといけない。



そしてその後も、ユウマと色々な話をしたんだけど、

流石にオレ、今日は歩き詰めで疲れていたようで、

いつの間にか深い眠りについてしまったみたいなんだ。





「お客さん、夕べはゆっくり出来たかい?」

「あぁ、おかみさん。グッスリ眠れて、今朝は元気一杯だぜ!」


朝飯を食べるため、宿屋の1階の食堂へ降りて行ったオレは、

おかみさんと、そんな話をしながら、

テーブルに並べられた料理を、全て平らげていったんだ。



「おかみさん、じゃあ、またな!」

「ああ、また来てくれよ」


別れ際、彼女はそんな風に言ってくれる。

だけど、オレが、この地に再び足を踏み入れることって、

多分無いと思うんだよなぁ・・・



そしてオレは、ライデンの町を出る前に、ユウマをこの街の教会へ連れて行くことにした。

だって彼ったら、昨日通った教会を覚えてないみたいなんだ。


その教会は、街の中心を南北に走る大通り沿いにある。


大通りを北上し、教会の前に到着すると、オレはその建物を指さしていく。

結構広い敷地の中に、格式高い立派な教会が、そこにはあったんだ。

ところが・・・


「アル、これはオレが言っている教会とは違うぞ。

転職が出来る教会にはな、扉にこんな感じの聖印が記されているんだ。


そう言うと、ユウマはその聖印のイメージをオレの脳内に直接伝えてくる。

それは、光と闇が互いを抱き抱えるように渦を巻く、円形の聖印だった。


明るく輝く左の渦と、影に覆われた右の渦。

相反する二つの領域の旋律がひとつに溶け合い、

中央でふたつの太陽が静かに輝いているんだ。


どうやらオレ達が、この世界で教会と呼んでいるものは、

ユウマにとっては、全く別物のようだった。


ただ・・・

ユウマの言う聖印って、オレ、どこかで見た記憶があるんだよなぁ・・・


そんなことを1~2分考え込んだオレだったけど、

結局その時、オレはそいつを思い出すことが出来なかったんだ。。

第16話を読んでいただき、ありがとうございました!


今回は、これまでアルフレッドが全く知らなかった「転職システム」が明らかになりました。

ジョブレベルを上げることで、さらに上位のジョブへ転職できるとのこと。


しかも、そのためには特定ランク以上の武器を用意しなければならない――。


マイスターであるアルフレッドにとっては、武器を作れることが大きな武器になりそうです。

そして最後に、ユウマが知っている「転職できる教会」と、この世界で教会と呼ばれている建物が違うことが判明しました。


アルフレッドには、その聖印に見覚えがあるようですが・・・


果たして、ユウマの知る「教会」とは何なのか?

ここから、ジョブシステムだけでなく、この世界そのものに隠された謎にも少しずつ迫っていきます。


次回もお楽しみに!

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