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ライデンの町で一休み

【毎日 夜21時10分投稿!】


蒼河遥(あおかわ はるか)です。

第14話を読んでいただき、ありがとうございます。


半日の旅を終え、ようやくライデンの町へと辿り着いたアルフレッド。


まずは宿を取り、久しぶりにゆっくりと休むことに。


しかし、宿屋ではユウマが「可愛いペット」と呼ばれてしまい、アルフレッドはここぞとばかりにユウマをからかいます。


そして夜、二人はこれからの旅に向けて、ジョブについて改めて話し合うことに――。


今回もお楽しみください!

オレが領都ブレダの街を出てから、半日かけてようやく到着したライデンの町。


この町だけど、人口は3000人ほど。

家の数は1000軒もないくらいの小さな町だった。


草原のド真ん中にある街で、周囲の景色と街並みがマッチした

とても美しい街のハズなんだけど、この時間、外はもう真っ暗だったので、

今の時間では、街灯りだけが、その美しさを際立たせていた。



「こんばんは~」


「いらっしゃい~!

って、こんな時間に随分お若いお客さんだねぇ。

それに、可愛いペットを連れているね」


"ぺ・・・ペット!?"

ユウマの嘆きの声が、オレの脳に直接伝わってくる(笑)


「オレ、このあいだ14歳になったばかりだぜ。

そして、このペットはカーバンクルって生き物なんだ」


"アル、ペットはヤメレ"


ここぞとばかりに、オレはユウマをイジっていく(笑)

ちょっとセコいオレ・・・


「ふ~ん、カーバンクルっていう動物は、正直、聞いたことが無いね~。

まあいいわ。で、1泊で良いのかい?」


「あぁ、それでお願い!」



「あいよ~。

じゃあ大銅貨5枚になるね。

この金額には、今夜の夕飯と明日の朝飯が含まれているよ。

ただ、今夜の夕飯は時間がもう遅いので、残り物になっちまうがね」


「分かったよ」


宿屋のおかみさんに言われるまま、

オレは姉貴から持たされた小銭袋から大銅貨を5枚出していく。


"大銅貨5枚ってことは、5千円くらいか。まあ妥当な金額かな"


ユウマがボソリと、オレの脳内に直接、そんなことを囁いてくる。

彼はオレと念通話も出来るんだそうだ。


そして彼曰く、彼の元の世界と、オレの世界の貨幣価値の換算は以下の通りらしい。


鉄貨:  約10円

銅貨:  約100円

大銅貨: 約1,000円

銀貨:  約10,000円

金貨:  約100,000円

大金貨: 約1,000,000円

白金貨: 約10,000,000円


因みに、姉貴が持たせてくれた小銭袋には、

金貨5枚を筆頭に、銀貨、大銅貨がそれなりに入っていた。

更に、師匠が持たせてくれた革袋にも同じような金額が。


暫らくはオレ、食いッパぐれることは無さそうだ。


"そんな事を言っていると、金って直ぐに無くなっちまうんじゃねぇか?"

「ギクッ・・・・」


確かに、オレも早めに金を稼げるようにならないと・・・

とは言え、まずは早目に、この領内を出て行き、

落ち着き先を見つけないと始まらない。



オレは夕飯を食べた後、2階の部屋に案内されていく。

こじんまりとした部屋だったけど、

この時、"ようやく落ち着けたぁ"って気分になったんだ。


「あぁ~・・・何か最近、色々なことがあったよなぁ~」


ベッドの上に転がりながら、オレはそんなことを呟いてしまう。


「まあ、アルは不本意ながら家を追い出されてしまったんだろうが、

考えようによっちゃ、これから好き勝手生きられるんだ。

そういう意味では、逆に良かったんじゃないのか?」


「う~ん・・・そんなもんかなぁ~」


そういう考え方もあるのか・・・

オレは、ユウマの言葉を聞いて、オレ自身、発想の転換が必要なのかも?

そう感じたんだ。


そしてオレは、ベッドの上で寝転がったまま、ユウマと色々な話をしていった。


「アル、もう一度ジョブについておさらいしておこう。

アルが持っているジョブは7つ。

上位職はマイスター、ソードマスター、魔導師の3つ。

中位職は拳闘士、密偵士、光魔道士、闇魔道士の4つだったな」


「あぁ、そうだな。基本職は無いんだよな」


この世界のジョブって、

基本職(★)、中位職(★★)、上位職(★★★)の3段階に分かれている。

この世界の殆どの人は基本職のジョブ持ちって話を聞いたことがある。

中位職のジョブ持ちはかなり割合が低く、

上位職なんて、1つの国に数えられるほどしかいないらしい。


オレの親父(元親父?)も、その中の一人だった。


因みに基本職って、

戦闘系では剣士、騎士、戦士、槍術士、拳士、弓術士、銃士、斥候士、詩人などがあり、

各基本職の上に、それぞれ中位職がある。


例えば剣士の中位職は片手剣士、盾剣士、双剣士、大剣士、魔剣士など。


そして剣士の上位職としては、

オレが持つソードマスターをはじめ、

他にもシールドマスター、双剣聖、大剣聖、ルーン・マスターなどが知られている。


また、魔法系の基本職は4つあり、

攻撃魔法系の魔道士、光魔法系の治癒士、闇魔法系の呪術士、

そして召喚士となっている。


その中位職は、それぞれ精霊魔道士、光魔道士、闇魔道士、

サモナー、ネクロマンサーとなり、

上位職は、魔導師、賢者、カースマスター、

サモナーマスター、ネクロロードとなっているみたいだ。

第15話を読んでいただき、ありがとうございました!


今回は、ライデンの町に到着したアルフレッドが、久しぶりにゆっくりと休むことができました。


ユウマとの「ペット扱い」を巡るやり取りも、これからの二人の関係を象徴するような場面になっています(笑)。


そして後半では、この世界のジョブシステムについて改めて整理しました。


基本職・中位職・上位職――。


アルフレッドが持つ7つのジョブが、どれほど特殊なものなのかも、少しずつ見えてきました。

ここからアルフレッドとユウマの旅が、本格的に始まっていきます。


次回もお楽しみに!

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