廃ゲーマーの知識スゴすぎだろ!?
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蒼河遥です。
第13話を読んでいただき、ありがとうございます。
アルフレッドの7つのジョブを知り、今後の戦い方を考え始めたユウマ。
そんな二人の旅の途中、アルフレッドは女神から新たな「ギフト」を与えられていたことを知ります。
さらにユウマから、天象魔法だけでなく、索敵や強化魔法、魔石、そして「アイテムボックス」まで、これまで知らなかった様々な知識を教わることに。
アルフレッドの新たな冒険が、少しずつ始まっていきます。
【視点変更】 アルフレッド (主人公 14歳 男性)
「っていうかオレ、早くライデンの町に行かないと!」
そうなんだ。
オレは領都ブレダを離れ、30キロメートル南にあるライデンの町に向かっている途中、
落雷に遭い意識を失ってしまった。
今、雷は収まったみたいだけど、雨は降り続けていて、オレはずぶ濡れだ。
「アル、伝え忘れていたが、女神からアルにギフトがあるそうだ」
「ギフト?何それ?食えるモノ??」
「なわけないだろ?
ええと、アルはさっき、落雷を受けたよな?
その時に天気をコントロールできる天象魔法を手に入れたはずだ。
女神曰く、この世界は天候で困っている人が多いから、
天象魔法を使って、彼らを上手く助けてやってくれ・・・だってさ」
「へぇ~、天象魔法ねぇ~」
「じゃあ、試しに使ってみるか?」
「もちろん!で、どうすれば良いんだ?」
「そしたら、今降っている雨を止ませてみよう。
アル、こう唱えてみろよ "ストップ・レイン・フォール"って」
「分かった、やってみるぜ!
ストップ・レイン・フォール!」
オレが唱えると、直ぐに、オレの上空を覆っている黒い雲に変化が・・・
「おぉ・・・なんか、雲が切れていくぜ?」
そう・・・
黒い雲が徐々に途切れていき、
少しすると、所々から日差しが差し込んできたんだ。
「スゲェ~!これって、オレがやったのかぁ!」
「自分を中心に、半径2キロメートル位が有効範囲だって、女神が言ってたな」
「それでも、スゲェーぜ!女神様、サンキュー!」
と、そんな感じで、色々と予想外のことが起きたんだけど、
オレは再び、南に向けて歩みを進めていくことにした。
だって、早く次の町に到着しないと、マジで今夜は野宿になってしまうから。
師匠のお店を朝出発したオレは、残念ながら、野宿するための準備が全く無い。
食料と水など、最低限必要なモノは、師匠が持たせてくれたんだけどな・・・
「ライデンの町まで、あと15キロメートルちょっと。
歩いて4時間くらいかな?」
ユウマが何かを開きながら、冷静に分析している。
現在の時刻は15時過ぎ・・・
休みなく歩き続けて19時ってところか。
ただ、もう既に歩き疲れていて、脚が棒のようになっている。
今までほど、歩きのペースは上がらないかもしれない。
ということで、オレは先を急ぐことにした。
領都ブレダの南部は、本当に見晴らしの良い草原が広がっていて、魔物などは少ない。
仮に居たとしても、弱い魔物が殆ど。
「アル、50メートル南にアルミラージ(角の生えたウサギ)がいるぞ」
「ユウマって、そんなことが分かんのか?」
「お前だって、索敵スキル使えるんだぞ?」
「そ、そうなの??」
彼はオレに色々なことを教えてくれる。
今まで、魔法の先生が教えてくれなかった便利な技やスキル・・・
それを、次から次へと。
ヴァン・ハールト公爵家って、本来魔道士の家系のはずなのに、
彼らが使ったことが無いような魔法とスキルを、ユウマは知っている。
マジで、ユウマの知識は豊富だったんだ。
「プロテクション!・・・マジックシールド!」
戦闘に入る前、ユウマは必ずオレに強化魔法を掛けてくる。
彼は光魔法がかなり得意なようなんだ。
そしてオレは・・・
「パラライズ!」
彼の教えの通り、闇魔法で敵を弱体化。
そして最後は・・・
「サンダー・アロー!」
"ギィィィーーッ!"
「てか、レベル一桁のアルミラージ相手に、俺の強化魔法は不要だな。
アルも一応、中級までの強化魔法は使えるはずだ。
だったら、そのレベル上げも兼ねて、これからは自分自身で強化魔法を掛けてみろよ?」
「おっ、おう!」
彼がそんなことを言う。
まあ確かに、弱い敵相手なら、自分で強化魔法を掛けるのもアリか・・・
「あぁ、あと、魔物を倒したら、魔石は拾っておいた方が良いぞ」
「魔石?」
「魔石は大抵の場合、魔物の体の中心に有るんだ。
それって、色々なことに使えるから便利だし、あと、売ると金にもなるぞ」
「そういえば、そんなのあったな」
ということで、ユウマの言われるままに、オレは倒した魔物を捌き、
魔石や金になりそうな素材もゲットしていったんだ。
「でも、これって溜まって来ると、結構邪魔だぜ?」
「だったらアイテムボックスに入れおけば良いさ」
「アイテムボックス???」
「"アイテムボックス・オープン"って唱えてみると、それが何か分かるぜ?」
「へぇ~、じゃあ・・・アイテムボックス・オープン!
って、おぉぉーーっ!何だよ、これっ?」
オレの目の前に70~80センチ四方の空間が開いていく。
オレは嬉しくなって、その中に顔を突っ込んでみると・・・
「おぉ、何かすっげぇー広い空間があるぜ?」
「アイテムボックスは、様々な荷物を仕舞っておけるから、とっても便利なんだぞ」
「物を中に入れておいて、無くなることってない?ユウマ」
「う~ん、そんな話は聞いたことが無いなぁ~」
「そっか、なら大丈夫だな!」
オレはユウマに教えられるまま、
今ゲットした魔石を、この空間に放り込んでいくことにした。
そんな感じで、時々出現する魔物を退治しながら、
オレがライデンの町に辿り着いたのは、
辺りが完全に暗くなり、綺麗な星々が夜空に輝く、21時過ぎだったんだ。
魔物を退治したり、途中、疲れて休んだりで、時間のロスも多かったんだよなぁ。
第14話を読んでいただき、ありがとうございました!
今回は、アルフレッドが女神から**「天象魔法」**という新たな力を授かりました。
さらに、ユウマのゲーム知識によって、アルフレッドは今まで知らなかった魔法やスキル、アイテムボックスなどを次々と覚えていきます。
戦闘では、ユウマの指示を受けながら魔物を倒し、魔石や素材も回収。
こうして少しずつ、**「廃ゲーマーの知識を持つユウマ」と「実際にその力を使うアルフレッド」**という二人のバディらしい関係が出来上がっていきます。
そして、ようやく目的地のライデンへ到着。
ここから新しい町で、アルフレッドを待ち受けるものとは――?
次回もお楽しみに!




