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廃ゲーマーの戦闘指南

【毎日 夜21時10分投稿!】


蒼河遥(あおかわ はるか)です。

第12話を読んでいただき、ありがとうございます。


アルフレッドが持っていた、7つのジョブ。

その驚きの事実を知ったユウマは、さっそくアルフレッドの能力を生かすため、今後の戦い方を考え始めます。


そして、これまでほとんど使ったことのなかった「盾」も勧められることに。


廃ゲーマー・ユウマによる、アルフレッドの戦闘指南が始まります!


今回もお楽しみください!

「にしてもアル?

お前を鑑定した人って、本当に大丈夫な奴なのか?」


このマルチジョブが本当なら、ユウマの疑問も当然だよなぁ。


「う~ん・・・その人、公国教会の大司教って、親父が言ってたぜ?

大司教って、教会でも凄っごい上の人って話なんだけどなぁ」


確か教会って、トップに教皇が居て、その下に枢機卿ってのが居て、

大司教って役職は、その次くらいに偉かったはず・・・


「う~ん・・・そうなのか。

そんな人の鑑定結果がジョブ1つって、何でなんだろうな・・・」


マジでこれって、どういうことなんだろう。

そもそもオレは今まで、ジョブを2つ以上持つ人の話なんて聞いたことがない。


ただ・・・

オレみたいに、剣術も出来て、魔法も出来て、その上、鍛冶も出来る・・・

確かに、複数のジョブを持っていないと、それって説明がつかないんだよなぁ。



「結局、その大司教っていうのが、

アルの持つ7つのジョブのうち、"マイスター"しか宣告しないから、

アルは家を追い出される羽目になっちまったんだな」


「そうなんだよなぁ・・・」


もしかしたらオレって、ヴァン・ハールト家を追い出される必要は無かった?

今更ながら、そんなことを考えてしまうんだ。


「まあ、今はその話、やめておこうか。

今更言っても、アルが家に戻れることは無いだろうしな」


「まあ、確かにな・・・」


「そうなると、今後アルがどうしていくかが重要だな。

アルのステータスを見ると、光魔道士はあまりジョブレベルが高くないから、

レベルが上がるまで、強化魔法と回復は俺が担当する。

なのでアルは、闇魔法で相手を弱体化させ、剣か攻撃魔法でとどめを刺す・・・

これが基本の戦い方になりそうだ。

まあ、剣は既にジョブレベルが31と高いみたいだから、

可能な限り攻撃魔法でとどめを刺して、魔法のレベルを上げていこう」


「なあユウマ?

ソードマスターのジョブレベル31って高いのか?」


レベル31って、レベル的には、ぱっと見、そこまで高いようには感じられないんだ。


「あぁ、中位職は基本職のジョブレベルに+50、

上位職は更に+50されたものと考えると良いぞ。

なので、ソードマスターのレベル31は、基本職の剣士で考えるとレベル131って感じだ。

魔導師のジョブレベル26は、基本職の魔道士で考えるとレベル126ってとこだな」


「へぇ~、やっぱ上位職って凄いんだな」


「そうだな。

で、アル?お前、盾って持っているか?」


「いや、殆ど使ったことが無くて、持ってないんだけど・・・」


「アルが持っている"ソードマスター"は片手で持つ盾も使えるジョブなんだ。

折角だから、次の街で小型の盾を入手して、そちらも装備しておくと良いぞ」


「お、おう!」


小型の盾は、師匠の店で沢山作ったんだけど、

オレ自身、あまり使ったこと無かったので、全部置いてきちまったんだよなぁ。

まあ、金はあるから、次の街で購入しとくかぁ。



ということで、今後のオレの戦い方と、レベルアップの方針が、

オレの意志とは違うところで、勝手に決まっていくのだった。




【視点変更】 村上悠馬 (むらかみゆうま 20歳? 男性)


俺は地球で雷に撃たれ、向こうでの生涯を終えて、

新たな世界で、アルフレッドという14歳の少年のバディ兼アドバイザー役として、

カーバンクルに転生した。


そして女神に頼まれて、オレがサポートすることになったアルフレッドって少年は、

燃えるような赤髪と赤い瞳がとても印象的で、性格は少々ヤンチャな感じだ。


しかも、俺がゲームで使っていたハンドルネームと同じ名前。

これは何かの縁って奴なのか?


ただ彼は、まだ成長期に入りたてなのか、顔立ちは14歳にしては若干幼い感じがする。

まあ将来、イケメンになりそうな素養はある。


背は150センチ台半ばほどと、こちらも14歳としてはやや小さく、

そして剣術が得意という割りに細身な感じがする。

まあ、こちらも成長期に入れば、一気に変わっていくんだろう。


一方、貴族の三男坊だった割りには、言葉使いが結構雑な印象を受けるんだよなぁ。

こんな口調で、よく貴族をやってられたよな?

そう感じてしまうレベルだ。



そんな彼に、俺は前世から転生するまでの経緯を説明したんだけど、

異世界アニメのない世界に住む14歳に、オレの話は半分も理解されてないだろう。


ただ、そんな意味不明なはずの話を、思いの外、熱心に聞いてくる。

彼のそんな様子を見ていると、案外、素直な奴なのかもしれない。


女神の依頼で、彼を強く正しい方向へ導くことが、オレの今後の使命となった訳だが、

正直最初は、ちょっと不安だった。


けどまあ、コイツだったら、もしかしたら大丈夫かもしれない・・・

今、俺はそう感じるようになっていた。

第13話を読んでいただき、ありがとうございました!


今回は、ユウマがアルフレッドの7つのジョブを分析し、今後の戦い方やレベルアップの方針を決めました。

ゲームを極限までやり込んだユウマにとって、アルフレッドの能力はまさに「伸びしろの塊」。


一方のアルフレッドは、自分の意思とは少し違うところで、どんどん戦い方を決められていきます(笑)。


そして最後には、ユウマもアルフレッドに対して、少しずつ信頼を感じ始めることに。

アルフレッドとユウマ。二人のバディとしての関係が、ここから少しずつ深まっていきます。


次回もお楽しみに!

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