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〜 4 魔術について 〜
「ペンダントって、もしかして精霊魔法かしら」
フィムが口をはさんだ。
「ええ、光の精霊を召喚する際の呪具として、ダイヤを組み込んでもらったんです。
「さすがだこと」
フィムが相槌をうった。
フィムは精霊魔法や古代魔術、そして神聖魔法にも通じていた。「魔法や魔術も習いたい」というのが、ラドニスの実家からの要望だった。
「フィムさん、魔術とは何でしょうか」
ラドニスがフィムに問うた。フィムは優しく応じる。
「それは象徴の体系よ」
「ええ」
ラドニスは不可解そうな表情で、次の言葉を待った。
「呪術的な思考様式を使うの。魔法とは違ってね」
「なるほど」
「類推による思考方法よ」
「難しいですね」
ラドニスは溜息をついた。
「まあ、ゆっくりと覚えればいいさ」
私が言葉をかけると、ラドニスは頷いた。
「それもそうね。ご免なさい、急ぎすぎてしまって……。さあ食事を続けましょう」
「そうだな」
私はフォークを手に取った。




