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3

翌日の朝。殿下が腹痛を言い出したらしい。そして私は確信を持った。


(絶対に昨日、殿下が私の忠告を無視してワインを飲んだせいだわ。)


頭を抱えながらも、私は婚約者として殿下の元へ急ぐのだった。


殿下の部屋には、医者、執事、侍女の何名かがいた。


「殿下はおそらく、アルコールのせいで腹痛があるのでしょう。薬もお飲みになられたので、数日安静にしておられれば、大丈夫です。」

「全然大丈夫じゃないじゃないか…。」


殿下がこの部屋を去っていく医者に向かいボソッと呟く。まるで医者に文句を言うかのような口ぶり。


(いや、そもそもあなたがあのとき飲むのをとめればよかったのでしょう?)


「スカートじゃないか。」


殿下が私を見るなりにそう言った。


(スカート?もしかして私のこと?)


「殿下。失礼ですが、私の名はスカーレットです。スカートではございません。」

「どっちでも、変わらんだろう。」


(スカーレットとスカートが変わらない!?この人は一体、何をおっしゃられているのよ。)


「殿下。私は昨日、ワインを飲むのをおやめくださいと申し上げました。ですが、殿下は私の忠告を気かづ翌日に腹を壊すという仕打ち…。反省なさっているのですか?」

「僕に反省をすることなどはない。あと、僕に指図するな!」


殿下は私の発言に反論をした。そして、咳払いをしたあとに続けて言う。


「そもそも、悪いのは僕ではなく、パーティー会場に僕が来ると知っていながら、ワインを置いた者だろう?」

「はぁ…。」

「だから、僕は反省をする必要なんて一ミリもない。反省すべきは、そいつだろう?はは!」


殿下は腹を痛そうにしながらも、笑っていた。私はそれを見て、思わず真顔になる。


(やばい。この人、すごい馬鹿だ。せめて、婚約者である私が常識人になれるよう、頑張らないと。)

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― 新着の感想 ―
一言:「せめて、婚約者である私が常識人になれるよう、頑張らないと。」って、    スカーレットは殿下のことをもう常識人だとは思っていないってことなのか…?
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