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第12章 真の支配者

第12章 真の支配者


アイサドの北、古代のドラゴンが棲む過酷な山岳地帯を、セレスティナが駆けていた。

彼女の瞳は冷たい炎のように輝き、黒いマントは背後で翻り、まるで闇そのものが彼女を追っているかのようだった。


彼女は氷の山脈の頂に立ち、天へと両手を掲げる。月光の中でそのシルエットが浮かび上がり、空気にはオゾンと熱せられた岩の匂いが混じった。


1つ、また1つと、彼女の呪文が山へと叩き込まれる。巨大な魔力の爆発が大地を揺るがし、岩は空中で砕け散り、轟音が空気を満たした。


その地震は周辺諸国すべてに感じられ、山頂では雪崩が発生し、山に棲むドラゴンたちは怒りと恐怖の咆哮を上げながら空へと舞い上がった。


セレスティナは止まらない。彼女の魔力は山を貫き、氷の峰、裂け目、峡谷を次々と繋いでいく。

やがて彼女は、誰も近づけなかった北の大峡谷へと続く、巨大な魔力の回廊を作り上げた。


風の魔力を操り、セレスティナは北の高原にある砂塵と軽い岩をすべて空へと巻き上げた。

風の流れが彼女の周囲を渦巻き、障害物をすべて吹き飛ばし、地面は完全に平らになっていく。


岩も氷も雪も北へと流され、まるで自然そのものが彼女に従っているかのようだった。


— これでいい…… — 彼女は小さく笑みを浮かべながら言った。

— ここを、私の力の拠点とする。


その広場はあまりにも広大で、障害物のない完全な平地だった。まるで偉大な存在のために作られたかのように。


— 次は従者が必要ね、 — セレスティナは続ける。

— 私の力を増幅できる者たちを。


彼女は召喚の儀式を開始した。周囲の空間が暗く光り、大地が震え、ポータルの咆哮と共に約200体の存在が現れた。


— ようこそ、諸君! — セレスティナは声を響かせる。

— お前たちは私に仕えるために呼び出された。拒めば永遠の滅びだ!


一部の悪魔たちは彼女の威圧に立ち止まったが、ほとんどは牙を剥き、叫んだ。


— なぜお前に従う!?お前は何者だ!!


その瞬間、彼らは一斉に彼女へ襲いかかった。


しかしセレスティナは動じない。迫る攻撃のすべてを、剣の一閃か魔力の奔流で完璧に防ぎ切る。


1体、また1体と悪魔が倒れていく。だがその力は消えない。

それはセレスティナへと吸収され、彼女の力をさらに増大させていった。


血の戦いの末、残った約3体の悪魔は膝をつき、声を揃えた。


— 我々は偉大なる御方に仕えます。


セレスティナはただ静かに頷く。その瞳は冷たく輝いていた。

しかし彼女はまだ足りないと理解していた――力は無限でなければならない。


儀式は何度も繰り返され、そのたびに新たな悪魔の波がポータルから溢れ出した。

そのたびに死者は増え、大地は震え続けた。


数時間の間に、5,000以上の悪魔が討たれた。

その魔力、怒り、生命力すべてがセレスティナへと流れ込み、彼女をさらに強化していく。


忠誠を誓ったのは約70体のみ。彼女の圧倒的な力を理解した者たちだった。


彼らは彼女の傍らに跪き、命令を待つ。

それ以外は無慈悲に滅ぼされた。


— ひとまずは十分ね、 — セレスティナは冷たく言い放ち、新たな従者たちを見渡した。

— 私はセレスティナ。お前たちの支配者だ。


その言葉の重さに、悪魔たちは静かに頭を垂れた。


— 私の帝国を築くのが任務だ。 — 彼女は続ける。

— まずは城塞から始める。


— 仕事に取りかかれ!


その命令と共に、悪魔たちは一斉に動き出した。

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