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神の揉め事に巻き込まれた男と被害者女神の世直し旅  作者: 焼納豆
水神

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(11)ギルドへ

 制御下に置いた後の巨大な魔獣、サイクロプスに肩車をしてもらって町中を練り歩いて大満足のハナちゃん。


 一方のポラムさんとエリナさんは現実が受け入れられないようで、どう反応して良いのかわからない様子だよね。


 盗賊崩れの人達は、漸くボスがいつの間にか倒れている事に気が付いてからは完全に大人しくなっているので、元湖の底に位置する場所で暫く動かないように命じているよ。


「静流様、もうご理解いただけているかと思いますが、あのサイクロプスは正式に静流様の眷属になっております。元の主とはテイマーとしての格が違いすぎましたので、強制的に上書きされていますね。ですが、共に行動するにはとても巨大なので、移動時には送還する方がよろしいかと思います」


「やっぱりそうでしたか。何か繋がっている気がしたのですよ。今もハナちゃんと仲良く出来ている事を喜んでいる感情が流れてきますから。でも、確かに移動は目立ってしまいますが、一人でどこかに送るのは可哀そうな気がして」


「フフ、本当に優しいですね、静流様。ですが大丈夫です。特殊なシバとは異なってこの世界でテイマーの支配下になった魔獣は元からの生息地があります。そこに戻ってもらうだけですので、寂しいと言う事はないかと思います」


「そうですか。あっ?でもその場所で何か危険があった時にはどうなるのですか?一人で戦う事になるのですか?」


「その場合……静流様に召喚して助けてほしいと言う感情が流れてくると思いますよ?他の方法としてはこの町の復興を手伝うとか、盗賊崩れを見張らせるとか、如何様にでもできると思います」


 それならば安心だけれど、一応サイクロプスの意見も聞いておこうかな。


 って、それは後にして、確かにトリシアさんの言う通り復興しなくてはならないよね!


 さっきの攻撃を見る限りでは数人は水魔法を使えているみたいだから、今後の水は彼らに出してもらう事にして……って!あぁ!!!一番大切な事を忘れていたよ!


「と、トリシアさん、この町に残っている方々に危険が無くなった事を伝えないと!何も知らなければ今の状況って、サイクロプスが町中を練り歩いている恐ろしい状況じゃないですか!?」


「そ、そうでした!どうしましょう……まずはサイクロプスを戻していただいて……それから町中に知らせるには、えっと、あれ?どうしましょう!」


 アワアワしてしまう僕とトリシアさん。


 あまりの動揺具合に逆に落ち着いたのだろうか、ポラムさんとエリナさんが僕達見てこう提案してくれたよ。


「落ち着いてください、シズルさん、トリシアさん。って、私達が言える事ではないですが。なぁ、エリナ?」


「フフ、そうですね。まさかサイクロプスが味方になるなんて今でも信じられませんから。ですが、先ずはサイクロプスを戻していただけますか?」


「は、はい!」


 エリナさんの助言の通りに、サイクロプスの意思に訴えかけるようにこの場に戻ってくるように命じると、ズンズンと言う足音が一気に近づいてきたよ。


「改めて思いましたが、本当にこのサイクロプスをシズルさんが支配されているのですね……これから、残っている町民には私とポラムで事情を説明しますので、どのあたりにいるのか、もし分かれば教えて頂きたいのですが」


 結構広いこの町だけれど、盗賊崩れの管理上の問題なのか今は一か所に集められているのでその場所を教えると……


「そこって、冒険者ギルドじゃないですか!?」


 驚くポラムさんだけれど、そんなに驚かれても僕としては困っちゃうと言いますか、何と言いますか。


「えっと、シズルさん。冒険者ギルドであれば、他の町のギルドに救助要請もできるはずなのです。それをしなかった、できなかったと言う事は、ひょっとしたら……」


 このパターンから考えられる事は……救助要請はしたけれどもこの町では水が無く生活できないのでこの町自体が見捨てられたのか、そのせいでギルド自体も撤退済みで救助要請を行う道具も使えない状態なのか、それ以外の原因で救助要請自体ができない何かがあったのかだね。


 一応最悪の場合を想定して聞いてみようかな。


「もしかしたら、別の場所に人質がいて……ですか?」


「はい。その可能性も捨てきれません」


 っと、本当に最悪のケースをポラムさんは想定していたみたい。


「わかりました。じゃあ事情を確認しますので、少し待っていてください」


 すっかり怯えて従順になっているあの人達(盗賊崩れ)に聞くのが一番だと思って、一気に湖があった場所に移動して事情を聴いたのだけれども……盗賊達はここにいる人達で全員らしく、とても嘘をついているようには見えなかったので、とりあえずサイクロプスを監視においてギルドに向かう事にしたよ。


「ワンワン!」


 ギルドが近くなると、シバが気合を入れて念のために自分が最初に中に入ると伝えてくれたので、やる気をみなぎらせているので任せる事にしたよ。


「わかったよ、シバ。お願いするね。あの、ギルドにはシバが最初に入りますので、その後に僕とトリシアさん、最後にポラムさんでお願いします」


 危険な事があるかもしれないので、エリナさんとハナちゃんはサイクロプスと一緒にいてもらっているんだ。


 中に入ると、気配を掴んでいた通り数人の人達が一か所に固まって座っていたよ。


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