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第12話 桜木さんと妹と夕飯

続きます。

今日は桜木さんが家に来て勉強会をしていた。

そこにいつもより早く陽菜が帰ってきて、桜木さんも一緒に夜ご飯を食べることになった。

俺は今から約25分クッキングの時間だ。

今日はハンバーグを作るぞ!


「桜木さんはお兄とどこで知り合ったんですか?」


「えーっと、南さんとは駅で出会いました。 私が倒れそうなところを助けて貰って......」


「なにそれ聞いてない。 後でお兄に詳しく聞こ」


「恥ずかしいのでやめてください」


「やばいめっちゃ可愛いんですけど」


「もう......からかっちゃいけません」


「お兄が連れ込むのも分かるな」


「連れ込むだなんて......」


桜木さん赤面の図。

さっそくからかわれるとはさすが桜木さん。


「ほほーう。 なるほどなるほど」


「なにがなるほどですか?」


「お兄なんかのどこがいいんですか?」


「ふぇっ!? えーっと、えーっと」


「桜木先輩照れてますね~。 可愛いですね~」


「おーい陽菜。からかいたくなる気持ちは分かるけどあまり桜木さんを困らせるなよ~」


「もう!南さんまで」


今日も今日とて桜木さんはぷりぷり怒っている。

頬は膨れ上がっているが怖さは全くない

桜木さん赤面の図(2回目)


「お兄に変なことされたら言ってくださいね。私が〇しておきますから」


「南さんは優しい方です。 変なことなんて1度もしてきた事無いですよ? 」


ニヤリと陽菜が笑った。


「なんでちょっと残念そうなんですか? あーむっつりさんですか~」


「も、もう! 陽菜ちゃん!」


「名前で呼んでくれた! 私も日和先輩って呼んでいいですか?」


「先輩......はい!いいですよ!」


先輩って呼ばれて嬉しかったんだろうな~

よかったね桜木さん!

普段は可愛がられることが多いから敬われるのが新鮮だったんだね!

今日も今日とて桜木さんは可愛いね。


「できたぞー。陽菜、日和先輩?」


「もう!南さん!」


「お兄、先輩呼びは私の特権だから!」


ついからかったら陽菜にまで怒られた。

というか陽菜、俺の時と全然態度違うなおい。

このまま丸くなってくれないかな~

それにしても今回作ったハンバーグ、かなりの自信作だぞ!


いただきます


「おいしい!」


「お兄いつもより気合い入ってない?」


おい陽菜、ニヤニヤすんな。

まあ気合い入れたのは事実だけどね。

家族以外に料理を振る舞うんだから当たり前でしょ。しかも相手が美少女だしさ。

男ならみなそう思うはずだぜ~


「お兄、料理だけは上手いからな〜」


「おい、だけってなんだだけって」


「料理だけじゃん」


「まあまあ喧嘩しないで。 南さんにはいい所がいっぱいありますよ?」


「どこですか? 教えてください日和先輩!」


「ふぇっ!?えっと、例えば困っていた時にさらっと助けてくれるところとか、道を歩いているとさりげなく車道側を歩いてくれるところとか......」


本当に無意識だったわ。

やっぱそれは桜木さんが守ってあげたくなるような小動物感があるからかな?

でも素直に褒められると何だか照れるな。


「うわ~お兄照れてるキモい」


「黙れ陽菜。数年ぶりに人に褒められた余韻に浸っているんだ」


「日和先輩もそんなに褒めたらお兄が調子に乗りますよ?」


「ふぇっ!」


また真っ赤になった。

褒めた内容を思い出してはずかしくなったんだろうな。

本当にわかりやすいな。


「てかお兄毎日日和先輩の家に行ってるってほんと?」


「ああ、勉強教えて貰ってる」


「ずるい! 日和先輩、もっと家に来てください」


「え、はい。南さんがよろしければ」


「俺はいいよ。ぜひ来てくれ」


「もちろん!」


まあもともと毎日桜木さんの家にお邪魔するのが悪いと思って今日は家に呼んだんだしね。

もうそろそろ21: 00だ。

結局夜遅くなってしまったな。


「あの、私もうそろそろ......」


「そうだね、もう21時だしね。 送っていくよ」


「は、はい」


「じゃあ行こうか」


「はい」


「お兄が女の子とアツアツとかまじで想像できなかっけどこれは予想以上だわ」


「ふぇっ! やめてよ陽菜ちゃん! からかわないの!」


「かわいい~日和先輩」


「もう!」


目の前で繰り広げられる百合百合しい光景をもっと目に焼き付けておきたいが時間が時間だ。

早くせねば桜木さんファミリーに怒られるかもしれない。


「じゃあ行こうか」



―――

「あら~楓汰くん、送ってくれたのね。ありがとう。 今度また家にご飯を作りに来てくれてもいいのよ~?」


「お母さん、変なこと言わないの」


「僕の料理で良ければまたぜひ」


「あらあら~いい子ね~。うちはいつでも大歓迎よ~」


こうして勉強会in南家が終わった。

最初陽菜が帰ってきた時はどうなることかと思ったけど懐いていたし大丈夫そうだね!

これも桜木さんのついつい撫でたくなるようなあの雰囲気のおかげなのかな~

にしても今日も顔真っ赤にしてばっかだったよな~


よし、もうすぐテストだし帰ったらもう少し勉強してみようかな。

桜木さんにこんなに教えて貰っている以上変な点数を取るわけにはいかないしね。

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