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好きと言えるのなら  作者: まる
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手術 終わり

手術が始まって4時間が経った。

手術は無事成功し病院の先生からは『安静にしててください』と言われた。

病室のベッドでボーッとしていた。

喉になにか違和感がある。先生は『慣れるよ』と言ってくれたがさすがに違和感がありすぎる。

『(春也、どんな顔するんだろう。)』

桜泉はニヤニヤしながら春也の顔を想像した。




HRが終わり、春也は帰りの支度を急いだ。

『おい!春也!!』

ドアの方から同級生のバスケ部が呼んだ。

『なんだよ!今日は部活ないだろー』

春也はリュックを背負って帰ろうとした。

『今日、部活ないけど来週の大会についての話があるみたいだから全員強制参加だってよ!』

『は!?』

春也は驚きが隠せなかった。

『県大会出場したくねーのかー?』

部長がひょこっと顔を出した途端、春也は『行きます!』と言ってしまった。



『早くしないと面会時間終わる…!!』

話が終わった頃には7時だった。

走って病院に向かって桜泉の病室に駆け込んだ。


『桜泉!』

カーテンを開けると桜泉は目を丸くして春也を見た。

『手術…成功した!?』

春也は息切れをしながら桜泉に聞いた。

桜泉は笑うと頷いた。

『マジか!!よかった…!』

『喉にすごい違和感があるんだ。』

桜泉はそう伝えると春也が『へぇ。俺もすごい緊張してて授業内容ほぼ聞いてなかったw』と笑った。

『次の手術は来月の30日。』

桜泉はカレンダーの30日のところを指さした。

『30日…俺休みだ!俺ずっといれる!』

春也は嬉しそうに言った。

『退院できた頃には喋れるんだよね…。私、しりとりしてみたい』

桜泉は笑った。

『そっか、桜泉したことないんだ…。じゃあ一緒にしりとりやろ!』

『うん!あとね、歌うたったり…たくさん話す以外になにかを説明したりしたいな!あとは…』

桜泉は自分のやりたいことを春也に伝えた。

『あとは、春也に…』

『俺に…?』

『なんでもない!』

桜泉はまた笑った。

『え!?なんだよー!』

『話せたら言う!』

『じゃあ、そのときまで約束な』

春也は小指を出して指切りげんまんをした。

『桜泉…一緒に頑張ろうな』

急な言葉に桜泉は春也の方を見た。

『俺も桜泉の願い事、全部叶えられるように頑張るから。桜泉も手術頑張れ』

春也の右手が桜泉の頭の上に乗っかって髪の毛をくしゃくしゃにしながら撫でた。

『じゃ、俺もう帰んなきゃ。また明日くるから。じゃーな!』

春也は席から立ち上がると手を振って行ってしまった。

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