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好きと言えるのなら  作者: まる
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手術

桜泉は風邪が治ってすっかり元気になった。


そして数週間後、桜泉の元に1通の手紙が届いた。

『(私宛…。中央病院って…)』

中央病院はよく小さい頃から声帯の相談をしに行っていた病室だった。


『…………!!!』

『(声帯手術…!?)』

桜泉は母にこのことを話した。

『これをすれば、桜泉は話すことができるの…?』

桜泉は思いっきり首を縦に振ると、両手を合わせてお願いした。

『手術代は、ギリギリ払えるし…挑戦してみようか』

桜泉の母は笑った。

『でも、辛いことがあってもすぐ投げ出しちゃダメよ?』

桜泉は笑って首を縦に振った。




『声帯の手術することになったの…』

『えええええ!?!?』

昼休み、春也に声帯手術のことを話した。

『え、え!?マジで!?ほ、本気!?』

桜泉は笑った。

『成功すれば一緒に話せるんだよな…?』

春也は嬉しそうに聞いた。

桜泉は頷いた。

『でもね、すごく難しくて手術時間もかなりかかる手術らしいんだ…。だから手術までの2、3ヶ月間入院してちょっとした治療をして手術の手間を少しでも省くんだって。』

『そっか。じゃあ、毎日お見舞い行くから。頑張れよ』

春也は桜泉の頭を撫でた。




入院初日。

病室に案内されて荷物を片付けていた。

貰った服を着て待っていると1人の看護師さんが来た。

『初めまして。今日から桜泉さんの看護をさせていただきます。高田(たかだ) 由美(ゆみ)と申します。よろしくお願いしますね。』

高田さんは『手話もできますから。安心してください』と手話をやって見せた。

桜泉は頭を下げて『よろしくお願いします』と伝えた。

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