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好きと言えるのなら  作者: まる
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31/40

看病

桜泉の息は荒く、体は熱かった。

その場に座らせて落ち着かせた。

『どうした?』

晴也は優しく桜泉に問いかけた。

『お母さんが家にいない』

と手話で伝えた。

『なんで?!』

『お仕事で明後日までずっといないの』

桜泉はそう伝えると力が抜けたのか隣で座っている晴也にもたれかかった。

桜泉の服装は部屋着のため家には入れるのだろう。

『わかった。俺が看病する』

晴也はそう言うと桜泉をおんぶした。

『でも…晴也、明日学校…』

『3日間くらい別に休んでも俺はいい。インフルエンザでしかも女で1人なのは、辛くてなにもできないじゃん?』

『ごめんね…』

桜泉はそう伝えると『大丈夫』と晴也は言った。


『おじゃましまーす。』

桜泉の家に入ると本当に誰もいなかった。

『桜泉、ご飯食べた?』

桜泉は首を横に振って『お腹空いてない』と伝えた。

『お粥でもいいから食べなきゃダメだろ。俺が作る!』

晴也は腕まくりをしてお粥を作り始めた。

桜泉はソファに座って料理をしている晴也をじっと見つめた。

『(カッコイイ…)』

晴也は桜泉の視線に気づいて

『横になってて』

と笑った。

その笑顔に桜泉は心臓が痛くなり大人しく寝た。


『桜泉ーお粥できたよ』

数分経つと晴也が起こしに来た。

体を起こすとテーブルにお粥が置いてあった。そこに行こうと起き上がると足が思った以上に言うことを聞いてくれない。

晴也はその状態に気づいたのか、手を差し伸べた。

『ほら。』

桜泉は『ありがとう』と伝えて手を取った。


『美味しい!』

桜泉がニコニコしながらそう伝えた。

『よかったー!初めて作ったから上手くできてるか心配で…』

晴也は恥ずかしそうに頬をかいた。


あっという間に完食してしまった。

晴也は桜泉をベッドに寝かせてずっとベッドの隣で本を読んだりスマホゲームをしたり暇を潰していた。


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