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好きと言えるのなら  作者: まる
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助けてくれた

それから1ヶ月が経った。

学校が始まるとクラスでは桜泉のことで噂になっていた。

まだ桜泉は意識不明で目を覚まさなかった。


SHRにて

晴也は急いでカバンに教材を入れて病院に行こうとしていた。

『ねぇ、角北くん。藤本さん亡くなったって本当なの?』

クラスの女子が晴也に聞いた。

『生きてるに…決まってんじゃん…』

晴也は両手にグッと力を入れた。


『悲劇のヒロイン演じるなって感じだよね〜』


宮本たちがわざと大きな声と大きな笑い声でクラスの視線を集めていた。

『自殺して私って可哀想って思われたいだけだよね〜。自分大好きって感じ?あ、喋れない自分のこと好きっていう人いないか〜』

『(まだ言ってんのか…)』


その時だった。晴也の携帯が鳴った。

相手は桜泉のお母さんだった。

『もしもし!!どうしましたか!?』

『桜泉が…桜泉が…』

桜泉のお母さんは泣いていた。

『桜泉は…?』

晴也は何か嫌な予感がして手が震えた。


『桜泉が生き返ったの……』


その言葉を聞いて晴也は全身に鳥肌が立った。嬉しくて桜泉のお母さんに『今すぐ行きます!』

と言うと電話を切って走った。



病院について面会のカードを書くと病室に入った。

カーテンで桜泉は隠れている。

『桜泉!!』

カーテンを開けると本当を読んでいる桜泉がいた。

桜泉はとても驚いていて目を丸くしている。

晴也が何か話し掛けようとするが桜泉の方が早かった。


『ごめんなさい』


桜泉は本を置くと包帯でぐるぐる巻になっている腕と手を上げて手話でそう伝えた。

晴也は一気に涙腺が切れて反射的に桜泉を抱きしめた。

『なんで謝んだよ!!謝らなくていい…。前にさせっかくクッキー作ってくれたのに…受け取らなくてごめんな…。桜泉の気持ちわかってあげられなかった…。あの時、コーチから大会に出るなって言われたり友人関係とかで…イライラしてて…桜泉にまで被害加えて…。1番辛いの桜泉なのに俺がもっと桜泉に辛いことさせてたってわかったときに俺って本当にバカで…人のこと考えられなくて…本当にこんな彼氏で…桜泉イヤだよな』

桜泉は晴也から離れて首を振った。

『晴也は、優しくて運動もできていつも私を支えてくれた。私のことを見捨てないでくれた。』

桜泉は我慢ができず、手話の途中で顔をしてに向けて泣いた。

『桜泉…』

晴也は桜泉の背中を摩った。

桜泉は頑張って泣きながら手話を続けた。

『みんな喋れない私のこと、他の人とは違うから仲良くしたくない。とか。言葉でコミュニケーションできないからめんどくさい。って言われて友達できなくて…。でも晴也はそんな私のところを離れないでずっと一緒にいて笑顔で話したり遊んでくれた。すごく嬉しくてね…たくさん私のことを助けてくれた…』

話し終わった時には号泣していた。

『辛かったよな。もう大丈夫だから。ずっとそばにいる。』

桜泉は下を向きながら頷いていた。

『退院したら桜泉の好きなところ連れて行ってあげる。』

晴也は優しい声で桜泉に話しかけた。

『…遊園地に行きたい』

桜泉は顔をあげて笑った。

『遊園地かー!退院した次の休みの日、一緒に行こうな』

晴也も笑った。

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