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好きと言えるのなら  作者: まる
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21/40

ぷーるぷーる

8月5日。

太陽がギラギラと輝いて暑い。セミも見事な大合唱をしている。

『(プール…楽しみ…)』

お気に入りの後ろ首にリボンのようになっていて紺色のワンピースを着て駅で待っていた。


『ごめん!待った…?』

晴也が息を切らして謝った。

首を横に振って笑った。

『………』

晴也はポカーンと口を開けていた。

首を傾げると晴也はハッとした。

『桜泉って…私服も可愛いんだな…』

晴也は『それ』と桜泉のワンピースを指さした。

『でしょ?お気に入りなの』

と手話で伝えるとクルッと笑って見せた。

晴也は片手で口を抑えて顔を赤くしていた。

『超可愛い…。』

晴也は小さく呟いた。

『何か言った?』

桜泉は首を傾げた。

『ううん!早く電車乗ろう!』

晴也は桜泉の手を差し出して笑った。

『人多いから…ほら』

桜泉は遠慮なく手を握った。


〜電車内〜

車内はかなり人が多くて密集していた。

そのため、掴まるところがなく桜泉は結局そのまま立つことになった。

『(晴也…近いよ…)』

目の前に晴也のお腹がある。

その時だった。

電車がカーブに差し掛かったのかグラッと車内が揺れた。

桜泉は足がヨタっとなり後ろのおばさんに当たってしまった。

桜泉は頭を下げた。

『本当になんなの。最近の子は謝りもできないのかね…』

おばさんは呆れた顔で桜泉に言った。

桜泉は晴也の服をギュッと掴んだ。

『大丈夫。気にすんな』

晴也は桜泉の頭を抑えて晴也のお腹に桜泉の額が当たった。

『(あ、当たっちゃった…。心臓が痛いよ…)』

ドキドキして心臓が痛かった。

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