花火は…
『(やだ……)』
花火に誘われて行くもののお昼の彼女達の笑顔は違う笑顔に変わっていた。
数十分前。
20時に桜泉は公園に向かうと宮本さんたちはもう花火のような袋を準備していた。
桜泉が走って向かうと宮本さんたちはニッと笑って桜泉の胸グラを掴んだ。
『遅かったじゃない。』
宮本さんたちは桜泉のことを睨んだ。
『(え…なに…なんで…)』
『私たちがあなたと仲良くなりたいって思うわけないじゃ〜ん』
1人の女の子が笑いながら言った。
『まんまと引っかかってて笑い堪えるの必死だったんだから。』
他の2人も笑った。
『(ウソ…だったの…)』
宮本さんは手をその場で離して桜泉を地べたに叩き下ろした。
『花火なんてしないし、仲直りしたいとか友達になりたいとか思ってませーん』
宮本さんは笑いながら言った。
『私最初に言ったよね?「私の好きな人は角北くん」って。なに呑気に奪ってんの…?』
宮本さんは桜泉のお腹を踏みつけた。
『(痛い…やめて……!)』
『あんたなんてゴミ以下の存在なのにどうして……。どうして…!! 早くあんたなんて死ねばいいのに!!首切って死ねば!?話せない人生なんて楽しくないでしょ?!だったら死んだ方があんたにとって楽なことなんじゃないの!?』
お腹を蹴ると同時に後ろにいた他の子が桜泉の首を締め始めた。
『(やだ…やめてよ…)』
桜泉は息苦しくなって体を横に振ってその場から横に転がった。
『逃げんなよ!!』
その瞬間、宮本さんが桜泉のお腹を蹴って桜泉は蹴り飛ばされると街灯の柱に強く背中を打った。
痛くて息が止まりそうだった。
体が起き上がらず視界がぼやける。
『なに?まだ生きてんの…?人の好きな人奪うのが悪いんだから…。死ね…』
宮本さんが桜泉に近づくとまた桜泉のお腹に足を乗せてグリグリと押し当てた。
『(もう…やめて…)』
他の2人は腕を踏みつけたり足を踏んだり蹴ったりをして桜泉の体は傷だらけだった。
『はぁ…疲れた。今日はこんくらいにしておいてあげる。じゃーね言語障害さん』
宮本さんたちは笑いながら公園を出て行った。
桜泉の体は起き上がらなかった。
腕が痛くて体を起こすことすら困難だった。
『(助けて…)』
桜泉は泣きながらそう思った。
そんなことを思っていると桜泉はハッとしてポケットの携帯を取り出す。
震える手で必死に晴也にLINEをした。




