34.猫の成長
保護猫8匹の世話をし続ける毎日。
里親や保護してくださるような相手との巡りあわせはまだない。
いやまあ、全力で取り組めているわけでもないのは仕方ない事実だけども。生活もあるので。
少し前に保護猫絡みでの事件があった。保護猫の譲渡を断られた男性が暴力をふるったみたいなやつだ。福岡の。
もうひとつ。今年上半期には動物愛護団体の内情がバレるという事件もあった。こちらは東京。福岡の事件は個人の暴行だが、こちらはもっと悪質である。
猫を保護してからこうした関連の話題を拾い集めていると、他人に任せるという行為がとても気持ち悪い結末になるんじゃないかと、そんな悪癖の妄想が出てしまってなんだかね。
そんなわけで先住猫たちも後からきたシンママ一家も自由気ままに生活している。何も知らずにすくすく育って。
そして先住の4匹とシンママ一家の4匹とを合流させてから、猫たちのヒエラルキーに動きがあった。
先住猫4匹の仲では「自分は好き勝手やるんだけど?」みたいな態度でいて、自分を人間側だと勘違いしていそうな末弟の猫は、野生で生きてきた姉妹猫とその子供たちの前では無力となった。
これまでは先輩猫・兄弟猫だけだったのと人間側が「この子が一番かわいい」と特に甘やかしていたのとで、どんな我がまま放題も見過ごされていた。食卓の上で寝てようと電子レンジに入ろうと洗濯機に入ろうと、他の猫のごはんを奪おうと他の猫にどんなちょっかいをだそうと、人間も他の猫も「まあ、末っ子だし」のような感じになり無敵状態であった。
ところがシンママ一家の仔猫らにはそんな事情はまったく関係ないので「こいつが一番弱い奴だから舐めてかかっても平気やろ」という態度をとられてしまったわけだ。そして新参の仔猫にマウントを取られ始めてしまった。
末っ子は人で言えば甥・姪に喧嘩で勝てず、他の猫との交流でも負け、寝床も取られ、いじけてしまってるのか玄関のたたきにひっそり寝転がることが多くなった。
そもそもこの末の子は元からちょっと、何かおかしいというかプレコックス感というか。
他の猫と上手く付き合えていないのを人の目を通してもわかるほどコミュ障を感じる。僕が育てているせいで「飼い主に似た」という可能性も考えたが、他の子らもそうなるのでこれはあてはまらず一安心。
こういう場合はほっとけばよいのか、人が介入したほうがよいのか。世の動物園でお世話をしている人らはすごいな。こなみ




