32.ひょろガリは生き辛いと若い内に教えるべきではないか?
先日、スーパーへ買い物へ行ったときのこと。
履いていたカーゴパンツが、紐を絞ってから結んでベルト代わりにするタイプのものだった。
現在の僕のウェストは平時で65~67cmで、ウェストが最低72cmは求められており、簡単にずり落ちてしまう程度には腰回りが合っていない。
そんなわけでこのズボンを履くときは紐を絞りに絞って、骨盤が広がってるわけでもないのでなんとか腹筋に力を入れたときに出てくる皮に引っかけて、そこで結んで履いていた。
ところが買い物を終えて帰る頃になって紐がほどけてしまった。
恐ろしいことにこのズボンは紐がほどけてしまうと、ポケットに入れているスマホと鍵の重さにより、引っかかることなく足首まで落ちることとなるのだ。
徐々にずり落ち始めるズボンを慌てて片手で抑えたはよいものの、とても不自然な姿勢なままで急いで帰ることとなった。
もうすぐゴールだという所で、女子中学生と母親の組み合わせがこちらの前を歩いていたときにはもう、冷や汗が頭から流れ出したものだ。
万が一抑える箇所を間違えていたらパンツはすとんと落下して、路上で下着を露出して歩く中年男性になるところであった。
もうあれ怖くて履けない。
昔から太れない体質ではあった。体質というか疾患というか。ずっと瘦せたままの人生だ。かつては虚弱体質だの怠けてるだの切り捨てられたものだが、現代だとなんとかって難病になる。
この「痩せている」というのは筋肉をつけることも不可能なもので、筋力測定や体力測定が本当に嫌になるものだった。
僕の大学生時代というか筋力がマックスの頃の数値であるが、握力はどちらも10kgに満たない。女子小学生程度の握力。
バイトで番重(ここではコンビニでパンとか入れてる物などを指す)を運ぶことが作業にあったのだが、僕が腕を痙攣させながら2段運ぶのに対して女子高校生は軽々と3段を運んでいた。筋力がないのでわりと舐められていた。
ある時期に付き合っていた相手は僕の1.5倍の質量と2倍の腕や足の太さを持っており好ましい体形だったが、僕が相手を抱きかかえて運ぶとかそういうことはできず、こちらが猫を抱えてるように運ばれるという経験をしたこともあった。そういうのが度々あれば当然呆れられ見捨てられるのやむなし。
ヒョロガリの体型というのはそんなような恥ずかしい思い、肉体に対してのコンプレックスを抱えながら生きなくてはならない。
若い頃は瘦せ型だの痩せマッチョだのが、性的にモテるとされるのはわからなくもない。
しかし体力や労働、病気への耐性、免疫、抵抗力というのを鑑みれば、痩せているというのは決して良い方向に作用するとは言い難い。
最近であるとサンドウィッチマンの伊達さんが病でリハビリ中という報道があったが、痩せていたら倒れた後に復帰できるかどうかすらもわからない。肥満で高血圧だからそういう事態になったという指摘も間違いではないだろうが、同じ環境で痩せ型の肉体であったら? と。




