12.猫たちの成長
猫の続報。
全員がすくすくと育ち、去勢手術も終えた。
去勢後は性格が変わるのはよくあることなのだろうか。
かつては人に対して警戒心たっぷりな存在だったのに今では足元でお腹を見せてくる。
人間でもホルモンバランスが変わると思考や言動が変わるのと同じだろうか。人間の場合はもっとアレな感じにすらなるのでマシではあるが。
ある子は、手術後は太りやすくなるからと食事制限をしていたらダイエットにもなってしまって、身軽になったせいかこれまでしなかった行動をとるようになってしまった。身軽になるというのはジャンプ力が増強されるということで、台所のシンクに入り込んだり、洗濯機の中へ入り込んだり、電子レンジの中へ以下同文。そりゃ猫を入れるなって注意書きもされるわ。古きアメリカンジョークだと思っていたけど勝手に入ってこられることは想定していなかったわ。
別の子は、これまで以上にアクティブとなり、とうとう網戸を開けるまでに至った。もう窓を開けてはいられない。勝手に外へ出ていって帰ってこれなくなるなら仕方ないが、ノミとかダニとか背負って帰ってこられてはたまらない。
他の子たちも成長したせいで多くのいたずらや破壊行為をおこなうに至った。もはや住んでいる場所は安息の地ではなくなってしまった。
そして猫の抜け毛。ブラッシングは一応やったりもしているがそれでも猫の毛が多いこと多いこと。部屋のどっかに服をかけておくだけでも猫の毛がついてしまう。なんで猫はあんなに毛が抜けても生えてくるのに人間の頭部はね。
一方で成長はしているものの、トイレをうまくできなくなったり、ご飯を早食いして吐いてしまったり、これまで以上に妙になすりついてきたりと、なぜか幼児退行のような状況も起きている。これも手術の影響なのだろうか。
それと、とてもワガママになったなと感じる。
これまではテーブル(食卓)に飛び乗るということは極たまにだったのだが、もはやテーブルの上に乗って寝っ転がる。台所のシンクに入るのはまだしも、まな板の上に座っていたり鍋を落としたりもする。空で良かった。
これまでは稀に何かを起こしてしまったときに軽く注意をしてきたのだが本気で叱ったことはなかった。これは「叱って育てる」をしてこなかった弊害。今更注意をしたところでやりたい放題になっている。思えば獣医氏に「いたずらっ子の顔」と評されたこともあった。
トイレをうまくできなくなったといえば、ケージの中に1つトイレを配置しているのだが、そこでフンをしたために速攻で片付けをしようとしていたところ、僕が1段目へ頭を入れて猫がそれを避けるため2段目にジャンプした瞬間、出し切れてなかったフンが目の前を落下するというショッキングなこともあった。数センチずれていたら頭か鼻先にボトリという状況である。
この子は確保してまだ幼猫だった頃に、驚いて飛び上がったと同時にフンを落とすというたった1度のリアクションを見せてくれた子でもあった。トイレを覚えはじめた頃ではケージの網に4本の脚で掴まったままでのアクロバティックな脱糞を披露してくれた子でもある。どちらも2度はしていない。他の子らは一度もしていない。
ところで、実のところケージなのかゲージなのかはっきりと理解していなかった。cageなのでケージで合ってはいるのだが、なぜかゲージと頭の中で変換される。こちらはgageであって測量や規格、あるいは鉄道模型。かつてなんJで使われたゲェジと称される僕のような存在のことではない。




