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エルデ神聖魔導高等学院 4

投稿いたしました。

学院の共用棟の地下に造られた、大浴場。

天然の温泉が沸き立つ地を利用した、学院名物ともなっている。

この温泉は女子寮と男子寮にもそれぞれあるのだが、女子寮の方が1.5倍くらい大きいようだ。

ちなみに女子寮は、学院内の敷地に作られており、学舎から200ライル(800メートル)程離れた場所に造られ、男子寮は学院の敷地外で500ライルほど離れた場所に建てられている。

別に男子が冷遇されている訳では無いが、各国から集まる優秀な子であり、権力者や富豪の子供等も多いので不正が起こらないようにとの処置である。


そして4人は、このまだ一般生徒には解放していない早めの時間の大浴場で体を清めているはずなのだが。


「リョウちゃん、そんなところに隠れてないで出てくるのじゃ。」

「そ、そんな事言われても、お姉ちゃんだけならともかく、ルレリやメアリさんまで居るんだよ?」


脱衣場から大浴場内に入る大きな入口の壁から後ろ姿の半身だけ見せているリョウの姿があった。


「別に良いではないか? 女の子同士なのじゃからの?」

「お姉ちゃんの意地悪! 僕は前世で男の子だったんだよ? その記憶がそっくりあるんだから無理だよ。」


大きめなタオルを体に巻付けて、恥じらうリョウの姿は、キョウにとってこの上ない獲物に見えるのだがそこはお姉ちゃんとしての節度は辛うじてあるようで、涎を垂らしながらそれでも飛び掛からないように自制心をフル活動させて保っていた。


(こうして見るとパラダイスじゃの。前世では唯一男の子で愛する事が出来たリョウちゃんが、まさかの女の子になってしまってあたしの前に現れるとは! なんと理想的な展開! 神様に感謝せねばなるまい! って神様はリョウちゃんか。これはリョウちゃんに感謝じゃの! しかもじゃ! メアリは鍛えているせいか、体も絞まっていてなかなかのものじゃし、ルレリアーヌのあの胸はそそられるの~!)


体は4才児でも頭は高校生2年生。しかも1年から生徒会長を勤め、常に学年トップの成績で、趣味が株だっていう脅威の頭を持つキョウの思考は常人を逸しているようだ。

というより変態かも。

それでも平静を装い、優しく微笑みながらリョウを誘う当たりは流石と言うべきだろう。


「でも、メアリさん真っ裸だし、それにルレリだっているんだよ? 恥ずかしいじゃない。」


タオルで隠れている膨らみ始めの胸をさらに抑制の輪を付けている手で隠しながら、チラッと中の様子を見る姿に、3人が一斉にドキッとしてしまうほど、リョウの可愛さが爆発しているのだが、当の本人には自覚が無いようだ。


すると、キョウやメアリと違って、リョウと同じ様にタオルで体を隠しているルレリが、リョウの元へと近づいて来た。


「リョウ様?」

「え? あ! はい!!」


いつのまにか、直ぐ後ろまで来ているルレリの言葉に驚いてピンと直立不動になってしまうリョウ。


「そのですね、リョウ様は私と一緒にお風呂に入るのは、嫌、ですか?」


とんでもない事を言い出すので、焦ったリョウはつい言ってしまう。


「嫌じゃないです!! あ、」

「でしたら、一緒に入りましょ? この後一般生徒も入って来ますし見付かったら大変な事になりますから。」

「え? でも。」


再度リョウが躊躇うと、目に涙を浮かべて凄く悲しそうな顔になってしまうルレリアーヌに、リョウの心が痛む。


「う、う~、じゃあ、一緒に入っても良いよ。」


その言葉に一気に笑顔を取り戻すルレリに安堵するリョウだった。

ただ、その影で下をチョロッと出して違う笑みを浮かべているところは、リョウ以外のキョウとメアリはちゃんと気づいていた。


(さすがです。姫様!)

(なかなかに侮れんの。あたしも負けてはおれんのじゃ。)


その後は、3人によるリョウ様、可愛がり大会が始まり、リョウの羞恥心が鍛えられる事になったとかなんとか?


それと先ほど、ルレリアーヌは一般生徒が入ってくる様な事を言っていたのだが、リョウが大浴場から出る時に見た入口を女騎士数十人が警護しているのを見て、入って来れる訳ないじゃん! と思ったとか。

読んでいただき有り難うございます。

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