エルデ神聖魔導高等学院 3
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4人はそれから、学園長に挨拶を手短に済ますと、二日前から寝泊まりしている、学院の宿舎に戻っていた。
「はあ、びっくりした。あんなに人がいるなんて気付かなかったよ。」
「そうですね。私もちょっと恥ずかったです。」
リョウとルレリアーヌは、宿舎の3階にある、王族専用のフロアーにある一室で、大きなソファーが置かれている応接室でそのソファーに背を預けてグッタリとしていた。
「いやあ、結構大胆じゃったの? 見ていてなんかほのぼのとしてしまったのじゃ。」
二人が仲良く並んで座っているソファーの真向かいに、一人で、腕を組ながらでーんと座りニヤニヤしてるキョウの姿があった。
「お姉ちゃん達が変な事言うから、余計に意識しちゃったんだからね!」
「別に良いではないか。意識するってっことは、それだけ相手の事が気になっているという事じゃからの。」
にやけた顔のキョウにからかわれ、頬を膨らまして拗ねるリョウ。
「まあ、将来どうなるか判らんが、これからもリョウちゃんと仲良くしてやってくれ。ルレリ。」
「はい、御心配には及びません。私、リョウ様と一生仲良くさせていただきます。」
とても柔らかな微笑みで、少し拗ねているリョウを見つめながら、一生をリョウと仲良く、などとはっきり言うルレリアーヌに、リョウもキョウもそしてキョウの後ろに立つメアリも驚いていた。
(嬉しいけど、さっきまでと違って何か堂々としてる気がする。)
(ほ、ほう。言い切った事で肝が座ったのかの? さすが一国を預かる女王の娘じゃ。これならリョウちゃんの側に置いても大丈夫じゃな。)
(ひ。姫様! なんと成長された事か! これで女王様もお喜びになられますよ!)
「どうしたのです? 皆さん私を見つめて?」
「え? ああ、ううん。何でもないよ。」
皆の視線が自分に集まっているので少し驚くが、リョウの笑顔を見てそんな事はどうでも良くなってしまっていた。
「皆様方、そろそろご入浴のお時間でございますがいかが致しましょう?」
メアリが三人に向け、入浴の時間を知らせる。
この宿舎は、学院に通う生徒の内、王都以外からの来る学生の為に学生寮として使用されている。
大きく分けると3つの棟で構成され、一つが1年生棟、もう一つが2年生棟となっていて、そん2つの棟に挟まれて建つのが共用多目的棟。
この共用棟には、食堂に娯楽室や談話室、図書室、そして大浴場などが完備されていて宿舎で寝泊まりする生徒であれば自由に利用できる様になっていた。
「そうですね。まだこちらの大浴場を使ってませんから、そちらに言ってみましょう。」
「はい、今でしたら、他の生徒達は自由時間と食事時間になっておりますから、大浴場は誰も使用しておりませんのでご自由にお使い頂けます。」
「何故じゃ? 別に他の生徒が居てもよか労?」
キョウが単純な質問をする。
「いえ、キョウ様これには理由がありまして、入学前に宿舎でばったり私共に会ったりすると、たいていの生徒は平伏してしまってその都度普通にしてもらうのに難儀をしてしまいますので。」
「ふむ、それなら入学式以降でも同じではないのか?」
「まあ、多少は有りますでしょうけど、入学式の時,事前に宿舎での態度について言っておけば、一々説明する手間が省けますので。」
「そうか、残念じゃの。」
「残念ですか?」
残念の意味は、メアリは大きく頷き、リョウは呆れ顔になっているので判っているようだが、ルレリアーヌには全く判らないでいた。
「せっかく、美少女達の柔肌を拝め、この手で蹂躙できると思ったのじゃが、次回に持ち越しじゃの。」
等と、両の掌をワキワキと変な動かし方をしながら、真面目な顔で言っているキョウを見て、背筋が凍る様な恐怖を感じるルレリアーヌ。
それを、気付いたのか、ニヤっと獲物を見る蛇の様な視線を向けるキョウに身動きできなくなるルレリアーヌ。
「ふふ、大丈夫じゃて。リョウちゃんの大事な君を今は寝取らんのじゃ。ただ将来はあたしもリョウちゃんのお嫁さんになるのだからの、その時はルレリも宜しくなのじゃ。」
「な! 何を宜しくなんですか!!」
ルレリの反発にも全くいに返さないキョウ。
「メアリ! キョウ様が変な事をする様でしたら、なんとか止めて差し上げて下さいね!」
このところキョウの近くにメアリがいるので、単純にキョウの妙な動きを封じようと頼もうとメアリを見るがそのメアリは少し赤らんだ頬をしてじっとキョウの事を見ていたので不信に思うルレリアーヌ。
「メアリ、どうしたのです?」
「いえ、姫様。キョウ様はそんな変な事はしませんから大丈夫ですよ。ただとっても気持ち良くしていただけるだけですから。 ポ。」
「ポって何ですか、ポって!! キョウ様メアリに何かしました!?」
「え?ああ、メアリは、なかなかに敏感じゃったぞ?」
キョウの言葉を聞いてリョウが大きくため息をつく。
「ごめんね、ルレリ。お姉ちゃんって女の子が大好きなんだよ。転生して性格変わったかと思ったんだけど、やっぱりそのままだったみたい。」
ルレリアーヌは4才の姿をした幼女に戦慄を覚えた。
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