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エルデ神聖魔導高等学院 1

投稿いたしました。

「ん~、朝かな?」


リョウはカーテンの隙間から薄ぐらい部屋の中に差し込むまだ柔らかい日の光をボーと眺めながら呟く。


(それにしても寝心地の良い枕だよね。こんなにプヨプヨして弾力があって、とっても温かい。こんな枕、地球にも無かったよ。)


そう言いながら、その心地好い手の感触を確かめながらずーと揉み続け堪能するリョウ。

その感触は自分の顔にも当たり頬や鼻を擽るのがとっても気持ち良くてつい、鼻や頬でグリグリと擦り付けてしまう。


「う~ん、気持ちいい~。」


「あん」

「え?」

「あ、そんな、とこ、」

「はい?」

「だ、だめ、もっと優しく、ん!」


手を揉む動きに合わせて、リョウの頭の上からなんとも言えない綺麗で妖艶な声が聞こえて来た。


「あれ? この声って?」


リョウは声の主に心当たりがあったので首を曲げ視線を上に向ける。

そこには、寝ているようだが、赤い顔をして少し息を荒くしている、ルレリアーヌの顔がリョウの拳1個分も離れていない超至近距離にあった。


「!!!! な! なんで! ルレ姉が!?」


困惑と焦りと目覚めたばかりで、思考が半分も動かない状況でリョウは物凄く焦った。


(どうして? 僕なんでルレリと一緒に寝てるの?)


働かない頭を活性化させようとして深呼吸する。

それで少し気持ちが落ち着いた様になり、少しずつ考えられるようになって来た。


(えっと? 確か昨日色々みんなで話をしていたら、凄く楽しくて結構遅くまで起きてたんだよね。それで急に眠たくなったんだ。で? 思い出せない。)


寝落ちした自分がその後どうなたのか、よくよく考えても判る訳がなかった。


(とにかくこの状況から脱出しないと!)


そう思い視線を戻すと、今度はルレリアーヌの年とは似つかわしくない大きさの胸の谷間が顕になってリョウの目に襲ってくる。

その距離、指一本分!

リョウ自身も自分の顔が赤くなっているのが判る。


(や、やばい! もしかして僕、ルレリの胸を揉んでたの?)


その考えが頭に過ぎり、一瞬で思考回路が活性化すると余計に目の前の光景が鮮明に見えて来たりする。

なんとかルレリを起こさず脱出しようと、体を少しづつ横へ移動しようと動かした瞬間、ガシ!とルレリアーヌの腕がリョウを捕らえ、力強く引き寄せられてしまった。

すると目の前にあった胸の谷間に必然的にリョウの顔が埋まってしまう。


「う! も! あ!」


それはとても柔らかくて温かくてそして良い香りがした。

リョウは一瞬その香りにトリップしたかの様に目が虚に成りかけるが、理性がちゃんと働いてリョウを現実へと連れ戻す。


(き、気持ち良いけど、これ、い、息が!)


そう完全に胸の谷間に顔が埋まり、口、鼻 全てが塞がっていた。


(これは、まずい! 恥ずかしいなんて言ってる場合じゃないぞ! なんとかルレリを起こさないと!)


「う、ううう! んんんぬ! うう!」


(だ、駄目だ! 動かない! ルレリってこんなに力強かったの?!)


なんとかして抜け出そうともがくリョウだが、半身の状態で力が上手く入らない上に、抑制の輪を12個も付けているので、今のリョウではこの状況を脱する事が出来そうにもなかった。


(とか言ってもなんとかしないと! い、息が!)


バタン!


「お早うなのじゃ! リョウちゃん!」


部屋の扉を勢い良く開いたのはメアリだが、その開けられた扉から颯爽とキョウが入ってきた。

ちなみに普通なら静かに扉を開けるメアリだが、朝は勢いが肝心じゃ! とか言われて、キョウに言われ勢い良く扉を開けるように言われていた。


「う、んん! ううう!、ぐぐ!」

「ん? リョウちゃん、どうした? って!リョウちゃん!」

「ルレリアーヌ姫! 駄目です! 完全に決まってますよ!!」


この後、寝ぼけて異常な力を発揮するルレリアーヌから、リョウを解放するのに、相当な時間が掛かったらしい。

読んでいただき有り難うございます。

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