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魔王登場 え? 6

少し説明っぽい回になってしまいました。


「それでは改めてお伺い致します。宜しいですか?」


リョウとコーウェンが互いが向き合う位置で座り直し、コーウェンはリョウの申し出を快く快諾し改めて話し合いを再開した。


「まず、お姉ちゃんがなんで4才児で転生したのか判りますか?」


リョウの質問にコーウェン将軍は、フムと頷き何故かレティアの方に視線を送った。

まだ、懲りないのかな? 等と考えていたリョウだったが、それは間違いだったようだ。

レティアもそれに気づき頷き返したからだ。


「そうですな。あまり小難しい話では判りにくいと思いますのでかい摘まんでお教え致しましょう。それとこれは、キョウ陛下だけでなく、貴女様リョウ陛下についても同じ事が言えますので、そのつもりでお聞き下さい。」


リョウは、キョウが余りにも前世と違うので気になって聞いたのだが、それが自分の転生にも言えることだと聞き少し緊張してしまう。


(確かに、なんでこの年齢の身体で転生したんだろう? よく日本で読んだノベルでは、赤ちゃんとして生を受けるとか、その容姿のまま転移するとか、神の加護のもと容姿や力を授かるなんてのが一般的かなと思うんだけど、僕のこの身体はそれのどれでも無い気がする。)


「まず、リョウ様は3500年前に勃発した大戦の事はお聞きになっておられますかな?」

「鬼が攻め込んで来て、当時の神王と魔王が協力して撃退したというお話ですよね?」

「まあ、大雑把にはそうですな。ただ撃退といっても、魔王、神王様のお二方が構築した夢幻回廊という隔離世界になんとか追いやったと云うのが正解ですな。」


その事を話すコーウェンはどこか晴れない顔でいた。


「この時、お二方もそれなりの代償を受けらもうしてな、身体も魂も相当に傷付かれておった。それでもその後、それぞれの王になられ、魔界、天界、地上界の復興の陣頭指揮を数年取られておりもうした。その為か負った傷は回復するどころか、日に日に悪くなる一方での、その憔悴ぶりに従者達は心を傷め続けておった。」


そう言葉に出し、コーウェン将軍はレティアやラティス達に視線を送っていた。

そんな彼女達は当時を思い出しているのか、俯いてじっとしている。


(そうか、僕は覚えていないけど、レティア達は当時の神王の側に居たんだ。日に日にやつれる主人を見続けるのは辛いだろうな。)


「そこで、魔界四天王と天界六大天使が集まり、お二方の復活計画を立案し、実行に移したのだよ。もちろんお二人の了解も得てじゃぞ?」

「最初は相当にごねられたけどね。疲弊した民、特に地上界を見捨てて休む訳には! とか言って大変だったわよ。」


コーウェン将軍の後、ラティスが努めて明るく当時のエピソードを語る。


「そしてその計画と云うのが、魂と身体を分け、魂は比較的平和な環境の世界で力を蓄えてもらい、身体はこの世界で、一度土に返しそこから育った種子を、後に聖母と呼ばれる女性に植付け新たな幼体を復活させ、どちらもが成長した時点で転生させる予定だった。」

「だった? ですか?」


リョウはコーウェンの言葉の最後が気になった。」


「さよう、だった、ですな。まず魂の休息がよもや3000年も掛かるとは思わなかった事、そして転生が可能と思われた矢先に事故による多大な負荷の発生。これが転生に大きく影響を与えたようだ。」


ここでコーウェン将軍が一息つき、だされてあったお茶をゴクリと一気に飲み干した。


「ここからは私が説明いたしましょう。」


それを見計らった様に今度はレティアが話しを引き継いだ。


「あの時、事故に会っていなくて普通に私と接していれば、3000年前に魂を分離したように、リョウ様の魂を分離し天界にお招きする予定でした。ところがあの事故で、リョウ様の魂にも負の力が働き、魂の消失減少が起こったのです。私は慌てて転生術を実施し事故によって身体との分離状態であった魂を急ぎこちらに呼びました。その時リョウ様とお姉様、京華さんの願いを聞き、京華さんも転生させたのですが、まさかその方が魔王様だとは、驚きでした。」


ベットで眠るキョウの方を見つめるレティアだった。


「そういう訳で偶然、魔王キョウ様も転生され復活されたのですわ。いやあ~驚きました。なんの前触れもなく永年寝所から女の子の声が聞こえた時、近くにいた世話役の女性が失神してしまった程ですからの。」

「永年寝所?」

「ええ、2000年間、復活の為に器となる身体の成長を管理していた部屋のことですな。ちょうどこの部屋が

そうではないですかな?」


コーウェン将軍の予想を、レティア達が頷き肯定する。


「それじゃあ、身体はその時点で成長していたと云う事ですか?」


リョウの質問にコーウェンもレティアも首を縦に振る。


「そうです。それは若々しくお美しいお姿になっておられた。その肌は絹の如く輝く程白く、可憐な唇は桃の花様に可愛らしく、主張し過ぎないそのふくよかな胸は、全ての女性の憧れの形をしており、そのお尻は、」

「ス! ストッーーーーーーープ!!!!」

「レティア!! この色魔に鉄槌を!!」

「は!全力で!!!」



見るに耐えない惨状が続いております暫くお待ち下さい。

次回も読んでいただけると喜びます。

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