僕が女神様?10
投稿いたしました。
ぜひ読んでやって下さい。
コン、コン。
入室を求める扉を叩く音がする。
「失礼致します。魔界のコーウェン将軍からレティア様当てに書状が届いていましたので、お持ち致しました。」
あれから数分後、レティアは何事も無かった様にラティスと共にリョウの側に立ち、今後の事を相談していた時、魔界からの書状が届いたと報告があった。
「ちっ! またコーウェン将軍から? めんどくさいわね。」
「ちょ、ちょっとラティス! なんかレティアが物凄く機嫌が悪くなったみたいだけど、どうしたの?」
「え?ああ、コーウェン将軍ですね。魔界の重鎮で、魔王様の片腕としてとても優秀な、超イケメン魔族ですよ。」
「それが、レティアとどういった関係なの?」
「絶賛、片思い中なんですよ。コーウェン将軍が。」
「誰に?」
「レティアにです。」
「誰が?」
「コーウェン将軍がです。」
「え? 誰に?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
リョウとラティスの間に沈黙が数分流れた。
「解ります、解りますよ! リョウ陛下のその気持ち。この変態女に言い寄る男が要るだなんて、しかも相手は魔界のNo.2! 金持ちでイケメンの超エリートで、欠点という欠点がレティアに恋している事以外、見当たらない超優良物件なんですから。」
そう言いながら不思議そうにレティアを見つめるラティスであった。
「酷い言われようだけど、私は別にあんな男なんて興味ないです。私にはリョウ様一筋ですから。」
心底嫌そうな顔で、部下の女性が持って来た書状を眺め、受け取りたくないと手を出さずにいる。
それよりも、リョウは不思議に思った事があった。
「ラティス? その、魔界って魔族の方だよね?」
「そうですよ?」
「そもそも、魔族と神族って結婚とか、子供とかできるの?」
「ええ、全然問題ありませんよ。というより結構多いですね。それに子供も必ずどちらかの種族特性で生まれますから、混血種としての迫害とか一切ないですよ。」
当たり前の様に言うラティスにリョウは若干違和感があった。
前世でファンタジー系の小説をたまに呼んでいたリョウにとって、神族と魔族の仲が良くて普通に結婚して子供までつくっているのにはちょっと驚きであった。
「じゃあ、地上界の人達ともあるの?」
「そうですね。無いことは無いですけど、よほど神族や魔族の威圧に耐性を持っていないと、行為をした時に気がふれてしまう事がありますから、そうそう有る話じゃないですね。」
「なるほど。」
「あ、ちなみに魔族と神族は女性同士でも子供作れますからね。」
「え?」
「はい、大丈夫ですよ。私達は行為そのもで作る訳ではなく、その人の子が欲しいという双方の願いが一致すれば子を宿す事ができます。」
ラティスの爆弾発言だった。
(え~!!女の子同士で? 子供ができるの? もしかしてレティアって僕の事狙ってるとか? ラティスもなのかな?! うわ~~そんな事考えたら、変に意識してしまいそうだよ!!)
そんな事を考えてしまい、リョウは顔を赤くして、ついレティアの方を見てしまうと、そこには同じように顔を赤くしたレティアがじっとリョウを見詰め立っていた。
「う、その、レティア? さん?」
「・・・リョウ様、その、ずっと、お待ちしていますから・・・」
両手をぐっと胸の前で握りながら、上目使いでそんな事を言ってくるレティアに戸惑うリョウだった。
「ラ、ラティス! ど、どうしたら良いの?」
「え? 別に普通にしていて下さればいいですよ? はっきりいってリョウ様と結ばれたいと思う者は、この天界だけに留まらず、魔界、地上界でも星の数ほどいますから気にする必要ないですよ。それにリョウ陛下に釣り合わない様な輩は、全て私達六大天使があの世の送って差し上げますから!」
(やけにラティス張りきってるな。ま、まさかラティスまで良からぬ事を考えてるんじゃないだろうな?)
一抹の不安を抱えるリョウだったが、とにかく自分がしっかりしてれば大丈夫と心の中で唱え平常心を保つように努力をすることにした。
「あの~、宜しいでしょうか?」
「あ、はい、はい、ゴメンね。えっとコーウェン将軍からの手紙だったわよね?」
かなり話が脱線していたので様子を見ていたラティスの部下が、これではいつ終わるか解らないと思ったのか口を挟み、手紙を二つ差し出して来た。
「あれ? 手紙が二つですか?」
「はい、こちらはレティア様への個人的な手紙で、」
ボッ!!
部下の女性が二つ有る内の一つを説明し指し出そうとした瞬間、その手紙が前触れもなく発火し、一瞬で灰となって消えて行った。
「何!? 今の?!」
リョウは突然の出来事にビクッと身体と奮わせ驚くが、ラティスやその手紙を持っていた女性も自分から火が出た事など感じさせない何事も無かった様に無表情だった。
「心配ありません。レティアはいつもコーウェン将軍からの手紙は読まずに処分しますから。」
「し、しますからって・・・・・」
リョウは突っ込もうとしたが、あまりにもレティアの目が座っていたのでスルーすることに決めた。
読んでいただき有り難うございます。




