僕が女神様?7
投稿致します。
お暇があればちょっと見てやって下さい。
「そう言われましても、どこの誰に転生しているのかは簡単には解りませんし、天界に転生しているとも限りません。」
「え? じゃあ、魔界とか地上界という事もあるの?」
「転生術は天界に限定している訳ではないので、その可能性はあります。」
「そんな・・・・」
目に見えて落ち込む姿に、レティアとラティスがワナワナと慌て出す。
「リョ、リョウ陛下! だ、大丈夫ですよ! 私たちが必ず見つけだしますから!」
「そ、そうですとも、私も、リョウ様のお姉様、京華様の魂の波動は覚えておりますから、このレティア!必ず見つけてみせます。安心して下さい!」
ラティスは、うなだれるリョウに励ましの声をかけ、レティアはそれほど大きくない胸をドンと叩く。
「うん、ありがとう。でもねやっぱり僕も探したいんだ。お姉ちゃんが辛い思いをしているかも知れないのに、一人悠々と過ごすわけにはいかないもの。」
顔を上げ、二人を真剣眼差しで見つめ、決心が固い事を伝える。
それを見た二人は、双方が顔を見合わせ、お互いが溜息をついた。
「はあ、リョウ陛下は昔も今もやはり陛下ですね。その頑固さは変わりませんね。」
「解りました。リョウ様。どの道療養中に、記憶を取り戻す為や、勉強もして頂きたいと考えていましたから、外界に出ることも多いと思います。その時に私共と一緒にお姉様を探しましょう。そして必ず見つけましょうね。」
ベットに腰掛けるリョウの側に二人は跪き、必ず探し出すと誓う。
するとリョウは腰を上げ二人の頭に手を伸ばすと、優しく包み込むように抱く。
「ありがとう。よろしくお願いします。」
その声は、透き通る程の綺麗な声なのに、心に沁み入るような深く重みも感じる、この世の物とは思えない不思議な言葉力だった。
感動の為か、ラティスの瞳は涙で溢れかえり、一方のレティアは方をフルフルと震えさせその言葉を噛み締めて・・・・・
「うっ!」
レティアが呻き声を上げたかと思ったら、両手で鼻を凄い速さで覆う。
「ぶ!!」
吹き出る音と共にレティアの手の隙間から血が流れ出す。
「き!きったなああああ!! レティア! 何興奮してんの!!」
「ひゃっ、ひゃって、ふひうひふらったんひゃもん!」
「言葉になってない!! 私は平気だったぞ!?」
「にゃひ、ひってんの! あんひゃだっふぇ、きゃおが、こうこひゅと、しひぇるしゃない!」
「何を言っているのかさっぱりだわ! それよりリョウ陛下、少し手を緩めてもらえませんか? このままだと私も、気絶してしまいそうですから。」
言葉はしっかりしているが良く見ると、ラティスの顔は真っ赤になっており、鼻からツーーーーと赤いものが流れ出ていた。
慌てて、ラティス達を自分の腕の中から解放するリョウ。
「リョ、リョウ陛下、あまり突然な行動されると耐性がある私達でも、気絶しかねますのでご注意下さい。」
「どうして? 別に僕普通に感謝しただけだよ?」
ラティスの言葉に小首を傾げる。
なぜ、なのか解らないリョウ。
「うっ! そ、そのちょっとした仕種が駄目なんです! リョウ陛下は至高の方なのです。その慈愛に満ちた笑顔が美しい、この世の美の神髄であられるのです。その御方に抱きしめられて普通にしていられる方がおかしいのです!!」
レティアは相変わらず手で鼻を覆い、鼻血を止めるのに精一杯で、ラティスが変わりにリョウの凄さを力説して来る。
「そんな、大層な事じゃないと思うんだけどなあ?」
「甘い!です。リョウ陛下! でしたら実験をしましょう。テルエ! おいで!!」
ラティスがテルエと叫ぶと、今までいなかったはずなのにラティスの後ろに、膝を着き頭を下げる一人の女性が現れた。
傅いているので解りにくいがスラッとした長身の美女だろう。
ラティスより全然大人の女性といった感じだ。
「ラティス様お呼びでしょうか?」
「え? ラティス様? ってこの綺麗な女性ってラティスの何なの?」
リョウは13、4才の少女にしか見えないラティスを様と言って敬う、どう見ても20才くらいの美女に違和感を覚える。
「はい、このテルエは私の腹心の一人でとても優秀な部下です。」
「はあ? 部下? え?! ラティスって結構偉い人?神なの?」
「レティアからは何も聞いてません?」
「うん、六大天使というくらしか・・・」
額に手をやり大きく溜息をつくラティス。
「こら!レティア筆頭! 私たち六大天使の事ちゃんと伝えてないの?」
半ば呆れ顔で攻めるラティスにレティアはブンブンと首を縦に振っていた。
まだ鼻血と格闘しているようだ。
「はあ、では簡単に説明しますね。この天界の長であり、神族の頂点それがリョウ陛下です。」
「う、うん、実感無いけどそれはおおよそ聞いたよ?」
「そして、その親衛隊とも云うべき守護騎士六神を、六大天使と言っております。実質武官の頂点、リョウ陛下の直属にして、リョウ陛下に無償の愛を捧げる愛の奴隷!」
だんだん興奮して来たのか、最後は良く解らない事を言いのけるラティスだった。
「え~と、つまり、僕の次に位の高い神って事なのかな?」
「そうです。ちなみに文官の頂点は六大次官と言ってます。これは私たちと同等の地位にあるとお考え下さい。」
読んでいただき有り難うございます。




