僕が女神様?6
投稿いたしました。読んでみてやって下さい。
「ラ、ラティス!? どうして此処に?」
レティアにラティスと呼ばれた少女は、レティアより少し小柄で薄く青みがかった髪と白い肌がどことなくはかなげな印象を残す可憐という言葉が当てはまる風体だが、その切れ長な瞳は鋭い視線を放ち、その風体とは真逆に威圧すら感じる強さを秘めていた。
(服装が似ているな? レティアと同じ六大天使の一人なのかな? それにしてもこの服装、レティアが言ってたけどこれが守護騎士の制服らしいけど、何故、おヘソが出ているのかな?)
リョウがそんな事を考えていたせいか、いつのまにかラティスのおヘソ辺りを凝視していたようだ。
「あ、あの神王陛下、私のお腹、何か付いてます?」
「え?神王陛下って僕の事?」
コクコクとラティスと何故かレティアまで頷いている。
(神王だけでも違和感なのに、陛下まで付けられるとむずがゆいと云うか、恥ずかしいというか、これは耐えらそうにないな。)
「あの、ラティスさんだっけ?」
「は!! 神王陛下、さん付けはお止し下さい! ラティスとお呼び下さい!」
勢い良く肩膝を着き頭を深々と下げ礼をとるラティスの勢いに一歩下がるリョウ。
そのまま、ベットの縁に腰掛ける格好になった。
「その、神王陛下てのは止めてほしいのだけど、物凄く恥ずかしいんで。」
「そ、そうですか? 昔から神王陛下とお呼びしてました。が、それではどのように?」
「えっと、リョウで良いからね?」
「は! 了解であります! リョウ陛下!」
「いや、だからその陛下って言うのがね?」
「だ、駄目で、ありますか?」
リョウに呼び名で駄目出しをくらったのが物凄く悲しかったのか、上げた顔には悲痛の面持ちと涙をいっぱいに溜め込んだ瞳がリョウを射抜いていた。
「ああ! ゴメンね。そんな泣かせるつもりは無かったんだけど、まあ、良いか。その呼び方で良いよ。」
その言葉を聞いた瞬間、正しくこの世の春、幸せの絶頂の様な笑顔に変わるラティスを見て、リョウは思った。
(もしかして、六大天使ってこんなのばっかなんだろうか?)
そんな不安をしかめっ面で考えていると、さっきの答を求められているのかと思ったラティスが話だした。
「リョウ陛下、やはりお記憶、戻って、おられないのですね。」
「うん、ゴメンね。でもなんでラティスさ、じゃなかった、ラティスも知ってるの?」
「ああ、それはレティアから、思念伝達。今までのリョウ陛下、レティアのやり取り、おおよそ伝えて貰ってました、ので。」
(そんな便利な力があるんだ。僕にも出来るのかな? これが出来たら電話なんて要らないのかも?)
「それで、リョウ陛下、この服装のお腹が出ている事ですが、」
「うん」
「私達、神聖術、法術を使用します。その時、使用続ける長さで長くなると徐々に熱が体内に貯まって行きます。」
「フンフン」
「その体内に貯まる箇所が大体この丹田といわれるお腹周りなんです。なのでその熱を発散しやすくするために、こうした格好が採用されているのです。」
「それじゃあ、男性もそうなの?」
「まさか、男性がこんな格好してたら気持ち悪いじゃないですか。」
「これは女子の特権です!」
(何故、握りこぶしを突き上げてまで自慢するんだろう? っていうかそれってただたんに機能より可愛いからだからと云う事じゃないのか?)
「ちなみにリョウ陛下のお召し物はこれよりもっと可愛いく仕上げてありますので!」
「ええ~!? これ僕も着るの!」
「「当然です!」」
レティアとラティスが二人が同時に頷く。
リョウは服を着た時の事を考えて赤面してしまったが、それより最初のラティスの言葉を思いだして慌て始めた。
「ラティス、そのさっき部屋に入るとき何か言ってなかった?」
「はい、リョウ陛下は、神聖なるお方であり、超耐性保持でいらっしゃいますので、病気になる事などありません。ですから自ら探しに行かれなくても、私どもが必ず見つけて参りますので、ごゆるりとお過ごし下さい。」
そうか、とか言いながらレティアがポンと手を叩いている。
忘れていたようだ。
「で、でも僕はじっと待つだけじゃ嫌なんだ!」
ありがとうございました。




