コノハの正体
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ハクウは、自分の持つ力をある程度コノハに説明した。
最初は、疑っていたが実際に気によって会話をしていたため納得してくれた。
『僕の説明は、ここまで。次は、君の事を教えてほしいかな』
『わたしの事ですか』
コノハはこの人に自分についてどう説明すればいいのか迷った。
『無理にとは言わないよ。どうやらここまでに酷い目にあってきたみたいだしね』
『ど、どうして』
『君を治療した時、あそこから落ちた傷以外にも体中に痣がいくつもあった。そして、それはほとんどがムチで打たれたものだって事がわかった』
コノハは目を見開いてハクウを見た。
目が見えないというのにコノハの体の状態。言わなかったがコノハの〝今〟身分について。
彼女はその洞察力に驚いていた。
『御想像のとおりです。わたしは、ハクウ様が考えているとおり、奴隷です』
彼女の口から答えが出た。
『でも、それだけじゃない』
『えっ』
『目が見えないけど、僕の直感だけど。君は、元々、奴隷だったとは思えないんだよ』
『ど、どういう意味ですか』
『君からは、高貴な雰囲気が出ている。とても奴隷の身分では到底出せない』
『・・・・・・』
コノハは黙って聞いていた。
『君は、ここから少し歩いた街の身分の高い所のお嬢様じゃないのかい』
ハクウは、ゆっくりと言った。
沈黙を通してはいたがコノハは諦め、口を開いた。
『お見事です。私は、かつて、ここから少し向こうにあります城下町を納めていた主の娘。秋雨 火野葉と申します』
はっきりと告げるのであった。
『姫様とは知らず、御無礼の数々。どうかお許しを』
ハクウは下げた。
『い、いえ!お気になさらず、それにもう姫ではありませんから。助けていただいのはこちらの方です』
今度は、コノハは頭を下げた。
『顔を上げて下さい。』
『すいません』
『失礼を承知でお聞きしたいのですが。あなたは、奴隷になってまだ早い。一体何があったのですか』
『すいません。助けられておきながら勝手ですがお話することはできません』
『申し訳ございません。勝手な事を聞いてしまいました』
『では、改めて、コノハ様は、モミジ様をご存知でしょうか?』
『は、はい!モミジ様は、私の友人です!ハクウ様はモミジ様を知っているのですか!』
驚きの声をあげ、ハクウに聞いてきた。
『はい。旅の途中で、コノハ様がモミジ様のご友人ならば、受け取っていただけないでしょうか?』
『何をでしょうか?』
ハクウは懐から包みを出し、コノハに差し出した。
『モミジ様から渡して欲しいと頼まれた物です』




