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丈夫なだけが、取り柄です…  作者: かたこり
1章 始まり - 森の中
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56 ジャングル

翌日、ウホウホがジャングルの案内をしてくれた。


昨日の川辺を上っていくと、地響きのような音が聞こえてきた。

木々を抜けて視界がひらけると、目の前に大きな滝があった。

はるか上から落ちていて、白い水煙が轟音を上げていた。

滝の下は、大きな淵になっている。

淵は水量が多く、かなり深いようで、魚の気配が多い。

滝の上から、豊富なエサが落ちてくるのだろう。

ウホウホが期待の目で、僕と淵を見比べている。

僕は気配を探り、一番近い魚でも少し深いので、精気を込めて矢で射った。

浮かんできた魚は、大きかった。

2人で食べても、1尾で十分なので、魚を焼く用意をした。

ウホウホは、しばらくいなくなると、両手に果物を持って戻ってきた。

朝食をすませると、僕達は移動した。

しばらく行くと、岩山にあいた、大きな洞窟の前に出た。

中は、広い通路のようになっていて、空気がひんやりとしている。

水の音がどこかから聞こえていて、壁は湿っている。

壁の何かがわずかに光っていて、うっすらとウホウホの背中が見えている。

しばらく進むと、天井の高いドームのようなところに出た。

鉱石が、様々な色の光を放っていて、幻想的だった。

違う世界の夜空を見上げているようだった。

ウホウホも、うっとりと、その光を見上げている。

僕らは、しばらくその光を見て、時間を過ごした。

洞窟の奥は、深く続いているようだった。

奥からは、冷たい風が流れてきている。

奥の方には多くの気配がうごめいていて、その中には危険な大きな気配もあった。

僕らは、洞窟を出た。

隠れ家に向かう途中、少しそれて、ウホウホは進んだ。

視界がひらけると、そこは一面の花畑だった。

様々な色の花が、咲き乱れていた。

そこは、とても美しいけど、なんか嫌な感じがした。

ウホウホを見ると、厳しい顔をしている。

「毒なのか。」

僕が問いかけると、ウホウホはうなずいた。

『もっとこわい』

そう、感じ取れた。

見ていると、大きなネズミが迷い込んでいる。

どうも、足取りがふらついていてあやしい。

そこに、地面からゆっくりと、多くのツルが上がってくる。

静かにネズミを包み込むと、下がっていった。

多くの栄養を取って、花が咲き続けるのか。

ウホウホは、ここには近づくなと、教えてくれたのだ。

川で水を浴び、大うさぎを獲って、隠れ家に戻った。

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