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丈夫なだけが、取り柄です…  作者: かたこり
1章 始まり - 森の中
23/97

23 気術の練習

ミカンは僕に、いくつかの気術の使い方を簡単に説明した。

「どの気術を使いたいかよりも、どの気術を使えるかを知ったほうがいい。人それぞれ、向き不向きがあるからね。」

ミカンは言った。


僕は、説明された順に、試していった。

指先からの明るい光は、簡単に出た。

明るさは強くなったり、弱くなったり、安定しなかった。


明かりを落として、精気のかたまりを飛ばすことはできた。

まっすぐ飛ばなかったり、フダにあたらなかったり、力が安定しなかったり、精度は悪かった。

足から精気を噴出させ、わずかに浮くこともできた。

これは、バランスを崩してすぐに転んだ。


傷を治療するというのは、感覚的によくわからなかった。

傷というものが、よくわからなかった。

獣を近付きにくくすることも、よく理解できなかった。

ばあちゃんが、木の上の家にしているヤツと同じだと思うが、どうやっているのか感覚がわからなかった。

生き物の歩いた跡をたどることは、できた。

生き物が放つ気配より、はるかに弱い気配が、地面に残されているのを見つけることができた。

が、見つけにくく、すぐに見失った。


僕の気術に、ミカンは感心してくれた。

「はじめから、ここまでできる子は、いないよ?」

ミカンがほめてくれた。

僕としては、はじめてという気はしなかった。


ばあちゃんから習ったことを、変化させたり、方向を変えたり、放出のしかたを変えたりしただけだった。


ほかにも、ミカンはいろいろと研究しているようだったが、理解できないので、聞かなかった。


「あんたは、精気を凝縮して飛ばすことが、1番向いているみたいだね。昔の達人で、火や氷を飛ばした人もいたそうよ。なんか、きっかけっていうか、火種みたいなものが、必要だろうけどね。」

とにかく、習ったことを強く確実にできるように、今日から練習することを、僕はミカンと約束した。

そして、お礼を言って、僕の気術の練習は終わった。


まだ、早かったので、僕は散歩をしようと、外に出た。

少し歩くと、村長がこちらに向かって来ているところだった。


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