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丈夫なだけが、取り柄です…  作者: かたこり
1章 始まり - 森の中
19/97

19 少年たち

「わたしキウイ、あなた、強いのね。」

活発そうな、髪の短い女の子が、笑顔で話しかけてきた。小柄で、僕よりは年下のようだ。

「僕、ゴロゴロ。うん、大イノシシよりはね。」

僕も、笑った。

「すごいね、すごいよ、本当に。」

横から、痩せて背の低い少年が割り込んできた。

「ああ、まったく、大したヤツだ。あのデカイ大イノシシを一撃だなんて。狩りは、誰に習ったんだ?」

背が高くて、ガッシリとした少年が、聞いてきた。

「いっしょに住んでるばあちゃんに、習ったんだ。」

「へえ。ばあちゃんも、強いのか?」

「うん。強いよ。年寄りだから、力はないけど、とっても強い。」

「ふ~ん。」

みんなが、うなずいた。

「私、プラム。私たちも、君みたいに強くなれるかしら?」

背が高くて髪の長い、僕よりは年上に見える女の子が言った。

「なれるよ。練習すれば、誰でも強くなれる。」

僕は答えた。

「まだ、しばらくここにいるんだろ? 明日、練習のしかたを教えてくれないか?」

背の高い少年が聞いた。

「うん、ぜひ、たのむよ。」

痩せた少年も、言った。

横で女の子たちも、うなずいている。

「うん、いいよ。」

僕は引き受けた。

「どこに泊まるんだ? 朝飯食ったら、迎えに行く。」

「猟師のコメさんちに泊めてもらう。」

「それ、ウチだ!」

キウイが言った。

「猟師コメは私の父さん。」

キウイが胸を張ると、周りがうなずいている。

「あ、でも、明日は、気術師のミカンさんのところに行かなければ…。」

僕は、訪ねろと言われていた、ばあちゃんの友人のことを思い出した。

「それ、ウチだ!」

痩せた少年が言った。

「そうだ、まだ言ってなかった。僕はユズ。ウチのばあちゃんが、その気術師ミカンさ。」

「へー。偶然だね。」

僕が言うと、みんなが笑った。

「小さい村なのさ。俺も自己紹介がまだだった。猟師ムギの子のザクロだ。」

「ちなみに私は村長ドンブリの孫よ。」

プラムが言った。

「へー。みんな、つながってる。」

「ああ、みんな、つながってる。」

ザクロが答えて、みんなが笑った。

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