美少女のお願い
俺が…お礼を言われるほどのことをしたか?
会話経験が少ない俺には全くわからない。もしそうなら、それは友達ができた時よりも嬉しいな。
それより、この少女がこんな思いをして、ここに来たなんて、想像もつかなかった。きっと少女は今、辛い思いを抱えていると思う。サムルチェルという所での家族などとも、離れたのだから。そう思うと、なにか自分に出来ることがないだろうか?
「…私は今、サムルチェルに帰らなければなりません。それは、…家族に会いたい為でもあります。
…でも、サムルチェルに戻る方法がわからないのです…だから…無理を承知でお願いします。ここに、サムルチェルに帰るまでの間…住まわせてください!あなたしか頼れないのです!」
少女が言った言葉は、あまりに衝撃的な発言であった。俺はポカーンとしていると
「ダメですよね…いきなり無茶言ってごめんなさい…今日中に出ていきます。」
「いやいや!大丈夫です!全く気にしていないです!
こんな姫様の家と比べれば蟻並の家ですが、それでも宜しければ、どうぞサムルチェルという所に帰るまで、ここにお住まい下さい!ただ、こんな美少女さんがここに住まうなんて聞いて驚いただけです!」
自然に口が開き、言ってしまった。さっきの言葉に関しては、全く気にしていないし、話を聞いて、俺にあのようなことを言った理由も理解した。それより、こんなに辛い思いをしていたと思ったら、助けたいと思ったしな…
「そんな…全く大丈夫ですよ!私…広い家が苦手なので、こちらの方が落ち着きますし、それに…美少女なんて…やめてください//」
デレパワー53億を検出致しました。脳内永久保存
完了。これで、悔いもないかな。と、初めて体験した
デレに涙が零れた。
「え…?あなた、なんで泣いてるの!?」
「いや、気にしないでくれ…姫様。」
そういえば、俺ってあなたって言われんてんのか。
できれば…和也と呼んでほしいと思う俺は、何様だ。
神様だ。
と、調子に乗っていると少女が小さな声でそっと言う。
「あの…私のことは…アラムとお呼びください。」
なにこれ、まじでこの少女SS+級なんですが、
俺の思うことを、わかっているかのように話が
進んで行く…この流れなら、いけるよね?
「じゃじゃじゃぼぼぼびょくのことは、かかか和也と読んでくださぃ。…」
はい俺の下の名前で読んでもらう作戦終了のお知らせ
緊張して、噛みましたーはいー。
「いいですよ。和也さん!」
と、少女は上品に笑った。まじかよ、こんなにあっさりと…あまりの歓喜に声が出た。
「アラムは、天使なんですか女神なんですか販売休止中のポテトチップスなんですか?」




