秘密の少女
「よくわからないですが、ありがとうございます。」
くっそ、やってしまった…あまりの歓喜に声が出てしまったあまりに、なんだよ販売休止中のポテトチップスって…アラムはジャガイモかよ…絶対引かれた…
「あの…この家に親御さんや、兄弟がいるのですよね?」
あ!そうだよ…忘れていたけど、
あの姉たちにこの少女の事がバレたらな…いろいろ説明が大変そうだし、まだこの少女の存在を隠しておいた方がいいな…
「えっとね…親は…遠くで仕事があって家にはずっといないんだ。姉と妹が今この家にいるんだけどね。」
「そうなのですか!親御さんは、単身赴任中と…
ならば、兄弟さん達に礼儀を込めてこれからお世話になるので、ご挨拶に伺いに行っていきます!」
と、やる気満々にドアを出ていこうとするアラムを
俺は全力で止めた。
「ちょちょちょ!待って待って!ドントオープンザドア!」
「何故です?今日からこのような素晴らしい場所に
住まわせて頂くのですから、挨拶は当然です。」
流石の王族で、礼儀がなっているのだが、状況がな…
姉にどう説明すればいいのかわからないから
ここにかくまってもらっているのだ。
なんだ、こちら天井から来たゼノビアアラムさんです
とか、ふざけてんだろ。無理だ無理。
「あのな…お前はこの世界に転移してきて、状況が普通と違うんだよ。しかもな、いきなり知らない人が家にいて、挨拶してきたら明らかにおかしいだろ?強盗だと思われるよ。一旦物事を整理しよう…な?」
「そ、それは…確かに…全く和也さんの言う通りです。嬉しくてつい、先走ってしまいました。」
理解が早くてマジ助かる。どうやら、どういう状況なのか再確認してくれたようだ。
「では、このまま和也さんの家族に隠しながら
私はここに住まうのですか?」
少女は、少し寂しげに呟いた。確かに、いつまでも隠していても、いずれかはバレる。だったら、バラした方がいいのか……でも、どう話せば…
あ、いい方法を思いついた。
1番簡単で、危険な賭けだけど…
「一つ思いついたんだけど、家族にいちかばちか紹介する方法がある。」




