表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界から来た野郎ども  作者: 大扉 なつむ
〜第1章〜天井から来た美少女
6/12

優しさとおまかせ

あれから、自分の決意をして、少女はまだ座っている。

というか、寝ていた。あれからまだ少ししか経っていないが、頭が混乱してしまったのだろう。疲れたのだと思う。俺は、布団の毛布を静かに掛けてやった。


現在時刻は七時をまわる。いつもなら夕飯の時間だ。

ぼーっとしていると、ノックが聞こえてきた。


「私だよ…紗枝…今日は言い過ぎた…和ごめんね。

献立は和の好きな、炊き込みご飯だから。ドアの横に置いておくね。食べたら、外に置いといていいからね……和は…和は1人じゃないから…私がいるから!相談はなかなかできないと思う。それでもね、一人で抱え込まいでね…?」


こんなに優しい姉を見るのは初めてだった。

本当はこんなにも俺のことを気にしてくれる。

嫌いと言いながらも…本当は心の奥底では好きなのだ、姉のことが。


「うぅん…姉ちゃんのせいじゃないから、あまり

考え込まなくていいよ。これは、俺の問題だから。

ただ…当分は一人にしてほしい…お願い…」


こんなこと言ったら、自分のせいじゃないかと姉は

心配するに決まっているが、悪い…

俺がここにいなきゃ、この少女が何をするか、

本当にわからない、心配なのだ。

ごめんな姉ちゃん。今のこの時が人生で一番大事だと思うんだ。


「…そう、わかった!無理しないでね…」


そう言って、ゆっくりと階段を下る音が静かに

この家の隅まで響き、やがて聞こえなくなった。


ドアをゆっくりと開け、置いてある夕飯を持ち上げる。重くないはずなのに、気持ちがずっしりと

詰まっているように感じる。

自分の机に置き、椅子に座る。よく見ると、

置き手紙がラップのかかった茶碗の上に置いてあった。



「明日の夕飯は、なにがいいかな?」



ある意味怖い。俺が最初から当分自分の部屋で

夕飯を食べるということをわかっていたのだ。

うちの姉は、どこまで俺のことを知っているのか…


今日の夕飯の献立は、炊き込みご飯、味噌汁、魚、漬物、とthe和食だ。早速、いただく。


「いただきます。」


上手い、箸が次々に口へ運んでいく。うちの姉は

料理がとても上手い。確か…5歳ほどから料理をしていたような…流石、家事全般をしているほどだと

感心しながら食べていた。これで、性格がもうちょっとなー…と、欲望を抱いてしまった自分は、何様だ。


やがて数分で完食してしまった。


「美味しかったー…」


と、満足げに言っていると

ふと、置き手紙に丁寧に文字を加えた。



「おまかせで。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ