舞い降りてきた美少女
「ただぃま…」
静かな玄関に、自分の声がまるで、人類が
滅んだかのような声が響いた。
「なんだその、ゲームの超絶縛りプレイを
断念した後、視聴者から炎上を受けたみたいな、
死んだ声は…」
こいつは、俺の姉の、早瀬 紗枝だ。
この女は、アニメ、ゲームにおいて
完璧なオタクである。
しかし、周りに本性を隠して生活していて、
通称、隠れオタクというヤツなのだ。
それで、学校では猫かぶって
優等生ぶっているのが本当に気にくわない。
弟は、こんな苦労してるんだぞ。
と、圧倒的、人事をぶちかます所だった。
しかし、気持ちが抑えきれずに…
「相変わらず、発想力が太陽並だね、傷つくから、
そういうのやめろよ、低脳変態ゴリラ。」
「ひどいよ、和!真顔でそんなこと言って、
そういうプレイが好きなの?」
こいつは、頭のネジどうした?大丈夫か?
とりあえず、アフリカ大陸の周りを、十周しろ。
そのあと、ナイル川往復でお願いします。
そして、お前にはこの言葉をプレゼントするよ。
「殺意を込めて、爆弾を。」
「ヤンデレなんですね、わかります。」
無視して、よく手を洗い、
エデンの園へと一直線で向かう。
あ、エデンの園とは、俺の部屋である。
ガチャッというドアを開ける音が、今日も
お疲れ様です。と聞こえるようで、
とても、気持ちが良い。
返事の代わりに笑って返した。
カバンをぶん投げて、破損するような音がしたが、
気にせずに電気を消し、そのままいつものように
晩御飯まで、レッツドリームするために寝ていた、
その時…
天井から奇妙な音がしたような気がした。
「ん………気のせいか。」
しかし、音は次第に大きくなり、
聞いたことのない効果音が天井から鳴り出す。
「なんだ?まさか……ハクビシン!?」
すぐに、起き上がり、体制を整えた。すると、
突然、天井に小さな黒い穴が空き、
次第に広がっていく。
「黒い…穴?いや、あれはなんだ…空間?」
明らかに穴では無かった。
覗けば、何かの空間のようなものだった。
その空間らしいものは、膨張しながら、
床へ向けて、光を発射している。
しかし、現実的にありえない。
「あーあ夢かよ。期待した俺に謝れ、夢。」
学校帰りにぶつぶつ脳内で言いながら考えていたから
夢に出てしまったと考えて、非常に残念がっていた、
その時だった。
天井の、空間のような穴から、
突然、一人の少女が降りてきた。
ゆっくり、ゆっくりと舞い降りてくるその姿が、
空間らしいものから発射されている
光に包まれている。
光に当たったその少女はとても美しく、
実に素晴らしく、華麗であった。
まるで、この次元にいないかのような顔つきに
思わず感動のあまり、固まってしまう。
「神様…お持ち帰りで。 」
と、静かに驚いた顔で言った。
この際、キモイでもなんでも言え!
今はどうでもいい。
やがて床につき、少女は辺りを何度も見回し、
俺を少し睨むかのように見るなり、こう言った。
「ここは何処?あなたは何者?」
誰もが言い返すであろう。
「こっちが聞きたい。」




