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異世界ガクブル半隠遁  作者: 尾中垂太
乙女の身嗜みがととのうまで編
12/26

物々交換は礼儀正しく

昨日中に上げるはずがずれ込んでしまいすいません。

メモを間違って消してしまい書き直ししました(汗)



貨幣価値を少し直しました。話事態は変わってません!


「じゃーねー」



ひらひらと手を振り三毛猫を見送る。

ああ、私の良き話し相手が行ってしまう・・・。

・・・なんかこれだけだと凄い寂しい人みたいでちょっとへこんだ。

いや、異世界に来たのと合わせるともうベッコベコにへこんでるな・・・。

ここの犬と猫は話が出来ると判明したし、話し相手としては間違ってないはずだ。



『いっそ清々しいほどの無知っぷりだにゃあ』



とか初めて話しかけられた時は心臓飛び出るかと思った。

次に自分の頭を疑い、ついに幻聴が!こ、こちら品川!現実への帰還を要請します!!

とかってアワアワしてた。

耳を通り越して真っ先に頭を疑うあたり、やっぱりかなりのストレスを感じているんだと思う。

ああ文明が懐かしい。


ストレスの再確認の原因となった三毛猫はなんて表現すれば良いのか・・・。

自称、森の賢者で言葉の端々が馬鹿っぽい。

にゃーとか言葉尻や途中に使ってて可愛らしい筈なんだけど、態度で減点。

そして若干のナルシストの気あり。

他の3匹は白い仔猫以外は多少の違いはあれど三毛猫と似たり寄ったりな印象を受けた。

つまりどことなく馬鹿っぽい。


白い子は超可愛かった。


『シナ好き、【とっておき】おいしいにゃ~』


女の子は素直が一番だと思った瞬間だった。

舌っ足らずな幼い声で言われて、私の何かが燃えた。萌え的な意味で。

名前が違うのがかなり気になったが言わないでおく。

無意味かもしれないが私だってラノベやら何やら嗜んでいたのだ。

真名だのそういった方面で用心に越した事はない。

その後、白い子に【とっておき】をプレゼントしたのは、流れ的にまぁしょうがない事だと思う。






小屋で回復薬の作成に入る。

三毛猫に教えてもらったがいつも作ってた奴はRPGでいうハイポーションだったらしい。

なので今回は下級回復薬を。


『どこに行っても需要はあるにゃ。

 でも此処じゃそれに見合った対価を貰うのはシナじゃ無理だろうにゃあ。

 此処みたいに皆が生き足掻いてるにゃかで上級回復薬持ってる奴が居たら・・・後は解るにゃ?』



カモネギかぁ・・・。

確かにゲームとかでも最初の村にハイポーションなんぞ置いてないしな。

三毛猫情報だと麓の村≪シテーゼドラン≫はあまり裕福なところじゃないと聞いた。

政治犯的な人の身内を集めた村だとも。

・・・なんかフラグ臭が半端無い。


いま私は上級回復薬をそれなりの数所有している。

これで救える命もそれなりにあるのだろう。

人里に行けば怪我人も病人もそれなりに目にする機会があるはず。

非人道的だけどいつか見た、荷物持ちのおっさんみたく見て見ぬ振りを貫こう。

おっさんの時はよく解らない内に終わってた。

でも自分で行動しないという行動を取った時、きっと自己嫌悪とか罪悪感とか物凄いのだろう。


命大事に。


RPGとかで仲間に出す作戦のうちの1つだ。

そう、作戦なのだ。

__地球≪もとの世界≫に帰るための。



『話が伝わってなによりにゃ』



三毛猫はそう言って満足そうに念話を締め括った。

ドヤ顔にイラッときたが黙って骨せんべいを渡す。情報提供のお礼だ。

小躍りしそうな勢いで食べる様はやはり馬鹿っぽくて残念だ。

見た目はフワフワで普通に可愛いんだけどなぁ。







『シナ。己等も交渉を希望する』



その言葉と供に仔犬達が来た。

こら三毛猫、舌打ちするんじゃない。


「交渉?」

『是』


短いっ!

仲間同士や犬猫間での念話と私に念話を飛ばすのとは勝手が違うらしく彼等はいつもこんな感じだ。

猫は偉そうで犬は寡黙。

彼等は日に一度あげている餌が足りないとこうやって来るのだ。

猫は情報、犬は山の物を持って。

さてさて今度は何を持って来たのか。


『芋だ』

「芋?」


ころりと地面に置かれたのはかなり小ぶりだがジャガイモだった。

それが3つ。


「ジャガイモ!?この山にもあるんだ!!」

『いや麓からだ』

『ちにゃみに之はクルー芋だにゃ』


麓!?麓ってまさか・・・。

ていうかクルー芋って言うのか、見た目ジャガイモなんだけどなぁ。


「麓って・・・」

『是。セテーゼドランの作物だ』


う、うわー!!

やっぱり!やっぱり盗品だったー!!

嫌な汗が一気に噴出してくる。

どうしよう!?断るべき?でもジャガイモ食べたいー!

どこかハスキー犬に似ている黒い仔犬は不思議そうにこちらを見つめている。

・・・顔立ちが怖いから睨まれてるようにすら感じる。


『畑でも掘り起こしたのかにゃ?』

『否。麓に降りたが芋を投げられた』

『ああ喰われると思ったんだろうにゃー』

『・・・』


無理無理無理!

か、会話が怖すぎる。

村人に姿見られただけで芋投げられるって・・・。

お願い!喰うの部分を否定してー!!その沈黙が怖すぎる!


「え、えーと・・・盗品じゃないんだよね?」

『・・・是』


・・・もう何も言うまい。

投げたって事はいらなかったって事にしておこう、うん、うん。

【写真収納≪おどうぐばこ≫】から【とっておき】を出してクルー芋を受け取る。

しかめっ面で尻尾だけはフリフリしている黒犬。

たとえ薄汚れてボサボサだろうともね。

猫達は普通に綺麗な毛並みだから余計際立つ。

今度洗ってあげようかな・・・いや、やっぱやめとこう。

トラウマが進行中の今、接触はまだまだ危険だ。


そうこうしている内に夕食時だ。

今晩は何を食べようか?

ううん、そろそろ調味料とかが本気で欲しいな。

入れるだけで劇的に味が変わるって凄い事だったんだな本当に。


『シナ、降りたいか?』

「うーん、正直ね~。色々欲しいし」

『何を欲する』

「えーと、盗品はまじで勘弁して」

『是』


欲しいものは山ほどあるのだ。

つらつらと欲しい物をあげていると突然三毛猫が高笑いを始めた。


『にゃははっはは!

 にゃるほど!にゃるほど!脳筋の癖に良く考えたにゃ!!』


詳しく話を聞くとこうだった。

私の足では麓まで行くのにかなりの時間がかかる、なので代行してきてくれるらしい。

ただ、犬達は村人に敵認識をされている為、比較的グレーゾーンの猫達が村内で代行。

村から小屋までの荷運びを犬達がするといった計画だった。

・・・そんなんで大丈夫なのか。


かなりノリノリだった猫達は私作の上級回復薬を1つ持っていった。

交渉は任せろって高笑いしながら出て行ったが、かなり心配だ。

犬達は帰りに居れば良いので遅れて出発をするらしい。





・・・初めてのおつかい、かぁ。うん、もう何も言うまい。




新しく判明した機能【精霊監視網《お見通し》】を起動する。


もともとテレビが見れるはずだったこの機能。

なんていうか読んで字のごとくの機能だ。

精霊さんの視界を画面上で共有、音声は精霊さんがヒアリングが苦手なので常にミュート放送。

ちなみに設定を弄れば映像と供にテロップで精霊さんのおしゃべり解説が流れる仕様だ。


「どんな感じかなーっと・・・」


ここ最近は朝に下級回復薬を作った後は、日がな一日この山の中と周辺を見て過ごしている。

もっと遠くが見たかったけど大精霊さんに諭された。

視界を共有する精霊さんに向き不向きがある。下手に視界共有をしてしまうと、とんでもない物が映ってしまう事があるとか。

選別後、個々の精霊さんと話をつける事によって、やっとチャンネルが増えるらしい。

で、その作業は大精霊さんがやってくれると。


いつもながら良い人過ぎて心配になるほどだ。人じゃないけど・・・。

大精霊さんは・・・うーん、孫をベタ甘に甘やかす爺様みたいだ。

あとスマホはサイトの制限がかかってるキッズケータイを連想してしまった。

それで精霊さん達は取りあえず誰かの気を引きたい幼児。


「幼児・・・うわぁ・・・自分で行ってて超納得した・・・」


なんせ彼等、事あるごとにアピールを繰り返す。

急に風を吹かしてみたり、花を咲かせてみたりする。

最初の頃に一々びっくりして泣き叫んだ事は一生忘れられない。

しかも【電波受信≪つぶやき≫】を起動すると重要そうな事まで延々と喋りまくるのだ。

命を大事にしたい一般人としては困る。かなり困る。魔術の理論なんて話されても意味が理解できないのだ。

そのくせ知った事がばれたら死亡フラグが乱立という・・・お、恐ろしすぎる。

なので7割がたはスルーですすいません。


「しっかし王家のスキャンダルはちょっと面白かった・・・」


精霊さん達が盛って話てくれるのもあり、ちょっとしたラノベやハーレクインを読んでる気にさせられたものだ。その結果、どこぞの王族には昔から変わった人間が多いという印象を受けた。

近づきたいかはまた別だが。


ああ遅くなったが【電波受信≪つぶやき≫】とは、やっと名前の決まった青い蛇のつぶやきアプリの事だ。

実際に受信するのは電波じゃなくて念波だけど気分的に電波にしてみた。

地球で精霊さんの話してたら間違いなく電波ちゃん認定を喰らうだろうって皮肉も込めてたりするんだなこれが。


「おー、いたいた」


三毛猫達がシテーゼドランに着いてから数日、彼女達は真面目に交渉を続けているようだ。

ある程度は想像してたけど、現代みたいにすぐ物が手に入るわけじゃないらしくて時間がかかっている。

私のハンカチに包んだハイポーション≪上級回復薬≫を前に話し込んでいるみたいだ。

音が聞こえないからはっきりとは言えないが多分商談中なのだろう。


やる事もないし私は山≪此処≫から大人しく様子を見ているとしよう。





**************************


ここは罪始まる村シテーゼドラン。


時刻は昼を回る頃だが住人はほとんどといっていいほど見当たらない。

シテーゼドラン村長から外に出るなと指示されているからだ。

古猫種が山から降りてきた。

村を守っていた自警団からそう報告を受けた上での指示だった。

住人達は指示に従い家々で身を寄せ合い息を殺す。

また、ときおり村長宅のある方角に向かい精霊への祈りの言葉を一心に紡ぐのだった。



シテーゼドランの村長であるセトラックは困惑していた。

理由は突然の来客__3色の毛色を持つ仔猫__にあった。

これが唯の仔猫であったならばどれだけ良かった事か。しかしながら目の前の仔猫の瞳は満月のような金色。

金の瞳を持つ、それは古猫種であるということの証明。

前触れもなく村を訪れた古猫種の幼体は薄桃色の包みを見せこう言った。


『交渉を希望する。至急席を設けよ』


古猫種が姿を見せるのは非常に珍しい。

村に伝わる文献には彼女等は雌しかおらず気まぐれかつ残忍・狡猾である。しかしそういった反面、極稀に村に降りてきては気まぐれに知識を授ける事から山の賢者とも呼ばれていた。

古犬種ならば家畜を差し出せばいい。彼等は腹が膨れれば山へと帰っていく。

しかし彼女達は仕留めた獲物をそのままに山へと戻って行く事もある。恐らく気まぐれで残忍とはそういうことなのだろう。



__ううむ、気を引き締めて行かんとなぁ。



無茶な要求を受け入れてその場を凌げても、その後もそれが続いたら?

当然村は立ち行かなくなってしまう。

そうやすやすと村を差し出すわけには行かない。今後の村の為にも恐怖心を押さえ込み毅然とした態度で交渉とやらに挑もう。

セトラックはそう考えた。

後ろに控える数人の自警団の青年達に向かい頷く。

いま、人族の老人と古猫種の幼体との交渉がここに始まった。


「ワシがシテーゼドラン村長のセトラックじゃ。お待たせして申し訳ないが交渉とは一体どういったことですかな?」

『かまわぬ。我の事は知っておろう?何、これの対価に見合う物を貰い受けたいだけの事』


そう言って開かれた包みには2本の薬ビン。色からして回復薬だろう。

古猫種が回復薬を作るとは聞いた事がないが一体どういったことなのか。交渉とやらの席に着いたセトラックにの困惑はますます深まるばかりだ。


「・・・これは古猫種殿が作られたので?」

『否。そう深く考えずとも良い。これは我等が友が作りし物。鑑定後これの対価を貰い受けたい』

「友・・・いや、早速鑑定をしようかのう」


あの山に回復薬を作れる存在がある事に驚きながらも、古猫種が面白そうに目を細める中で鑑定の魔法を使う。

魔法陣が書かれた古びた羊皮紙に回復薬を置き呪文を唱える。


「真眼を持って真価を求めん【鑑定】」


集まった光はうっすらと回復薬を照らす。



【上級回復薬・改】

【精霊の加護】

【最上級回復薬と同等】



【鑑定】を使ったセトリックは驚きに目を見開き、声を出さなかった自分を褒めた。

異変に気づいた自警団の青年がセトリックを気遣う、その様子を古猫種はただただ面白そうに観ている。


『にゃはっ・・・・・・どうした?人間』


一瞬、奇妙な鳴き声をあげた古猫種が声をかけてくるが、その声色は楽しくて仕方がないといった感情を隠しもしない。その様を忌々しく思うも顔には出さず問いに答える。


「素晴らしい品じゃ、だが・・・残念ながら村ではこれの対価は払えん」


『可笑しなことを言う。まだ対価は要求してはいまい』


「これ1本で大金貨1枚じゃぞ。そんな代物買い取れん」


『金なぞ我等には無用。我等は友の代理人、友の欲する対価は別の物だ』


「っ、村の者は誰一人としてわたさんぞ!!」


貨幣には種類がある。

おもに庶民の間で使われる石貨・銅貨・小銀貨。

貴族や富裕層豪商達が使う大銀貨・小金貨・大金貨。

またその上に昌化と呼ばれる貨幣があるのだが、使用するのは主に国同士なため庶民などでは目にする事はまずない。


石貨が10集まり銅貨に。

さらに銅貨が10集まり小銀貨へ。

小銀貨10枚で大銀貨。

大銀貨10枚で小金貨。

そして小金貨が10集まって大金貨である。


パンは石貨2枚で買え、働き盛りの男が月に稼ぐのは小銀貨5枚ほど。

一発逆転もありうる冒険者ならいざ知らず、貧困にあえぎギリギリのラインで踏み留まっているシテーゼドランでは貨幣での支払いは天地がひっくり返っても無理だ。

貨幣が無理なら人を。古猫種の友とやらにそういわれた気がしてセトリックは声を荒げる。


『そう焦るな求める対価は__』


古猫種達の要求は古着に下着、靴、肉や卵を含めた食糧、調味料や石けんといった物だった。

石けん以外のものは量にもよるが大銀貨1枚でおつりが出る。

それを大金貨分の価値がある回復薬と交換などとは到底正気とは思えなかった。


セトリックの気持ちを正直に言えばこの回復薬は何としてでも手に入れたい代物だ。

ただでさえ先日のモンスターの襲撃で多くの自警団の若者が怪我をした。幸い軽い物だが治りが遅いのが気になる。

それに__これがあれば栄養が足りず目を患った子供達に光が戻ることだろう。

やせ細った子供達がセトリックの脳裏に浮かぶ。

大人たちは自らの意思で此処に来た者がほとんどだが、子供達は違う。

貴族に目を付けられた血族の子供など誰も引き取りたがらない。無理に置いて行ったとしても虐げられ__最悪、口減らしに奴隷商に売られるかだ。

ならばいっそと親とともに流れて来た子がほとんどだ。勿論この村で生まれた子もいるのだ。


ほんの少し餓えや痛みが遠のくだけかもしれないが、これ程の回復量があるのならば村の皆で薄めて飲んだとしても効果があるに違いない。

最上級回復薬は無くした手足さえも再生させると聞く。

手に入ればある程度の命は保障される、これはそういった物なのだ。

しかしそれを持って来たのが賢者とも悪魔とも言われる気まぐれな存在。取引を躊躇うなと言う方が酷だ。

古猫種は続ける。


『其方に益が出るよう友の計らいだ、素直に受け取ればよい』


「それはありがたいが・・・幾度かに分けて品物を納める、というのではどうじゃろうか?」


『話ににゃらん。お前達は時が経つ程に誓いを違える・・・今だ幼体だが古猫種を侮る事は許さん』


「っ、侮ってなどおらん。貴女達の恐ろしさワシ等が一番知っておる」


話を区切り目の前の小さな仔猫の目をひたと見据えて続ける。


「しかしのう、村の現状ではすぐに用意するのは無理じゃ。山の賢者である貴女も当然知っておるはずじゃ。用意したとしても村が滅べばその友とやらも困ると思うんじゃがのう?」


『続けよ』


「友とやらは古猫種殿に代わりを頼むぐらいじゃ、山から動けんのでは?

 それに加えて服や靴を欲しがる・・・薬を作り服を欲する、か。高い知性を持つ少なくとも人型の存在じゃな。」


『それで?何が言いたい』


「なに此処が潰れたら今後が大変じゃと思うてのう」


急に目の前の古猫種から魔力が溢れる。

身構える自警団。

そして__


『にゃはははは!それでそれで?我等を脅すつもりかにゃ人間!』


急に言葉を崩し可笑しな高笑いをした古猫種を皆一様に目を丸くして見つめる。

聞き間違いか口調も可笑しくなっているような・・・。


「こ、古猫種殿?」

『なんにゃ気にするにゃ。堅っ苦しいのは疲れたのにゃ』

「は、はぁ・・・」


古猫種たちが村へと向かう前、実は裕子がある事を言い聞かせていた。


__訪問先では礼儀正しくね。


まだ見ぬ異世界人の不興を買わぬように用心して言った言葉だったが完全に裏目に出た。

何のことはない今まで古猫種たちは彼女達なりに礼儀正しく遊んでいたに過ぎなかったのだ。

彼女達にとってはシテーゼドランは餌場の内の1つに過ぎない。弱っている時ならともかく【とっておき】の恩恵で成長が再開した自分達が、その代表者に交渉を持ちかける。その時点で裕子の言う「礼儀正しく」は満たされた。

そう解釈して後はひたすらセトリックをからかっていたに過ぎない。


古犬種の口調を真似て一方的に話を進めて不安を煽る。口答えしやすいように魔力だって最低限に抑えた。

結果は上々思ったよりも暇はつぶせたが、話が進まず飽きてきた。

なのでとりあえず代表者の頭はある程度回ると確認したところで遊びをやめた。

彼女達の一連の行動はこういったことからだった。


『さてさて遊びは終わりにゃ。とりあえずは用意できる分だけ貰ってくにゃ』




二話を一つにまとめました。

長すぎたらまた分けますのでよろしくお願いします。

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