粘ってみるもんやな
今日は公休日だった。
出なければ、売上は0。
それが前提の日。
それでも出た。
釣りのシーズン。
欲しい物が増えている。
稼がなきゃならない。
だから出た。
朝は普通に取れる。
1時間あたり、3本、3本、3本、3本。
ここまでは、何も問題ない。
12時で止まる。
雨は強い。
これなら乗る、そう思う。
だが、東山、駄目。
兼六園、駄目。
雨のせいだ。
人が少ない。
残っている客は、傘を差して歩いている。
暖かい。
雨でも歩ける。
――冬とは違う。
13時台、ゼロ。
14時台、弱い。
15時台、3本。
戻った、と思う。
だが違う。
ただの単発だ。
16時台、弱い。
17時台、弱い。
18時07分、会社依頼。
受けてしまった。
後悔する。
18時30分、西泉、時間指定。
8台口。
この時期の金曜。
新入社員の歓迎会か。
なら、片町まで。
短距離やな、そう読む。
迎車地点、待たされる。
その間もUberが鳴り続けた。
ようやく乗せる。
目的地、案の定、片町。
店は裏道。
片町の裏道。
狭い。
進まない。
片町スクランブルも詰まっている。
時間がかかる。
賃走中にUberが鳴る。
何度も鳴る。
取れない。
まだ鳴る。
取れない。
ピークを外す。
取り逃す。
ストレスが溜まる。
この一手で、リズムが狂う。
会社依頼は、こうなる事が多い。
だから嫌いやねん。
ようやく終わる。
この1件で、3件取れた。
皮算用だ。
鳴っていた。
だが、全部ズレていた。
19時台には、ピークが過ぎていた。
12時以降、全部ズレている。
「もうええか」
公休日に出とるんやから。
一瞬、よぎる。
だが、ここで止めたら、伸びん。
だから回す。
22時。
やっと合う。
読まなくても当たる時間。
23時。
一本、重い。
ここで流れが変わる。
0時で一回落ちる。
だが、もうズレていない。
1時、戻す。
2時、もう一本。
ここで越える。
3時。
もう一回、取る。
更に、もう一回。
終わってみれば、40本、72,200円。
読みは、ほとんど外している。
それでも、粘ってみるもんやな。
割増がデカかった。
本来なら、0だった日だ。
それが、良い一日になった。




